釣行記

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旧北上川サクラマス2022年シーズン初期の状況を解説

武山重之 2022年3月29日 更新

石巻市のフォレストフィールドスタッフ武山重之さんが今季1本目の旧北上川サクラマスをキャッチ!本格的なシーズンに入ったばかりの今季の状況や初期の釣り方などについて解説してもらった。

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水位が上がるのを待ち、3月の彼岸に合わせて始動

「渇水状態が続いていたので、水が出るのをずっと待っていたのですが、3月2回目の増水の後、減水し始めたタイミングに合わせ本格的に狙ってみました。やっぱり彼岸からでしたね」と武山さん。

北上川水系は例年3月下旬のお彼岸の頃から一気に釣れ出すことが多く、今季も増水した後、水位が平水くらいに戻ったところを狙って1本目を釣り上げたそうだ。

2022年2月末の旧北上川(鴇波洗堰~三陸道)の様子
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セオリー通りのタイミングで今季1本目をキャッチ!

3月後半の3連休は18~19日にかけてミゾレ混じりの雨の影響で増水し、21日後半から水位が落ち始めた。武山さんが釣行した3月22日は濁度1桁、平水、水色もグリーンに落ち着いた条件だった。

この日は旧北上川河口から20kmくらいのエリアで今季のファーストバイトをキャッチ。残念ながらフッキングまでは持ち込めなかったが、太陽が上がり始めた7時半頃のことだった。その後、少し上流側に移動して河口から33kmエリアで14時半頃にこの魚を釣り上げた。

春のシーズン初期は寒の戻りで寒い日も多く、朝イチより日中の陽が昇ってからの方が良くなるケースがしばしばある。
「太陽が上がるとマスが目覚めて浮き気味になるのか、ルアーを追うようになる感覚がありますね。なので、朝イチはリーリングスピードを落として、カケアガリのボトム付近に定位している魚の前を通すようなイメージで動かすことが多いです。陽が差して水温が上がってきたら、少しリーリングスピードを上げるようにして、アップ気味にキャストしてみたりと変化もつけるようにします」

この魚を釣り上げたのは午後3時近くで、ちょっと浮き気味になったタイミング。ボトムから少し流れの筋の中に入ったところからバイトしてきた。

ロッドはテスト中のプロトタイプを使用。今年中にリリース予定で、来季には使用できそうだ

川に行ける日は通い続けることで「鱒との距離感」をつかむ

本格的なサクラマスシーズンに入り、ここから足繁く旧北、追波川に通うようになるという武山さん。ポイントについては、魚はほぼ全域に入っているので、かなり下流域から探してみる価値はあるとのこと。

「人の集まる実績ポイントより、人が少なくて良いポイントを自分で探して釣ることの方が多いですね。人気の場所は釣れるけど、その分人も多いので確率は低い。人の少ないポイントを見つけた方が自分に釣れる確率は高くなります」

シーズン中はたとえ1~2時間の短時間でも時間ができれば川に通うようにしている。「今日釣れなくても、次に釣るための参考なることが必ずあります。鱒を釣るためにはどこの筋に入っているのかを見付け出すことが必要で、その筋にいい角度でルアーが入るよう重点的にキャストします。ダウンクロスがいいのか、アップクロスがいいのか、立ち位置によってもキャスト方向が変わってくるし、アプローチから流れの変化、リーリングスピードなどバリエーションはいくらでもあります。そういった釣り場の特性を通っていくうちにつかむことができるんです」

そして、ポイントに通うことで分かってくるのが『鱒との距離感』。釣れる流れが分かってきて、日々の状況を把握していくと、魚との距離感が縮まるチャンスが訪れる。そのチャンスといえるタイミングに合わせて集中することで釣果を上げているのだ。
「鱒へのアプローチはいつも試行錯誤の繰り返しです」

今シーズンは遡上してくるマスの数が少し少なめなようで、お彼岸頃にまとまって釣れたあとは釣果がパタリと止まってしまった。こういった状況では増水後のチャンスを見極めるタイミングがより重要になりそうだ。

フォレスト「リアライズ」18g
ヒットカラーはライムチャートグリーンだった

[スプーンのカラーについての考え方]
濁りのある時はチャート入りが有効。実績があるのはシルバーベースのチャートなどで、1日の釣り始めはここから始めるのがセオリー。また、ブルー系も定番。シルバーベースのブルーピンクなどもよく釣れるカラーだ。シルバー系がよく使われるが、アカキンなどゴールド系がよく釣れる場合もあり、好みだけに偏らずに揃えておいた方が条件に対応できるようになる。



フォレスト
BP(ブルーピンク)は定番の人気カラー!

アーリーシーズンから盛期へ・・フックも大型対応に

本格的なシーズンに入り、ここから1か月ちょっとハイシーズンのチャンスが続く。60cm台、3kg超の大型を狙えるようになるのもこれからの季節。

大型を手にするチャンスをモノにするには、魚に合わせてフックを使うこともルアーやタックル選択と同じくらい重要になる。フックも大型仕様にチェンジしたうえでハイシーズンに臨んだ方が良いだろう。
※盛期の大型サクラマスの狙い方については、釣果が上がり次第、改めて武山さんに解説していただく予定です。お楽しみに!


[武山さんの使用フック紹介]
「TR-22」(がまかつ)
トラウトに実績のある丸せいご型、レッドカラーのフック。
「TR-24」(がまかつ)
サクラマスや本流の大型トラウトに対応したフック。
「TR-25」(がまかつ)
本流トラウトのスプーンから海アメ、海サクラのジグ、ジグミノーにまで対応。
「ランカートラウト」(がまかつ)
フック自作派はサクラマス、大型トラウト対応パワーフックのこちら。
新製品「海サクラ スペシャル」(がまかつ)
2022年は海アメ、海サクラ用のこちらのフックも新登場!



がまかつ
フックサイズはスプーンとのバランスにもよるが「ランカートラウト」なら#12か#14を使用している
PEラインは「エックスブレイド スーパージグマンX8」(YGKよつあみ)0.8号を使用

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※解説・写真/武山重之

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