アフター5のお楽しみ!堤防クロソイナイトゲーム
アフター5でも余裕で楽しめるクロソイのナイトゲーム。東北各地の身近な漁港で狙える手軽なターゲットだが、状況次第ではレンジやスピードの調整が重要になることも!
※2017年12月掲載。
※取材を行った時と釣り場の状況が異なる場合があります。現場の看板、指示に従い、ルール、マナーを守って釣りを楽しみましょう。
強風予報のため女川湾内の風裏ポイントに場所を絞る
12月中旬、石巻・牡鹿半島周辺のクロソイ取材を行った。この日、仕事がお休みだった鈴木貴博さんが先に釣り場に入り、尾形慶紀さん、三塚俊之さんは仕事を終えた後の18時頃から合流する予定。
「情報を集めたところ、牡鹿半島の南側の調子が良いというで本当はそっちでやりたかったんですが、今日はこれから西風が強まる予報なので、風裏になる女川湾側の漁港で釣りをすることにします」と鈴木さん。
牡鹿半島・女川・雄勝の一帯はほとんどの漁港でクロソイの実績があり、風向きに合わせてポイントを選べる。これからの冬型の気圧配置になることが多い季節は、北西風を避けられるポイントを見つけることもクロソイゲームでは重要になる。
底中層をライトリグのスイミングで探る
風が強くなればリグ(仕掛け)のウエイトを上げなければならないこともあるが、条件がよければ5g以下の軽めのシンカーを使用し、ワーム自体の浮力も生かしてゆっくりとルアーを泳がせるのがクロソイ釣りの基本。
この日メインに使用したジグヘッドがオーシャンルーラーの新製品「ライズアッパー」。1.8~5gのライトウエイトに#3/0までの大きめのフックを搭載し、口が大きいクロソイの大型魚にも合わせたジグヘッド。
浮き上がりが良い形状なので、ゆっくり引いても浮かずにバイトを誘えるのも特長。潮受けがよく、抵抗が少ないので、カウントダウンで沈めやすく、中層からボトム付近まで広いレンジに対応できる。
2017年12月から発売になったばかりの新製品!パッケージにクロソイとあるように、ソイ釣りに向けて開発されたジグヘッドだ
釣り方の基本をご紹介!
時合到来!ボトム付近に狙いを絞ってクロソイ連続ヒット
5時頃には辺りは暗くなり、クロソイの時間帯に突入。クロソイも他の魚と同様に潮の動く時間帯に活性が上がることが多く、この日は8時過ぎが満潮だったので、7時頃がゴールデンタイムになると予想してスタート。
三塚さん、尾形さんも到着。先に釣り始めていた鈴木さんに「コツン」とはっきりとしたファーストバイト!サイズもまあまあのようだったが、残念ながらこの魚はバラし。
周辺を丁寧に探っていると、先ほどアタリのあった魚よりは小さかったものの、本命クロソイがヒット!
