釣行記

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千葉めぐみさんのイカメタルチャレンジ2021年夏秋ムギイカ編

編集部 2021年10月12日 更新

昨年、越喜来湾からスタートした千葉めぐみさんのイカメタル挑戦企画第4弾。前回は仙台湾に挑戦したが、再び岩手・越喜来に戻ってスルメイカ(ムギイカ)を狙った。今回はこれまで最高釣果の10杯のクリアを目指します!
※2021年10月掲載

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三陸越喜来湾で4回目となるイカメタル釣戦

例年6月中旬ころからスタートする岩手県越喜来湾のムギイカ(スルメイカ)。今季も順調に始まり50~70杯と安定の開幕となった。近年流行のイカメタル釣法をマスターすべく釣戦を続けるめぐみさん。前回の塩釜沖釣行は、終了間際にギリギリセーフの1杯の釣果と惨敗だっただけに、リベンジにかけての意気込みは気合十分。果たしてイカの乱舞する姿を見ることはできるのか。
[関連]今季初出船の仙台湾沖イカメタルに挑戦

取材は夏から秋に移り変わる時期。日中はまだまだ暑い日が続くものの、夕方になるといくらか過ごし易い日が増えてきた。気になるムギイカの釣況は日ムラが大きく低調←→好調を繰り返し、サイズも大小とバラつきが見られていた。当日は後半から風が吹く予報となっており、前半の釣りやすい時間帯に一気に数を上げたいところ。

スタートフィッシングは辺りが暗くなり始めた18時。海上は風もなく波も穏やか。しかしながら潮流は速く、2枚潮のややタフな条件。この日は週末ということもあり、越喜来湾のイカ船がポイントに多数集結中。漁火に癒されながらイカが釣れ始めるのを待った。

三陸町越喜来へ向かう道中、三陸自動車道の三滝堂インターチェンジに隣接している「道の駅 三滝堂」で小休止。新商品のずんだソフトクリームを手にポーズ。めぐみさんのイカを釣りたいテンションは上昇中。ちなみにポーズは「自由の女神」とお茶目な一面も(笑)


日が傾き始めた16時半、勝丸は漁場を目指し砂子浜漁港を出船。雲の隙間から光のシャワーが降り注ぎとても幻想的


出船して30分も経たずにあっという間にポイント到着。イカの漁場が近くとても快適。アンカーを下ろしてスタートフィッシング

イカが浮き始めるまでボトム付近を探る

勝丸(砂子浜漁港)」森下船長指示のもと、めぐみさんはオモリスッテ25号、浮きスッテ2本出しの計3本のイカメタルリーダーを使用して実釣。水深は約75m。開始早々は集魚灯の効果も薄くイカのタナが落ち着かないことが多い。まずはボトムから徐々に巻き上げ広いレンジを探ることに。

探る方法としては、2~3回ほど巻きシャクリをして3~5秒ステイ。そして誘い上げ、誘い下げ、シェイクとアクションを駆使しながら、これを海面下20m付近までテンポよく探る。その日のパターが分かればしめたもの。入れ乗りも夢じゃない。

SaltyStyleクアッドコンセプト」(アブ・ガルシア)は1本で4つのスタイルを楽しめるゲームロッド。軽量、高感度な高性能ロッドながらリーズナブルな価格で手に入るのも魅力


使用したリールはアブ・ガルシア初のカウンター付きリール「MAX DLC」(アブ・ガルシア)の左ハンドル仕様。バックライトが明るく見えやすいカウンターを装備し、夜でも水深がわかりやすく、タナ把握が重要なイカ釣りに適

アブ・ガルシア
右手でロッドを操作しながらリールを巻けるように左ハンドルを選択
 
 


18時半を過ぎると辺りは真っ暗。出船していた釣り船が次々に集魚灯を灯す。船上は一気に明るくなると同時に釣り人のモチベーションもアップ

開始から1時間ほどが経過すると集魚灯の効果が出始めたのか、ポツポツとイカが乗り始めた。アタリのあるレンジは70m付近でボトム周辺に集中していた。イカのヤル気度は少し控え目で果敢にイカメタルにアタックしてくるのではなく、さっと触る感じだった。そのアタリを竿の違和感、目感度でとらえ反射的な即アワセで乗せることが釣果を左右する結果となった。

