投げカレイの秋!石巻周辺の石鰈と真子鰈
投げカレイの聖地とも言われる宮城県石巻周辺で毎年恒例となっている投げカレイの大会が開催された。今シーズンは沿岸の水温が高めで投げカレイのシーズンも遅れていたが、ここにきて釣況も徐々に上向き、40~50cmのイシガレイ、マコガレイが釣り上げられている。
※2016年10月掲載の記事です。
※取材時と釣り場の状況が異なる場合があります。立入禁止や工事中の場所、駐車スペース等に注意し、ルール、マナーを守って釣りを楽しみましょう!
[防波堤釣りのルール・マナー]
東松島から女川の漁港からイシガレイ、マコガレイの大物を狙う
2016年10月9日(日)、「第9回 宮城協会オープンカレイ投げ釣り大会&海浜清掃」(全日本サーフキャスティング連盟宮城協会主催)を、東松島~石巻~牡鹿~女川一帯で開催しました。この大会はカレイ1枚の大きさ(長寸)で順位を競う形式。同寸の場合は枚数の多い方が上位というレギュレーションです。
今回は「震災復興祈念大会」も兼ねており、全日本サーフキャスティング連盟の岩田政文連盟会長を始め、千葉、東京、兵庫、大阪、広島、愛媛の各協会からも多くのキャスターが参加。また、オープン大会形式になっているため、会員以外の一般参加も可能で、毎年参加されている常連さんや、今回初めての方も参戦されました!
オープン大会形式になって、今年で9回目を数えるこの大会ですが、当日は、受付時間(AM3:30~4:15)の途中から小雨が降り出すあいにくの空模様…。受付終了後、木村宮城協会長の挨拶&注意事項の説明のあと、各自、思い思いのポイントへ出発!
※事故防止の観点から、単独釣行は控えて、2名以上で行動して頂きました。
未だ、かさ上げ工事や護岸工事のため、立入禁止の場所も多く、ポイント選びに迷った参加者も多かったようで、筆者も、兵庫&愛媛の会員さんを案内したあと、予定していたポイントに向かうと、作業船が留まっていたため断念…。同行した広島協会の内藤さんと相談し、第2候補のポイントへ!
釣り場に着くと、すでに数名並んでいましたが、空いているスペースに入れてもらい、内藤さんと並んで竿出し。夜明け頃から雨がやや強くなり、久々にカッパを着ての釣りになりました…。
エサ盗りの猛攻の中イシガレイが釣れ始める
2週間前の下見では、エサ盗りのフグやカニ(ワタリガニ)がかなり多く、釣果も20~30cmのカレイが半日で15枚とかなり微妙で、この日もやっぱりフグやカニが高活性…。
竿3本を遠中近と投げ分け、カレイのポイントとなるカケアガリを探ってみましたが、どの方向もエサ盗りの猛攻で、青イソメはわずか3~5分、ユムシですら10分と持たず、おまけにチャリコ(マダイの幼魚)やハナダイ、クロダイやセイゴ、さらには良型のキスまで釣れてきました。
それでも、10分くらいのローテーションで打ち返していると、遠投してカケアガリに止めておいた竿に良いアタリが来て、40cmくらいのイシガレイを捕獲!その後、全ての竿を同じポイントへ投げ込むと、同サイズのイシガレイが連発!隣に入った内藤さんにはホシガレイが来ました。
時合いに入るとカレイの盛期らしい釣れっぷりに!
時合いが来たようで、近くにいた同クラブの横地クンと本郷クンにも40cmクラスのイシ。千葉協会の坂井さんには46cmの良型と、いよいよカレイのベストシーズンに入った様子!
今回は、岩田連盟会長の送迎があるため、釣りができる時間は午前9時までの約3時間半のみ!ポイントも掴み、好調に釣れていたのでギリギリまでやりたいところでしたが、7枚釣れたところで後ろ髪を引かれる思いで撤収となりました…(^_^;
連盟会長を迎えに行ったあと、審査まで少し時間があったので、他の釣り場も覗いてみました。
前半苦戦していた愛媛の岡田協会長でしたが、終了間際に43cmのイシ!同じ愛媛の西崎さんには上位入賞できそうな45cm超のマコも!
※余談ですが、岡田さんとは、15年前に愛媛に遠征(その後5年連続訪問)したとき、家に泊めてもらったり食事を出してもらったりして以来、家族ぐるみのお付き合いがあるので、今回、検量サイズが釣れてホントに良かったデス…(^_^;
イシガレイ、マコガレイともに良型が検量に持ち込まれた
審査会場に戻ると、30cmを超す良型のカレイが続々と持ち込まれ、全体的には、イシガレイとマコガレイが半数ずつといった感じで、ホシガレイの姿も結構ありました。
検量の結果、優勝はなんと一般参加の浅田さん!優勝の盾と、副賞に、シマノの最新型リール「スーパーエアロキススペシャル」を獲得されました!おめでとうございます!
2位は千葉協会の坂井さんで、3位は愛媛協会の西崎さん。岡田協会長も5位に入り、上位8名までが40cm以上!また、他魚の部では、大型は出なかったものの、アイナメがポツポツ釣れて、全参加者62名のうち39名が審査魚を提出!例年以上に盛り上がった大会となりました。
※今後も、春と秋にオープン釣り大会を開催する予定ですので、興味のある方はぜひ気軽にご参加下さいませ!
大会後には、震災時に全国の会員からご支援を頂いた感謝の気持ちを込め、松島のホテルにおいて懇親会も開催。参加者の皆さんは釣り談義等でかなり盛り上がり、宴会の中盤に行われた「抽選会」では、宮城の新米や三陸の海産物、また、最後の最後に、本日2台目のシマノ最新型リール「キススペシャル」が登場~♪
厳正な抽選の結果、何と、大会でご一緒した内藤さんが見事に獲得!この大会のために、わざわざ名古屋からお一人で車で来られたとの事で、残念ながら釣り大会では大物は釣れませんでしたが、抽選会で超大物を仕留められました!!(^_^)
来月には、全日本サーフキャスティング連盟所属の会員(全国50会場&参加者約2000人)が、同日、同時刻でカレイ1枚の大きさを競う「第105回全日本カレイ選手権大会」が開催されます。震災後は、北海道勢の優勝が続いているので、今年は宮城から優勝魚が出せるように、筆者も頑張りたいと思います!
※今回の大会に関しまして、各釣具メーカーや釣具店など、各方面からご協賛・ご協力を頂き、大変ありがとうございました。感謝申し上げます。
【協賛・後援・協力】
(株)シマノ/マルキュー(株)/釣具のダイシン/釣り東北社/釣り河北/竹乃皮屋/上州屋/キャスティング/つりえさ倶楽部マリン/大曲浜つりえさ店/津田釣具店/田代釣具店/みなとや/ラジオ石巻FM76.4/国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所
※順不同・個人名省略
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家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※取材・テキスト/東海林 誠(仙台広瀬キャスターズ)
※協力/全日本サーフキャスティング連盟