6時過ぎに時合いに入ったのかクロソイが連続ヒット。ただ、魚はほとんど浮いていないようで、反応はボトム付近に集中。いったん底を取って、ゆっくり巻きで底すれすれを引いてくると食ってくるような状況だった。
準備にてこずっていた尾形さんもここで参戦。タイミングが良かったのか、空いていたスペースに入ってものの数分で1本キャッチした。
「ライズアッパー」は2インチから4インチ以上まで幅広いサイズにマッチ。大きいワームの浮力を活かして、ボリュームで見せてアピールするのも良いし、小さめのシルエットで食わせるのもOKだった。
順調に3人とも本命の顔を見ることができたが、その後は潮止まりの時間に入ったのか、ソイが移動してしまったのか、アタリがパタリと止まってしまった。
中層で釣れなくなると底に意識がいきがちだが、あまり底を攻め過ぎると根掛かりが多くなるので注意が必要。ライトなタックルを使用するクロソイゲームでは、根掛かりしてしまうとリカバリーも大変になる。
タウンユースにも違和感のない、着合わせしやすいニットキャップ。ツバ付きなので雨や雪を防ぎやすい
冬場の釣りには欠かせない防寒グローブ。こちらは防風、撥水、保温性に優れた素材を使用。親指、人差し指、中指の先が抜けているので、グローブをはめたまま細かい作業や操作が可能
そいが浮き気味ならジグヘッドの使い分けも有効
この日はスローにアピールできるライズアッパーが良かったが、ベイトがいてソイが浮いている場合など、状況によってジグヘッドの使い分けも効果がある。
「クレイジグレンジキープ」はライズアッパーとは逆に浮き上がりにくいタイプのジグヘッド。水深のあるポイントでも浮かせずにボトム付近のレンジを探れる。また、前方の面で水を受けながらスイミングするので、ナイトゲームや水深のあるポイントなどでもアタリを取りやすいメリットも。
活性が高く、ソイが浮き気味の時などにアピール抜群なのが「クレイジグ波動スイム」。オートマティックにうねりながら泳ぎ、波動で広範囲にアピール。フッキングもしやすい、やや攻め寄りのジグヘッドだ。
斜めに入ったリップ形状で水を受け、浮き上がりにくいジグヘッド。水深のあるポイントでもボトム付近を維持しつつ、リーリング中のアタリを感知しやすい
ルアーを付けて引くだけでウネウネと泳ぎ、大きな波動で広範囲の魚にアピール。重心が下部にあるためフックが上を向き、根掛かりしにくく、安定した泳ぎとフッキングの良さも特長
風がある状況でボトムを狙うならライトテキサスも一手
アタリが少なくなり場所移動。風の影響も考慮し、女川港の人気ポイントである観光桟橋へ。
観光桟橋ではイカ釣りのアングラーが数名みられたが、釣り始めてから工事の影響らしい濁りが入り、続々と撤収していった。
満潮時間も過ぎて下げ始めの時間に入っていたが、この後、風が強くなる予報だったため取材は終了。のはずだったが、内陸の岩出山から出撃してきた三塚さんは「1時間以上かけて来て手のひらサイズでは帰れません」と、自らの意思で居残りゲーム突入。
仙台、石巻に初積雪をもたらした寒い夜、一人牡鹿半島に消えていった三塚さん。風が強くなる中でボトムを取るため、5gのジグヘッドから11gのライトテキサスにチェンジ。納得サイズを釣り上げ、無事に帰宅することができたそうだ。
冬型で北西風が強い時など、軽めのジグヘッドだと操作できない時は7gや11gのインターシンカーを使用したライトテキサスで攻めるのもおすすめ。オフセットフックを使えば根掛かりもしにくく、ロスを減らしてボトム付近を攻めることができる。
その場合のタックルだが、ライトテキサス用に5~10gくらいのウエイトに対応できるライトゲーム用のタックルを用意しておくといいだろう。ライズアッパーにはメバリング用やアジング用などのULタックルを流用できるので、これと含めて2種類くらいのタックルがあると状況に対応しやすくなる。
硬度の高いブラス素材を使用し、ボトムの感触が分かりやすいシンカー。剥がれにくいブラックニッケルメッキ仕様で魚に違和感を与えにくい。
「ソルトフックカサゴBS」(オーシャンルーラー)
ライトリグに対応し、大型のワームもセットできるオフセットフック。カサゴ用だが、ライトテキサスでクロソイを狙う時にも好適!
パイプの入った「インターシンカー」のほか、ULタックルでボトムを探りたい時に使える1~5gの中通しシンカー「インターシンカーRG」もある
まだまだクロソイ絶好調![2017年12月の釣果]
ラストに鈴木さんが所属する「釣無魚」チームメンバーの釣果をご紹介!ライズアッパーが発売になった2017年12月以降、すでにこれだけ実績あり。穏やかな日を狙って、クロソイと楽しい夜を!
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※取材協力/オーシャンルーラー
※解説/尾形慶紀、鈴木貴博、三塚俊之
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