石巻北上川水系のサクラマス 追波川・北上大堰と濁りの関係。
※この記事は2017年4月18日に掲載しました。
雪融け水が出て、水位に変化が出始めると追波川のサクラマスはいよいよ最盛期を迎える。例年「祭り」と呼ばれる爆釣劇が起こるのもこのタイミングだが・・。
北上川水系のサクラマスも盛期を迎えています。今現在ここ数年に比べちょっと少ない釣果ですが、震災前の釣果はこんなものだったような気もします。
さて、この時期はユキシロや雨による増水で北上大堰が開くことが多くなります。セオリーなら大堰の解放後、閉じてからがチャンスとなります。4月17日も前日までの気温の急上昇に伴うユキシロの急増で堰が解放しました。春は大規模な降水がなくてもユキシロで堰が解放することがあります。
堰が解放した直後はゴミの流出や濁りで一時的には釣りが厳しくなりますが、ユキシロの増水ならゴミの流出が収まれば、下流なら十分釣りになります。降水と違い、ユキシロでの濁度は20まで行くことがまずありません。15程度ならサクラマスを狙うには問題はありません。登米の観測所で15の濁度でも、北上大堰の下流では海水の影響もあり、濁りはそこまでは無いはずです。
堰が開いている間は下流側がチャンス
また、今年は山に雪が少ないですが、雪が多い年は北上大堰が1週間以上開きっぱなしということも過去にあり、その時は北上大堰から距離を置いたポイントで良い釣果がありました。数年前の私の板マスの動画はまさにそれでした。
本来なら1級ポイントとされる北上大堰の200m下の左岸と右岸は流れが強く釣りにはなりません。特にウェーディングの必要な右岸では、危険で川に立つことも難しい状態です。堰が解放するときは国土交通省からスピーカーで告知があります。その際は堰に近いエリアで釣りをしているアングラーは速やかに川から上がってください。トラウトベストは浮力材の無いものがほとんどです。万が一のためにも指示には従って下さい。
弧禅寺(岩手県一関市)の水位が1.60mを超えると北上大堰の開放の目安です。
石巻を拠点に活動するベテランルアーマン。自称東北の巨匠。シーバスをメインにサクラマスやロック、フラットなど幅広く嗜む。ハンドメイドルアーファクトリーOrynO(オライノ)代表。ピュア・フィッシング・ジャパン、ジャクソン、エクリプスフィールドテスター、がまかつ他サポートメーカー多数。
ブログはこちら http://oryno.ni-3.net/
※取材・テキスト/村岡博之
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