仙台湾マガレイ釣況上向き!
春はカレイ釣りのシーズン。仙台湾の大型魚礁周辺でもマガレイの釣況がよくなってきた。まだ水温が少し低めだが、水温が上がって、水深40mラインで釣れるようになると、いよいよハイシーズン!
※2012年3月掲載の記事です。
仙台湾といえば…の大型魚礁のマガレイ釣り
仙台湾の釣り物で一番の人気を誇る、大型魚礁のマガレイ釣りが、束釣りを狙える好シーズンを迎えている。伊藤育男さんがえびす屋のマガレイ船に乗船した3月20日は、「某企業の釣りクラブの人たちど同船しました。メンバーの中には東京から遠征して来た人もいたりして、船宿のレンタルタックルで楽しんでいる人もいました。私は新アイテムのテストもあったため、自身の釣りはちょっとしかできませんでしたが、カレイの活性は高く、別船で竿頭が自主規制一杯の99枚を上げています。型もまあまあよくて、27~28cmくらいの良型のマガレイも多かったです。中型のイシガレイも2、3枚は混じりましたね」
取材日の時点で水深は5℃前後と低かったが、カレイの食いは上々。魚の溜まっているポイントに入るとバタバタと釣れ出し、ダブル、トリプルもみられた。ポイントの水深は50mくらいと、まだちょっと深め。これから徐々に浅場で釣れるようになり、水深40m前後で釣れるようになればさらなる好釣果に期待できるだろう。
新しい仕掛けを試しながら着実に数を伸ばした
この日、伊藤さんはMキャロ(TICT)を装着した自作仕掛けをテスト。「Mキャロは、もともとメバリングなどのルアー用のアイテムです。中通し式オモリのような形で、シャクって落とす時にスーッと横に動くのが特長です。カレイ仕掛けの幹糸に装着すると、誘いをかけたときに仕掛けを引っ張ってアピールし、フォール中に魚を寄せる効果が期待できます。普通のカレイ釣りのコヅキで使っても全く問題はなく、釣り方としても違和感は全くありませんでした。普通に釣っていて、ちょっと食いが落ちてきたときなどに、試してみるといいかもしれませんね。あと、釣れてくるカレイの型もよくて、周りから『大きいのがよく釣れるね』などと言われましたよ」
カレイを釣った後、ラスト1時間ほどは水深38mラインに移動してアイナメ狙い。アイナメの活性も高く、多い人で10本ほどを釣り上げた。えびす屋の伊藤栄明専務によれば、「これまでもマガレイの食い自体はそう悪くは無かったのですが、海が荒れることが多くて釣果が不安定だったんです。最近は風の強い日もありますが、天候が安定してきて、カレイもエサをよく食って肉厚になってきていますよ。アイナメも含め、5月の連休過ぎまではこの調子でいけそうです。放射能なども心配ありませんので、どんどん遊びに来ていただければと思っています」
これまでのところ、塩釜港ではメバル、アイナメ狙いの根周り五目の乗船者が多くなっているが、ここでカレイが復調してきたとあれば、港もさらに活気づく。今後は4月22日に「がまかつカレイ船釣り大会 大型魚礁会場」の開催が予定されており、いよいよ本格的な船カレイシーズンの到来だ。
10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター
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※取材・解説/伊藤育男
※取材協力/えびす屋(宮城・塩釜まがき港)TEL:022-362-2220
【マガレイの料理レシピ】
マガレイの下準備
マガレイの5枚おろし
マガレイの煮付け
マガレイの唐揚げ