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[東北の巨匠・村岡博之のオライノLure論] ナイターでのシーバスの捕食について

村岡 博之 2022年3月2日 更新

こちらの連載では東北の巨匠こと村岡博之さんが月1回のペースで東北、石巻周辺のルアーフィッシングを中心にいろいろな話題を取り上げていきます。
※2016年5月掲載

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ナイトゲームのシーバスは捕食モード

水温も上がりはじめ、ナイターでのシーバスの釣果もぼちぼち聞こえてくるころです。

ナイターでのシーバスの捕食行動はデイゲームと少し(かなり?)違ってきます。まずいえることは、完全に捕食モードになっているということです。

夜間のシーバス、特に河川ではシーバスは常にベイトを意識しています。デイゲームではリアクションでルアーにバイトしていたシーバスも、ナイターでは捕食行動としてルアーにバイトしてきます。例外もあると思いますが、そのほとんどは吸い込み捕食してくるのです。

ナイターでベイトの多いエリアなどで釣りをしていると、「ボシュ」っと、シーバスの捕食音を耳にすることがあります。水面でベイトを捕食する音なのですが、サンフィッシュ科の魚食魚によくみられる行為です。これは必ずしも水面に限ることではありません。水中でも吸い込み捕食をしていると考えられます。

夜のシーバスは吸い込み捕食をする

シンペンの動きで弱々しいベイトに似せる

ナイターではデイゲームほどリトリーブスピードを速くすることはありません。比較的スローでリトリーブしているルアーは、シーバスにとって吸い込むに適したベイトなのです。

しかしほとんどの場合、ルアーを吸い込んでも口の中にスッポリと入ることはありません。それはルアーにはラインが付いていて、テンションがかかっているからです。いやいや、ルアーが口の中にスッポリ入っていますよ!と、言う人もいるでしょう。もちろんそのようなこともありますが、それは多くの場合シンキングペンシルです。

すっぽり口に入ったシンペン

なぜシンペンがシーバスの口の中にスッポリと入ってしまうことが多いのかと言うと、リトリーブテンションがないからです。つまり、ラインが少したるんだ状態でリトリーブされているからです。

距離が出ているほどラインのたるみが大きくなり、シーバスに吸い込まれる割合が大きくなります。近年のシーバスゲームでシンキングペンシルの使用率や、それに伴いヒット率が上がっているのはそういう理由からだと思います。あと、このような釣りが成り立つのはPE ラインの出現によるものが大きいでしょう。

次回はPEラインとシーバスゲームのお話しをしてみましょうか?

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PROFILE:村岡 博之

石巻を拠点に活動するベテランルアーマン。自称東北の巨匠。シーバスをメインにサクラマスやロック、フラットなど幅広く嗜む。ハンドメイドルアーファクトリーOrynO(オライノ)代表。ピュア・フィッシング・ジャパン、ジャクソン、エクリプスフィールドテスター、リアスアドバイザー、がまかつ他サポートメーカー多数。
ブログはこちら http://oryno.ni-3.net/

 

※取材・テキスト/村岡博之

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