大型クロソイ狙い撃ち!根魚シューティングゲーム
宮古の佐々木健太郎さんがロックフィッシュのシューティングゲームを紹介します。今春は三陸沿岸にベイトのイワシが多く、ベイトを追って浮き気味になったクロソイをボートロックで狙い撃ち。2018年4月に発売になったばかりのNEWガルプ!も大活躍!
※この釣行記は2018年4月に公開しました。
ロックフィッシュのシューティングゲームって?
魚探でベイトの群れを見つけ、リグを落とし込む釣りです(バスやマダイでは割とメジャーな釣法です)
ベイトは常に移動していますが、ベイトの群れを見つけてしまえば良型キャッチ率の高い、非常に効率の良い釣法です。ただし、ベイトが抜けて居なかったり、浮いていない場合はボトムの釣りが基本となります。
クロソイのシューティングゲームをできるシチュエーション
宮古周辺では水深60~80mの漁礁が入ったエリアでこのシューティングゲームを楽しめます。ベイトが上を通る時に漁礁に居付いているクロソイがベイトの居るレンジまで浮き捕食をします。この浮いているクロソイに対してリグをアプローチさせます。
タラ狙いでジギングをしている時、250gのメタルジグがボトムに落ちきる前にクロソイがヒットしたことがあり、狙えばロックタックルでも楽しめるのでは?と考えたのがきっかけです。試しに40gのジグヘッドリグを落とし込んでみると、狙い通り良型クロソイが連続ヒットしました。
シューティングゲームのタックル
クロソイシューティングにおいて一番重要なのは、フォール中のバイトを確実にフッキングまで持ち込めるか、です。
バーチカルな攻め方になるのでラインスラックが出にくいベイトタックルがオススメです。
6フィート10インチと非常に取り回しに優れる。ファーストテーパーながら、魚が掛かるとレギュラーになってトルクフルなやり取りが可能。
「Rocksweeper NRC-702EXH LIMITED」(アブ・ガルシア)
ロックスイーパーのボート専用スペシャルモデル。30~40gのウエイトを背負っても操作性に優れる繊細さと、ベリー側のパワーを両立
夢のモンスタークロソイにも対応可能な大型ロックフィッシュ仕様のベイトリール
細い号数のラインを使用でき、向こうアワセでしっかりと食わせられるスピニングタックルを選択するのもあり。手持ちのスピニングタックルでも十分に対応できます。
繊細なリグの操作に適したライトなスピニングタックル。ティップに適度な張りがあり、フォーリングやスイミング時の感度に優れる
マグネシウムにカーボンを組み合わせCMGローターを採用するなど、軽量化と高い剛性を実現したスピニングリール。非常に優れたフィーリングと防錆性能も極めた新発想「リアルフィネス」モデル
シューティングゲームでは正確にレンジを把握できる色付きラインがベター。水切れがよく、伸びの少ないスーパーファイヤーラインの5色染色バージョン。佐々木さんはベイトリールは1.5号、スピニングリールには0.8号を使用
シューティングゲームのリグ
シューティングゲームに適したリグについては私もまだ模索中です。クロソイのシューティングではリグを根にコンタクトさせることがないので、フックアップ率を重視し、フックポイントの出たジグヘッドリグを通常使用しています。ウエイトは潮の効き方によりますが、30~40gがメインです。
クロソイのスポーニングについて
ターゲットであるクロソイのメスは春に産仔(ソイ類は卵胎生)を控えた個体がターゲットになります。
釣れてくるメスのクロソイは非常にコンディションが良く、今の宮古界隈の状況は産卵前の荒食いといったところでしょうか(地域や水深によりシーズンが前後することはあります)
冬から春にかけてのクロソイのベイト
例年の三陸地方ではあまりないことですが、春になってもマイワシがクロソイのベイトになっています。今冬は水温が下がりきることなく推移したこともあり、昨年12月頃に接岸したイワシが未だ水深100mラインに居続けています。
エリアによってはマイワシではなく、メロウドやアミ(イサダなど甲殻類)を捕食している場合もあります。
【実釣編】タラジギングからクロソイシューティングゲームスタート!
