千葉めぐみさんのイカメタルチャレンジ2021年夏秋ムギイカ編
昨年、越喜来湾からスタートした千葉めぐみさんのイカメタル挑戦企画第4弾。前回は仙台湾に挑戦したが、再び岩手・越喜来に戻ってスルメイカ(ムギイカ)を狙った。今回はこれまで最高釣果の10杯のクリアを目指します!
※2021年10月掲載
三陸越喜来湾で4回目となるイカメタル釣戦
例年6月中旬ころからスタートする岩手県越喜来湾のムギイカ(スルメイカ)。今季も順調に始まり50~70杯と安定の開幕となった。近年流行のイカメタル釣法をマスターすべく釣戦を続けるめぐみさん。前回の塩釜沖釣行は、終了間際にギリギリセーフの1杯の釣果と惨敗だっただけに、リベンジにかけての意気込みは気合十分。果たしてイカの乱舞する姿を見ることはできるのか。
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取材は夏から秋に移り変わる時期。日中はまだまだ暑い日が続くものの、夕方になるといくらか過ごし易い日が増えてきた。気になるムギイカの釣況は日ムラが大きく低調←→好調を繰り返し、サイズも大小とバラつきが見られていた。当日は後半から風が吹く予報となっており、前半の釣りやすい時間帯に一気に数を上げたいところ。
スタートフィッシングは辺りが暗くなり始めた18時。海上は風もなく波も穏やか。しかしながら潮流は速く、2枚潮のややタフな条件。この日は週末ということもあり、越喜来湾のイカ船がポイントに多数集結中。漁火に癒されながらイカが釣れ始めるのを待った。
イカが浮き始めるまでボトム付近を探る
「勝丸(砂子浜漁港)」森下船長指示のもと、めぐみさんはオモリスッテ25号、浮きスッテ2本出しの計3本のイカメタルリーダーを使用して実釣。水深は約75m。開始早々は集魚灯の効果も薄くイカのタナが落ち着かないことが多い。まずはボトムから徐々に巻き上げ広いレンジを探ることに。
探る方法としては、2~3回ほど巻きシャクリをして3~5秒ステイ。そして誘い上げ、誘い下げ、シェイクとアクションを駆使しながら、これを海面下20m付近までテンポよく探る。その日のパターが分かればしめたもの。入れ乗りも夢じゃない。
開始から1時間ほどが経過すると集魚灯の効果が出始めたのか、ポツポツとイカが乗り始めた。アタリのあるレンジは70m付近でボトム周辺に集中していた。イカのヤル気度は少し控え目で果敢にイカメタルにアタックしてくるのではなく、さっと触る感じだった。そのアタリを竿の違和感、目感度でとらえ反射的な即アワセで乗せることが釣果を左右する結果となった。
時間とともに最初はボトム周辺にいたイカも、ベイトの移動とともに徐々に浮上。中には表層まで浮いてくるイカも現れ始めた。
船下にイカの群れが回遊し始めプチフィーバーとなった頃にはめぐみさんにもイカが乱舞。誘い方も工夫して、多彩なイカのアタリパターンに合わせて連発。コンスタントに数を重ね、気付けば10杯に手が届いていた。
自己記録の10杯を更新し今回の目標達成
中盤から後半にかけては予報通りの風が吹き始めアタリが取り辛い状況になった。さらに、イカがスッテにスレてきたのか?反応が悪くなりアタリが遠のいた。
その様な時はカラーチェンジを行ったり、スッテの形状を変えてみたり、イカの視界から一度スッテを消して再投入したりと一工夫。ポツポツではあるが釣果を伸ばしていた。
そんなタフコンディションの中、プラヅノやイカジグに切り替えた人が釣果を連発。時間帯によってはスッテよりもプラヅノやイカジグに好反応なことがある。このような実釣体験をもとにして、スッテの他にプラヅノやイカジグなど引き出しを増やすことも釣果を伸ばすために必要になりそうだ。
ちなみに、気になるめぐみさんの釣果は14杯!! イカメタル釣行4回目にして自己レコードの10杯を4杯上回り満面の笑みを見せてくれた。当日の竿頭が30杯弱だっただけに満足のいく結果といえよう。
そして何より時間とともに変化するイカの繊細なアタリが分かるようになったことで次ステージへの大きなスキルアップとなったことが、めぐみさんにとって大きなプラスとなったようだ。
岩手県のイカメタルは依然、人気は急上昇中。これから秋も深まるシーズンはヤリイカが本格始動をする。先日、試し釣りを行った森下船長によると「潮も速くタフなコンディションにも関わらず、それでもなんとか多い人でヤリイカ33ハイでした。サイズは小ぶりが多く、走りのヤリイカという感じの中に何杯かは大きいのも居ました。スルメイカも混じりました。水温下がってくれば徐々に良くなるのかなぁ」と手ごたえ十分。
これからはムギイカからステージが移り、サイズアップが期待されるヤリイカのシーズンに突入する。イカメタルは比較的安価、簡単なタックルで楽しめることから、これから始めようとするアングラーにも最適な釣種といえよう。ぜひこの機会に足を運び繊細なアタリと透き通ったヤリイカの姿、そして釣り人にしか味わえない釣りたての劇的な美味しさを堪能してみてはいかがだろうか。
もちろんスキルアップ途上のめぐみさんのイカ釣り修行はまだまだ続く。
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※モデル実釣/千葉めぐみ(釣りTiki東北イメージキャラクター)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、勝丸