秋の仙台湾アジビシ五目 40cm級良型期待!
近年人気の仙台湾のマアジ釣り。いろいろな釣り物がトップシーズンを迎える秋の季節だが、アジビシ五目(ビシアジ船)も良型混じりで多魚種を狙えるチャンスになる。
※2017年9月掲載の釣行記です。
狙いは40センチ級の特大アジ
専門に狙う仙台湾の釣り物としては、まだまだ歴史が浅いアジ釣り。大型魚礁を代表するマガレイ釣りなどに比べるとちょいと隠れた存在だが、尺超えはあたりまえで40センチ級の特大が釣れるとあって人気は上昇中だ。
七ヶ浜に宿を構えるやまさ丸も6月初旬よりビシアジ船で出船している。この日は午前5時、七ヶ浜より仙台湾屈指のポイント「大型魚礁」へ。水深40メートルのポイントから釣りを開始した。
ライトなタックルでテクニカルなビシ釣りを楽しむ
ロッドはコマセを振るための操作性があり、穂先の動きでアタリをとらえられるもの。使用した竿は2メートル前後、8対2~6対4調子の操作性の良いゲームロッド。リールは小型電動で、PE2~3号を200メートル程巻ける物がおすすめ。
仕掛けは片天秤にコマセカゴ(ビシ)とクッションゴムを取り付け、横流し(ふかせ)の2~3本バリ。付け餌はイカタンやアオイソメなどで、どちらもエサ保ちの良い人工餌もおすすめだ。クッションゴムは釣れる魚のサイズが大きくサバ対策も考慮してアジ専用より太め(1.5mm前後)の選択が無難。
舵を握る佐藤大蔵船長より「32~35メートルで釣って下さい。一旦海底まで落とすと根掛かりしてしまいます。棚は底からではなく、上から確認して指示棚で止めてくださいよ」とのアナウンスで釣りを開始。
柔軟さと軽快な操作性、感度性能を併せ持つ軽量ハイブリッドブランクス設計を特長とするライトゲームロッドシリーズ。Mの1.95mは穂先でアタリが取りやすく、負荷が掛かればきれいに曲がり、大物にもしっかり対応できるパワーもある
すぐに食ってきたのはクロメバル。続いてソウダガツオが集まった。
釣り方はコマセカゴにアミエビを詰めて投入して指示棚に到着したら、竿を鋭く振って待つ(タナに着くまでコマセを出さないように注意)。数秒後、アタリが無ければ棚を50センチ~1メートル刻みで棚を上げて、竿を振ってコマセを出す。
これを数回繰り返して反応が無ければ、仕掛けを回収して再投入。コマセの出し加減と待ちの間隔はその時の魚の寄りで調整する。
船中一番乗りは私の竿にきた。三投目で38センチ、狙っていたのはこのサイズだ。私は手返し重視の引き抜きで取り込むことが多いが、口の弱いアジはバラシも多い。大きいと思ったら無理せずタモアミの使用を。
「この前までいなかったソウダガツオが釣れたので潮が入れ替わったようですね。違うポイントも見てみましょう」と佐藤船長は船を移動した。
徐々に釣れるアジの数が増えたが、残念ながら竿頭で二桁に届かないまま納竿の時間となってしまった。潮に魚が慣れればまた群れが固まるので、次回は数に期待だ。
ちょっぴりテクニカルで手応えも抜群な仙台湾の特大アジ釣り。水温が下がりきる晩秋までロングラン楽しめる。
[当日使用したタックル]
■竿:がまかつ がま船 ライブラM1.95m
■仕掛け:がまかつ ライトアジ五目仕掛3本針11号&極アジビシ仕掛け11号
■エサ:マルキユー バイオベイトいかタイプ&パワーミニイソメ各色
カレイ釣りのトーナメンターとして活躍しながら、ヒラメ、メバル、マダイ、深海などの各種船釣りにワカサギ、渓流までなんでもこなすオールラウンダー。がまかつ、山豊テグスフィールドテスター、マルキューフィールドスタッフ、スポニチAPC、日本魚検定(とと検定)2級取得。福島市在住
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※取材・テキスト/菅野 順也
※取材協力/やまさ丸(東宮浜漁港)