釣行記

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陸奥湾マダイ荒食いモード突入![野辺地沖の真鯛釣り]

鈴木潤 2020年12月2日 更新

陸奥湾のほぼ全域で、船マダイが秋のハイシーズンを迎えている。まだまだ小中型も多いのだが、タナが落ち着いてきて荒食いの状態に入ると、まとまった数の良型が釣れる好機!

ホタテ養殖棚の「ノシ」周りを狙う季節

魚影の濃さ、型のよさで全国的にも有名になった陸奥湾マダイ。中でも、冬に備えてマダイが荒食いをする秋シーズンは、ボトム付近で摂餌中の良型をキャッチできるチャンス。

陸奥湾のマダイが荒食いモードに入りかけた10月14日、野辺地沖でマダイ釣り大会を開催。9割が一つテンヤ、残り1割ほどがブラー等のイソメエサで狙い、30cm以上のマダイのみ検量。最大75cmまでを多い人で5~6枚という結果だった。

野辺地沖の釣り場の状況について、鈴木潤さんは、「タイのタナはすでに沈み気味で、底付近の貝やカニなどの底のエサを食べている状態です。この季節の野辺地沖ではホタテのタナ周りを攻めることが多いのですが、養殖棚からぶら下がっているノシ(=ホタテを入れるカゴ)の上下にタイが着いていて、落ちてくるエサを待っています。今年は水温が高めなので、ノシの位置を少し下げている棚が多くなっています。この日も、ノシの位置を意識しながら、底から低いレンジを攻めるとタイが釣れてくる状況でした」

秋の陸奥湾は、ホタテ養殖棚周りのノシ釣りで良型のマダイを狙える好機
イソメが主流だった陸奥湾でも、去年から一つテンヤで狙う人が急激に増え、結果も出ている。快適タイテンヤ(DAIWA)の限定色=イガイブラックも高実績。テンヤのサイズは2号、3号を使用
 
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ノシを攻略して良型マダイをGET!

今回の釣り場では、特にコマセを撒いたりはしておらず、ベイトの多いノシの周りを中心に、底から10~15mまでを上下に探っていくというのが基本の釣り方。「今年はいつもの年以上にカレイが多いという印象で、ベタ底ではなく、底から1~5mほどの範囲をイソメで狙うとカレイが頻繁に食ってきました」

また、養殖棚周りで釣りをするときに注意しなければならないのが、ノシに掛かってバラしてしまうパターン。この日も、テンヤの孫バリがノシに掛かってバラすケースが多くみられた。エビ餌への食い自体はよかったのだが、6枚掛けたうちの4枚をバラすなど、根掛かりへの対応が釣果に大きく影響した。

通常、マダイはマヅメ時にバタバタと釣れることが多いが、この日は8時過ぎから徐々に上がり始めた。澄み潮で潮流れのいい日であれば昼過ぎまでずっと釣れ続く場合もある。荒食いも盛期になると、1日中時合いが続くようになって、そんな時に当たれば大爆釣も夢ではないそうだ。

これから水温が下がるにつれてマダイはさらに深場へ移動するが、だいたい釣り場の水深が30m前後の頃が荒食いのピーク。11月は70~80cmが多数ヒットするハイシーズン。冬が近付くと天候が徐々に不安定になるため、出船機会次第となるが、出られれば好釣果の期待大だ。

ハイシーズンに入り、コンディションのいい良型マダイが上がり始めた。ちなみに左下にちょっと写っている、イシガレイも高活性
これからは70~80cmオーバーも多くなる季節
大会は青イソメをエサに5枚を釣った加治屋 昌和さんが優勝!

大会結果

優勝/加治屋 昌和 17.00kg、5枚(善徳丸)
2位/福沢 聡 13.75kg、5枚(~75cm・則吉丸)
3位/畠山 亮 13.20kg、4枚(芳洋丸)
4位/十文字 文男 12.50kg、3枚(~72cm・善徳丸)
5位/吉田 司 11.80kg、5枚(芳洋丸)
6位/古舘 寿光 10.90kg、6枚(匠宝丸)
7位/久保 光章 10.90kg、3枚(平安丸)
8位/小笠原 佑一 9.80kg、3枚(開洋丸)
9位/中居 宏之8.95kg、3枚(芳洋丸)
10位/高橋 太一8.65kg、3枚(平安丸)

釣り方で釣果に大きな差がつく中、技量を発揮して上位入賞した皆さん
参加者全員で記念撮影。陸奥湾マダイシーズンはまだまだこれから!
PROFILE:鈴木潤

青森県十和田市のベルウッド店長。近場の奥入瀬川から、陸奥湾、太平洋、日本海の海にも繰り出す。新しい釣り物も大好きで、お客さんらとの釣行ツアーも頻繁に開催中。船ばかりでなく陸からの釣りも大好き!

 

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【マダイのレシピはこちら】
マダイの下準備
マダイの3枚おろし
マダイのカルパッチョ風サラダ
あっさりマダイの蒸し物
マダイのあら炊き

※取材・解説/鈴木潤

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