釣行記

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クロソイナイトゲーム 潮流つかんで良型キャッチ!

編集部 2021年10月19日 更新

冬の間も長く楽しめる、夜のクロソイ釣り。これからの時季は陸からでもグッドサイズを狙えるチャンス。クロソイゲームの基本から、ちょっとしたコツまでをオーシャンルーラーフィールドスタッフの阿部慶行さんがガイド!
※2017年12月掲載。取材時と釣り場の状況が異なる場合があります。看板などの表示に従い、ルール、マナーを守って釣りを楽しみましょう。

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[魚種別攻略]クロソイ釣り

オーシャンルーラーフィールドスタッフの阿部慶行さんはホームグラウンドの宮城県南エリアで実釣

手軽だが、奥深さもある堤防クロソイゲーム

身近な岸壁、防波堤から手軽に楽しめるクロソイのナイトゲーム。ジグヘッドリグの釣りは投げて巻くだけでも釣れるイージーさが魅力だが、「クロソイゲームでは、潮の流れをいかに感じるかがとても大切だと思っています。ジグヘッドを引く間も、どのように潮を受けているのか?が分かるかどうかで、釣果は全く違ってきますよ」と阿部さん。

まず、使用するタックルだが、ロッドは7~8ftのミディアム~ミディアムライトアクション。繊細なリグで水中の状況をつかめる感度がありつつ、食わせ系のティップを持ったものが釣りやすい。クロソイのサイズが大きくなると、テトラ周りやケーソン周りなどで根に潜り込まれないだけのパワーが必要な上、適度な柔軟性がないとアワせがうまくいかないことも。

近年は堤防クロソイ対応のロックフィッシュロッドが出ているほか、チヌゲーム用ロッドにもクロソイに適したものがある。

タックル
ロッドは7ftのミディアム。堤防バーサタイルモデルのロックフィッシュ用ロッドを使用
タックル
リールは2500番程度(PE0.8号程度を150m巻けるクラス)。阿部さんの場合、ラインはPE0.6号、フロロカーボン16Lbのリーダーを2ヒロほど付けている
 
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クロソイ対応の新型ジグヘッド「ライズアッパー」誕生

夜間、住処である障害物から捕食のために出てきたクロソイを狙う堤防クロソイゲーム。3~4インチのグラブ系、シャッド系のワームを主力に、ジグヘッドリグのスイミングで攻めるのがスタンダードな狙い方。

数十年前からあるロックフィッシュの基本ともいえる釣りだが、ジグヘッドはバス釣り用などを流用するためフックサイズが小さめのことが多かった。その問題を解決するべく、1.8~5gのウエイトに#2/0、#3/0の大きめのフックを搭載。口の大きいソイやハタ用として登場したのがオーシャンルーラーの新製品「ライズアッパー」だ(2017年12月リリース・発売中!)

「ライズアッパー」の特長はただフックがデカいというだけではない。台形のヘッド形状が左右からの潮流を受けて姿勢が安定し、潮流を感じ取りやすい。冬場の強風時など横風にも強く、フリーフォール、カーブフォールでレンジも取りやすい。

このヘッド形状は浮き上がりが速く、超スローリトリーブでレンジをキープできるため、夜間、表中層に浮いてベイトを狙っているクロソイにじっくり見せて食わせることができるのも特長だ。

ライズアッパー
「ライズアッパー」(オーシャンルーラー)
バレット型をベースにしたヘッドに、大きめのフックを搭載したソイ、ハタ専用仕様のジグヘッド。サイズは1.8g、2.2g、2.8g、3.5g、5.0g。フックサイズは2.2gまでが#2/0、2.8g以上は#3/0
ライズアッパー
刺さりのいい日本製フックに、ワームのズレを軽減するワームキーパーも標準装備
ライズアッパー
両側が平面になった台形型のヘッド形状。潮受けが良く、浮き上がりが速いので、中層の攻略に適する
ライズアッパー
大きめのスナップも取り付けやすいアイサイズ
ライズアッパー

