宮城のイカメタル好調!石巻・雄勝沖の剣先イカ
バレーヒルのイカ担当スタッフ大西正人さんが宮城県石巻市雄勝沖のイカメタルに挑戦。日本各地であらゆるイカを釣ってきた大西さんだが、宮城のイカメタルは初実釣!他エリアの剣先イカの経験などにふれながら、当地の釣りについて解説していただいた。(2024年7月取材)
今季も大盛況!石巻・女川エリアのケンサキイカ
日本各地のいろいろな種類のイカを釣り歩き、近年は東北岩手のイカ釣にも通っているバレーヒルのイカ担当大西さんだが、宮城県石巻のイカメタルは初実釣。昨年からフィーバー中の宮城の剣先イカ。雄勝湾では岸壁から釣れている時季もあったが、取材時はイカの群れが少しずつ沖側に離れていくタイミングで、湾内の水深30~40mくらいがこの日のポイントだった。
「イカ釣りの船はアンカーで船を固定するか、パラシュートアンカーの釣りがほとんどで、アンカー類を禁止されている海域でスパンカーを使用するなどして横流しの釣りもあるのですが、宮城のように流し釣りをするエリアは少ないと思います。始めての場所なので、周りのみなさんの釣りを勉強しながら楽しみたいと思います」と大西さん。
ケンサキ、ヤリ、スルメそれぞれの釣り方の違い
今回は18時以降出船の乗り合い船。大西さん以外のお客さんは釣行記でもおなじみベイトブレススタッフ今野勝和さん達の常連さんグループだ。イカが釣れ始める前に剣先イカの釣りについて大西さんに訊いてみた。
「ケンサキイカは基本的に一定のタナの釣りになります。ヤリイカの場合はほぼ底付近で、浮いてタナがバラけるようだと釣りにくくなります。一方のスルメイカは速いフォールや巻き上げなどリアクション系の釣りで、剣先やヤリに比べ幅を広く探ることが多いです」
剣先の釣りは指示ダナに合わせて誘いをかけながらイカを待ち、止めを入れた時に(イカが来ていれば)アタリが出るようなイメージ。ヤリイカの場合も止めのタイミングに乗ってくるのだが、スルメだけはちょっと異なり、止めてしまうと乗ってこないないことが多い。
そのため、剣先イカとスルメイカが一緒に釣れているような場合だと、それぞれ釣り方が少し異なるのでどっちつかずになってしまわぬよう注意が必要だ。
この日は水深5~10mの表層近くで乗り良好!
剣先イカの基本の誘いは大体3種類くらい。一つはワンピッチで3回くらい誘って止める、もう一つは大きく誘ってから止める方法。あとはヤリイカ釣りでもよく使う竿の長さを使ってテンションフォールさせてアタリを取る方法の3つ。他に細かくシェイキングする場合もあるが、これは誘いとはちょっと異なり、ルアーに対峙しているイカをいらつかせて乗せるためのテクニック。活性の高いイカに有効だそうだ。
剣先の釣り方はとにかくタナの釣りなので、指示ダナから下げないようにすること。たまにタナより下で釣れることもあるが、これは上のタナにいたイカが仕掛けを追っかけて行き掛かってしまったケースが多い。イカが下までついていくとタナがバラけてしまうので、指示ダナより落とさないのがセオリー。
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今回のポイントは水深10mより浅いタナで剣先イカが釣れ続けた。5~7mで釣れ続く時間帯もあり、狙いダナで止めを入れてイカが来るのを待つ、かなり手返しのよい展開となった。
盛期の剣先イカ釣りを楽しもう
今回の雄勝湾の釣りは経験豊富な大西さんにとっても、他とはちょっと違う新感覚の釣りだったようだ。エリアや状況により釣れ方が異なるのもイカメタルの面白い所。いろいろな場所や状況に合わせた釣りをイカファンのみなさんお楽しみください。
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※取材協力/バレーヒル、GROOVY