[2015年7月釣行]釜石周辺漁港 陸っぱりスルメイカ爆釣
防波堤からスルメイカを狙えるチャンス!岩手県釜石周辺漁港が陸っぱりスルメイカに沸いている。数年ぶりの好調な釣れっぷりに加え、震災後、復旧工事が進んで釣りをできる場所が増えたことで、噂を聞いた釣り人が続々と訪れている。
※こちらの記事は2015年7月に釣行した時のものです。最終更新日は釣行時期とは異なるのでご注意ください。
[2023年6月16日追記]釜石周辺堤防で小型のスルメイカが釣れ始めています(釣果速報はこちら)。沖のスルメイカもよく釣れており期待できそうです。
スルメイカ釣れ盛る釜石港!アングラー集結中
陸からスルメイカを狙えるのは釜石港を中心とした釜石周辺漁港。「震災後もスルメイカはポツポツとは釣れていたのですが、釣りをできる場所がなくて多くの人が安心して釣りをできるという状況ではありませんでした。今は復旧工事もだいぶ進んで釣り場が増えたうえ、今シーズンはイカの回遊も順調なので、多くの釣り人でにぎわっています」と言うのは釣具オヤマの小山哲平さん。
スルメイカのサイズは胴長15~20cm、一人10杯から50杯くらいの間で釣れている。夕方から夜間を通して狙え、ヤリイカの場合は夕マヅメに釣果が集中することも多いが、スルメイカの場合は釣れる時間帯がバラバラなのが傾向。スルメイカはどちらかというと上げ潮が良く、時間帯によって釣れるレンジや釣り方が異なるので、その時々の状況に合わせる必要がある。
タックルはエギングタックルがベストだが、メバリング用などライトなルアータックルがあればOK。バスロッドなど、普段ソイのルアーゲーム(ソイング)で使っているような道具で流用できる。スルメの乗りが渋く、手前で釣れないときなどは遠投可能なエギングロッドがあると有利になる。
釣り方は大きく3種類。今では最もポピュラーな「エギング」、釣具オヤマオリジナルの「グッピー」を使う方法、そして古くから定番の「エサ釣り」だ。エギングは1.8~2.5寸くらいの小さめのエギがスルメ向き。「グッピー」はエサ釣り仕掛けをスルメ専用に特化させたもので、冷凍のキビナゴやアジか夜光カラーのソフトルアーを装着して狙う。このときソフトルアーのテール部分は邪魔になるので切り取るのがキモ。エサ釣りはイカ釣り仕掛けに冷凍アジかキビナゴを付ける方法だ。
「スルメイカ狙いでは仕掛けの近くにケミホタルを付けるのもお忘れなく。ヤリイカとは異なり、スルメイカは発光のあるなしでイカの反応に大きな差がつきます。色はあまり関係ないみたいで、とにかく光ってればいいと思いますよ」
釣り方はエギ、グッピー、エサいずれも同様。キャストしたらカーブフォールから、チョンと小さくシャクることの繰り返し。この時、先に底に沈めるのではなく表層付近から探り、徐々に沈めていくのがポイント。最後は相当下の方から回収する形になるが、これが正解。
コツとしてはあまりガツガツとはシャクらないようにすること。ちょっとシャクったらフォールでレンジを下げて、当たるレンジが見つかったらそこを集中的に攻略すると、順調に杯を重ねることができる。
エギング、グッピー、エサ釣りによる釣れ方に違いは無いのだが、時間帯、状況によってそれぞれに優劣が出る場合がある。できれば2種類以上を用意しておくのがおすすめ。冷凍エサは管理が大変なのでエギングで狙う人が多いが、グッピーならソフトルアーでも使えるので、エギと一緒にグッピー&ワームも忍ばせておくとエギが不調な時も安心だろう。
釜石のスルメイカシーズンは例年お盆くらいまでで、お盆過ぎにいったん釣果が落ちることが多い。これはあくまでも目安でいつまで釣れ続くかはスルメイカの回遊次第となるが、8月半ば頃までがチャンスになりそうだ。
釣り場のゴミ拾いをお願いします!
釜石周辺の漁港はスルメイカフィーバーで大混雑ということも。これによりゴミ放置と迷惑駐車が大きな問題になっている。自分が出したゴミをポイ捨てせずに持ち帰るのは当然のことだが、身の周りに見かけたゴミも各自で拾い集めて釣り場をきれいに保ちましょう。
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は4~19時、水曜定休。
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。内陸方面からだと、仙人峠道路の釜石西IC降りてちょっとのところ。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
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甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富
取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754
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