ソフトルアーはグラブ系やシャッド系が主戦

クロソイ狙いでは3~4インチのグラブ(カーリーテール)やシャッドテールのスイミングが安定している。活性の低いときなどはグラブを使い、カーリーテールの強い波動でアピール。シャッドは魚が確実にいるときなど、食わせ系ルアーとして使うと良い。

ルアーは3~4インチのグラブ(カーリーテール)やシャッドを使用。グローやホワイトなどシルエットがハッキリしたものをよく使うが、ナチュラルに食わせることもある

クロソイはケーソンや消波ブロック(テトラ)などを好むので、根掛かりしないようにストラクチャーすれすれをトレース。「ライズアッパー」の浮き上がりを活かしてゆっくりすぎるくらいスローに引くと有効。阿部さんの場合、ハンドル1回転/2秒くらいをベースにスピードを調整している。

ベイトが多かったり、活性が上がってくるとレンジが浮き気味になるので、その場合はレンジを合わせてバイトを誘う。カーブフォールでレンジを探ってもいいし、狙うべきレンジが大体分かっているのであればフリーフォールのカウントダウンでレンジに合わせる。「ライズアッパー」はフォール中もスローかつ水平にアピール可能。

スイミングスピードは限界ぎりぎりのゆっくり巻き。「ライズアッパー」はスローなスイミングに適する

クロソイのバイトは意外と繊細。状況によってはアタリが分かりにくいことも多い。大きくアワせると弾いてしまうことが多いので、ロッドティップがグッと入ったら、巻きアワせのようにするとフッキングが決まりやすい。

高感度タックルと細糸で潮流の感触をしっかりとつかみ、アタリがあったらスイープ気味にアワせる
 
ボディが太く、大きなテールを持ったグラブは、スイミング時の波動でソイを寄せ、見た目のボリュームでもアピール

クロソイは潮の流れに向かってベイトを待ち構えている。なので、ルアーをキャストするときは流れに対してクロス気味に、潮の流れを感じながらスイミングするようにする。

潮の流れは時間帯や潮周りによっても大きく異なる。上げ始め、下げ始めは期待できることが多い。長潮など潮位差が少なくタラタラの潮だとソイの活性も上がりにくく、逆に大潮などで潮がガンガンに効く日はよく釣れるものの時合いが短いことも。

「とはいっても全然、潮が流れていないときに連発したり、時間帯についてはよくわからない点も多いです。クロソイはかなり大きく回遊する魚なので、ベイトの動きなどにも関連すると思いますね」

ソイは横から食ってくるようなパターンが多いためアワセにもちょっとしたコツがある

良型クロソイを狙えるシーズンは始まったばかり!

ほぼ年中狙えるクロソイではあるが、冬から春はサイズアップに期待できる。例年、12月頃はスポーニングに参加する大型個体が釣れ出すハシリの季節。12月から1月にかけてハイシーズンに入り、その後も3月、4月頃まで大型のクロソイを狙えるチャンスが続く。

今回、阿部さんは宮城県南エリアで実釣したが、ソイのいる地域ならどこでも通用する釣りなので、ライズアッパーで冬の夜を楽しみ尽くしていただきたい。

こちらは以前に「クレイジグレンジキープ」でキャッチした良型クロソイ。レンジキープは軽量でも浮き上がりにくく、フリーフォールでボトムを取って、水深のあるポイントを攻略するときなどに向く。ポイントによって「ライズアッパー」と使い分けると◎
OceanRuler(オーシャンルーラー) クレイジグ レンジキープ5.0g-#2 ブラック 68408
OceanRuler(オーシャンルーラー)
全面の平面が水を受け、浮き上がりにくいヘッド形状のジグヘッド
極寒の冬の夜に「ウォームグローブ」。強度があり、防風撥水性と保温性に優れたシダーマット素材を使用。手の平側はグリップラバー加工を施し、寒さを防ぎつつ、十分な機能性も確保している
OceanRuler(オーシャンルーラー) グローブ ウォームグローブ L ブラック.
OceanRuler(オーシャンルーラー)
親指、人差し指、中指の先が抜けて細かい作業がしやすい保温グローブ

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※取材協力/オーシャンルーラー
※解説/阿部慶行

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