釣行記

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秋の仙台湾アジビシ五目 40cm級良型期待!

菅野 順也 2022年2月19日 更新

近年人気の仙台湾のマアジ釣り。いろいろな釣り物がトップシーズンを迎える秋の季節だが、アジビシ五目(ビシアジ船)も良型混じりで多魚種を狙えるチャンスになる。
※2017年9月掲載の釣行記です。

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こちらもどうぞ!やまさ丸のアジビシ(2015年)

狙いは40センチ級の特大アジ

専門に狙う仙台湾の釣り物としては、まだまだ歴史が浅いアジ釣り。大型魚礁を代表するマガレイ釣りなどに比べるとちょいと隠れた存在だが、尺超えはあたりまえで40センチ級の特大が釣れるとあって人気は上昇中だ。

七ヶ浜に宿を構えるやまさ丸も6月初旬よりビシアジ船で出船している。この日は午前5時、七ヶ浜より仙台湾屈指のポイント「大型魚礁」へ。水深40メートルのポイントから釣りを開始した。

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ライトなタックルでテクニカルなビシ釣りを楽しむ

ロッドはコマセを振るための操作性があり、穂先の動きでアタリをとらえられるもの。使用した竿は2メートル前後、8対2~6対4調子の操作性の良いゲームロッド。リールは小型電動で、PE2~3号を200メートル程巻ける物がおすすめ。

仕掛けは片天秤にコマセカゴ(ビシ)とクッションゴムを取り付け、横流し(ふかせ)の2~3本バリ。付け餌はイカタンやアオイソメなどで、どちらもエサ保ちの良い人工餌もおすすめだ。クッションゴムは釣れる魚のサイズが大きくサバ対策も考慮してアジ専用より太め(1.5mm前後)の選択が無難。

舵を握る佐藤大蔵船長より「32~35メートルで釣って下さい。一旦海底まで落とすと根掛かりしてしまいます。棚は底からではなく、上から確認して指示棚で止めてくださいよ」とのアナウンスで釣りを開始。

「ライブラM-195」(がまかつ)
柔軟さと軽快な操作性、感度性能を併せ持つ軽量ハイブリッドブランクス設計を特長とするライトゲームロッドシリーズ。Mの1.95mは穂先でアタリが取りやすく、負荷が掛かればきれいに曲がり、大物にもしっかり対応できるパワーもある
片テンビンとビシにクッションゴムを付けて仕掛けをセット。コマセカゴは80号統一。エサのアミコマセは船から配布される。コマセは最初は8分目くらいまで詰めるとよく、魚が寄ってきたら小出しに調整する(コマセスプーンは船には無いので忘れずに持参しよう)
極(キワメ)アジビシ3本仕掛」、「ライトアジ五目仕掛2本鈎」(がまかつ) 仕掛けは2m前後。長めの方がいいが、長すぎると扱いづらいので力量に合わせて選択する。こちらだと極が2m、ライトは1.8mで20cmほど短い。ハリは普通なら3本バリ、サバなどエサ盗りが多いなら2本バリに減らす。ハリスは2号あれば良型アジも十分に引き抜けるが、サバが多いようなら太目の3号

コマセは船で配られるが、付けエサは持参する必要がある。アオイソメ、赤タンなどもいいが、人工エサも保管がラクでおすすめ。写真はアオイソメ型の「パワーミニイソメ」(マルキュー)
エサを千切って食い込みやすくするのもあり。食いが良く、エサ盗りが多いようならカラバリでも十分に食ってくる
 
イカタンのように使える人工エサも出ている

すぐに食ってきたのはクロメバル。続いてソウダガツオが集まった。

釣り方はコマセカゴにアミエビを詰めて投入して指示棚に到着したら、竿を鋭く振って待つ(タナに着くまでコマセを出さないように注意)。数秒後、アタリが無ければ棚を50センチ~1メートル刻みで棚を上げて、竿を振ってコマセを出す。

これを数回繰り返して反応が無ければ、仕掛けを回収して再投入。コマセの出し加減と待ちの間隔はその時の魚の寄りで調整する。

この日はメバルがかなり混じった。アジ、サバが多いとメバルより先に食ってくるのだが・・
この時季ならではの外道ソウダガツオ
指示ダナに合わせて誘い、同船者同士協力して魚を集める。仙台湾では新しめの釣り物だが、アジビシの釣り方もかなり浸透してきた

船中一番乗りは私の竿にきた。三投目で38センチ、狙っていたのはこのサイズだ。私は手返し重視の引き抜きで取り込むことが多いが、口の弱いアジはバラシも多い。大きいと思ったら無理せずタモアミの使用を。

「この前までいなかったソウダガツオが釣れたので潮が入れ替わったようですね。違うポイントも見てみましょう」と佐藤船長は船を移動した。

菅野さんにきた40cm級のマアジ
口が弱く、バレやすいアジだが、一定のスピードで巻き上げればバラシは軽減できる。必ず竿は手持ちにして、船の上下を吸収しながら巻き上げるようにしよう

徐々に釣れるアジの数が増えたが、残念ながら竿頭で二桁に届かないまま納竿の時間となってしまった。潮に魚が慣れればまた群れが固まるので、次回は数に期待だ。

ちょっぴりテクニカルで手応えも抜群な仙台湾の特大アジ釣り。水温が下がりきる晩秋までロングラン楽しめる。

 
アジは良型揃い。取材時は潮が変わってアジが散ってしまっていたが、秋は産卵を終えたアジに脂が乗っておいしくなる盛期。この日釣ったアジもすでに脂が乗ってかなり美味だった
 
大型のアジはタモ入れして確実に取り込むと安心!ただし、タモにハリが掛かったりして手返しは悪くなるので、急いで釣りたい時は抜き上げてスピードアップ。状況に合わせる
 
 

[当日使用したタックル]
■竿:がまかつ がま船 ライブラM1.95m
■仕掛け:がまかつ ライトアジ五目仕掛3本針11号&極アジビシ仕掛け11号
■エサ:マルキユー バイオベイトいかタイプ&パワーミニイソメ各色

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PROFILE:菅野順也

カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドスタッフ、スポニチAPC、日本魚検定(とと検定)2級取得。福島市在住

 

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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/やまさ丸(東宮浜漁港)

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