タダ巻きだけでもOK!河口域のフラットフィッシュかんたん攻略[マゴチ、ヒラメ]
先月から県南、県北の各地で釣れ盛っている宮城県のフラットフィッシュ。特に安定感があるのが河川の河口域のマゴチで、ハイシーズンの今ならポイントにルアーを届けてしっかり底をトレースすることができれば比較的簡単にコチを手にすることができる。
ここでは、これからフラットフィッシュ(ヒラメ、マゴチのルアーゲーム)を始める人にもわかりやすいよう、河口域のフラットフィッシュゲームを紹介する。
※2017年6月掲載。
宮城県某河川の河口域で実釣
6月上旬現在、宮城のフラットは最盛期を迎えている。マゴチであれば県南~仙台~県北にかけてほとんどの河川の河口域で釣れていて、中には短時間に10本以上ヒットすることも。場所によって異なるが、約1割くらいの割合でヒラメにも期待できる。
「どこに行っても釣れると思うけど、毎日朝夕釣れてるとこがいいよね」ということで、先日の釣行記でも数投でヒラメとマゴチをキャッチしている宮城県北エリアの某河川で竿を出すことに。実績の場所を選ぶこともだが、タイミングも重要。この日は若潮で潮の動きの少ない日だったが、8時干潮、14時半満潮だったので、朝から上げ潮の時間帯に合わせて狙うことにした。
今回の取材では河口の堆砂側(川のカーブの内側の砂がたまる側)からウェーディング(ウェーダーを着用して水に立ちこんで釣ること)して流心(川の流れ、海からの潮流の通り道)を狙った。
今回はメタル系のルアーを使用。まずは遠投性を生かして広範囲を探釣した。
しばらく探ってみたところ、最遠投して落ちた付近でアタリがある状況。ポイントに届けるにはさらに遠投が必要と判断し、ルアーを「飛び過ぎDaniel」にチェンジ。
すると結果はすぐに出た。ルアーチェンジから1投目で40cm前後のレギュラーサイズのマゴチがヒット!アクションはボトムを取ってからのタダ巻きで、さらに同じタダ巻きで1匹目より少し大きいレギュラーサイズがヒットした。
上げ潮とともに潮の流れが変化
潮が満ちるとともに海水の影響が強まり、海水と川水の潮目も徐々に手前になってきた。少し手前でも釣れる可能性が出てきたところで、「飛び過ぎダニエル」から「テッパンバイブ」にチェンジ。しかし、手前は海からフグの群れが入ってきたようでフグが連発。
続いて、「スプーンコンプリート改」の38gで遠投し、フグの群れている手前側は速巻きで回収する作戦でこの日最大となる50cmクラスを釣り上げた。
上げ止まりの直前には風とウネリが入り条件悪化
お昼休憩をはさんで、午後の部をスタート。14時半頃が満潮だったので、その前のチャンスを狙ったが、南東の風が強まり、海からの風ウネリが入ってきて釣りづらいコンディションへと状況が悪化。ヒラメの実績もあるポイントなのでヒラメが釣れれば・・と粘ったが、40cm級のコチを1匹追加したのみで実釣を終了した。
「あとはこの風が夕方に落ち着けば、下げ潮になる夕マヅメもチャンスですね。平日でも朝マヅメや夕マヅメは仕事の前後に竿を出す人はかなりいますよ」
マゴチであれば30分から1時間の短時間でも十分な釣果に期待できる。ポイントが遠い時でも飛距離を出せるタックルとルアー選択でカバー可能。アクションは状況によってはリフトやフォールなどが効果的なこともあるが、基本的にただ巻きだけでも十分食わせられるので、だれでも簡単に楽しめる。こういった手軽さがフラットフィッシュ人気の一番の要因になっているのだ。
1)飛び過ぎDaniel
鉄板系とメタルジグのハイブリッド。抜群の飛距離とスイミング時のウォブリングが特長。
2)スプーンコンプリート改38g
スプーンとメタルジグの融合。38gの飛距離と、スイミングでもフォールでも効くスプーン的なアクション性が魅力。
3)スプーンコンプリート改28g
38gとウエイトを使い分けて狙う時に。
4)ギャロップアシスト
ヒラヒラとしたフォールで誘うメタルジグ。60gまであり。
5)ギャロップアシストフォールエディション
弱ったベイトのようなヘロヘロとしたフォールにこだわったメタルジグ。
6)テッパンバイブ
フラット、シーバス、青物など実績を誇るメタルバイブ。スイム、フォールと、様々な条件に対応できる
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※解説/村岡 博之
※取材協力/ジャクソン
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