3月の初旬。前述したようにタラジギングの際、クロソイが釣れたことからジギングタックルからロックタックルへ持ち替えてチャレンジ開始。まずはマイワシを捕食していることから「Tテールシャッド3.7インチ」のジグヘッドリグ(40g)を投入。
テールの波動とボディのロールでアピールし、しっかり食わせるシャッドテール
水深は70mですが、魚探を見ながら操船していた船長がボトムから30mにベイトフィッシュ反応が出ていると指示をくれたのでそのレンジまで落とし込むと、ラインの放出が止まりヒット!
バレないようにゆっくり巻き上げランディングしたのはナイスコンディションのクロソイ。
連続ヒットをひととおり堪能し、ベイトの反応が薄くなったらベイトの反応を探し小移動すると、また連続してヒットするという状況でした。
ちなみにクロソイのバイトをかわしながらヘビーリグをボトムまで落とし込むと、外道と呼ぶには勿体ない程BIGな真鱈の猛攻が待っています(笑)
この次の釣行では残念ながらベイトフィッシュの反応を探しきれずにクロソイの姿を見ることは出来ませんでした。3回目の釣行でもベイト反応がありませんでしたが、ボトムの釣りで仲間が40cmをゆうに越えるグッドクロソイをキャッチしています。
マスが回遊を始めた4月もクロソイシューティング
4月初旬、この日前半は今シーズン初のマスジギングへ挑戦しましたが、カスリもせずに終了。船長と相談した結果、残りのわずかな時間はクロソイ探しへ。
短時間で確実に仕留める為に味と匂いでアピールできるNewガルプ!、更にベイトフィッシュにシルエットを寄せるため「ガルプ!パルスワーム4インチ」を選択。
リブの波動とカーリーテールの絶妙なアピールで実績多数の4インチパルスワーム。NEWガルプ!でさらなる釣果に期待
やはり魚探にベイトフィッシュの反応があるエリアは答えが早く、良型クロソイが次々とヒットします。連続ヒットすると流石に同じルアーではスレて食いが渋ってしまうので、魚に飽きさせないようにカラーをローテーションするのがコツです。
驚くべきは水深が80mもありながら最浅で掛かったクロソイは水面から20mでヒットしたことです。これはクロソイの水圧に対応できる能力と、遊泳力の高さを表すものであり、この魚種については未知の部分が多く、まだまだ開拓の余地があることを思い知る機会となりました。
シューティングゲームのテクニック
釣り方のテクニックは、まずは船長の指示に従い、魚探に反応の出たレンジ(ベイトのいる層)を攻めます。その時、最初は想定レンジの5m手前でルアーを止め、そこからロッドの長さを使ってフォールさせ、その後はベイトのいるレンジの10m上下を目安に根気よく幅広いレンジを探っていきます。
フォール中のバイトはテンションがかかっている状態であればロッドで取れますが、スピニングタックル使用時などはラインの変化で取る場合もあります。正確にレンジを把握するためにも、カラーマーカーの付いたラインを使用すると良いでしょう。
シューティングクロソイの時合いのムラについて
今季、数回シューティングを狙いましたが、爆釣する時があれば、まったくハマらない時もありました。
中層のベイトフィッシュにピッタリくっついたり、群れに突っ込んで追い回すのは、1日の中でも非常に短い時間になります。そのため、行けば必ず釣れるというわけではなく、釣果にはかなりムラがあります。
深場で釣ったロックフィッシュのリリース方法
ディープロックにおいて悩みの種はリリース方法が確立出来ていないということです。ただでさえ成長に時間を要する魚種の上、スポーニングのクロソイですので乱獲を続ければ自分の首を絞めてるようなもの。エア抜きも試しましたが魚体に穴を開けるのに抵抗がありましたし、うまくリリース出来ない個体も居りました。
なんとか元の水深まで戻せないものか?と、考えた末に行き着いたのは・・調べてみるとリリースジグなるものがありましたが、高価でしたので、お粗末な出来ですが簡易的に自作してみました。
船内に常備しているので是非使ってみてください。
宮古界隈ですと、ジギングタックルを持っていけばまだ真鱈が釣れていますし、これからのシーズンはマスが最盛期になりますので、クロソイが釣れなくてもツブシが効きます。
良型ばかりのクロソイシューティングゲーム、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
■予約TEL:090-3980-1470
miyako.syouwamaru@gmall.com
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※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
※画像・テキスト/佐々木健太郎
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