めぐみさんもイカメタルをボトムまで落とし、そこからレンジを探り巻き上げる。途中、フォールを入れて様子見
仕掛けは市販のイカメタルリーダーでOK!
NEWイカメタルリーダー3本」(がまかつ)
イカメタルリーダー ダブルスペック 2セット」(ハヤブサ)

がまかつ
先端のスナップに鉛スッテを付け、枝に浮きスッテかエギを2本付けられる3本仕様
 
 
ハヤブサ
広範囲を探って、数釣りも可能なダブルエダス仕様のイカメタル仕掛け
 
 

SaltyStageスキッドスッテ」(アブ・ガルシア)
ガルプ!集魚剤と相性抜群のクロス貼りボディを採用した鉛スッテ。8、10、12、15、20、25号まで、赤白、赤緑、赤黄色、シークレットブラック、赤青、ケイムライワシ、ピンク、青白の実績カラーをラインナップ!


SaltyStageダクダクスッテ」(アブ・ガルシア)
スキッドスッテ同様、イカが抱きやすいフォルムの浮スッテ。今回は55mmか65mmを使用。枝2本仕掛けに反応をみながら乗りの良いカラーを使い分けた

アブ・ガルシア
8号(30g)、10号(38g)、12号(45g)、15号(56g)、20号(75g)、25号(94g)の6サイズのラインナップから状況に合わせて選択。
 
 
アブ・ガルシア
イカにアピールする四ツ目とイカが抱きやすいボディ。ガルプ!などの集魚スプレーとも相性GOOD
 
 


開始から1時間経過したところで、ポツポツとイカが釣れ始めた。中には良型のサイズを釣り上げた方も
前釣行では1杯の釣果と苦戦したイカ釣りのイメージが頭をよぎる。「私に釣れるのかな~」と少し弱気なめぐみさんだったが、穂先に違和感を感じ、ゆっくり慎重に巻き上げる。「いるいる、間違いなくイカがついているよ」とテンションUP
「やったやったやった~」念願の1杯目を難なく釣り上げ笑顔こぼれっぱなしのめぐみさん

時間とともに最初はボトム周辺にいたイカも、ベイトの移動とともに徐々に浮上。中には表層まで浮いてくるイカも現れ始めた。

船下にイカの群れが回遊し始めプチフィーバーとなった頃にはめぐみさんにもイカが乱舞。誘い方も工夫して、多彩なイカのアタリパターンに合わせて連発。コンスタントに数を重ね、気付けば10杯に手が届いていた。


プチフィーバーに突入したようであちこちで竿曲がりシーンが見受けられた


もちろんめぐみさんもこの波に乗ってコンスタントに数を伸ばしていた。ボトムから広範囲を探りつつ、反応のあったイカの濃いレンジを入念に攻めてイカが乱舞。コツを掴んだめぐみさんの勢いは止まらない
めぐみさんのバケツを見てみると、前回を上回りリベンジ達成。なんと10杯以上はいる!!


イカサビキで数を重ねていた常連さん。釣り人の特権、特製のタレで沖漬けを作っていた。ムギイカは身が軟らかく食感は最高
当日一番のサイズ。重量感たっぷりのスルメイカは迫力満点

自己記録の10杯を更新し今回の目標達成

中盤から後半にかけては予報通りの風が吹き始めアタリが取り辛い状況になった。さらに、イカがスッテにスレてきたのか?反応が悪くなりアタリが遠のいた。

その様な時はカラーチェンジを行ったり、スッテの形状を変えてみたり、イカの視界から一度スッテを消して再投入したりと一工夫。ポツポツではあるが釣果を伸ばしていた。

そんなタフコンディションの中、プラヅノやイカジグに切り替えた人が釣果を連発。時間帯によってはスッテよりもプラヅノやイカジグに好反応なことがある。このような実釣体験をもとにして、スッテの他にプラヅノやイカジグなど引き出しを増やすことも釣果を伸ばすために必要になりそうだ。

後半は風が強くなり潮も2枚潮とシビアな展開に。ムギイカのアタリも繊細になってきたため、ゆっくりフォール中心の目感度中心の釣り方に徹するめぐみさん。状況に合わせたスタンスが的中し着実に釣果を伸ばす
めぐみさんのポーズは自己レコード10杯を更新した記念すべき11杯(イカが1、指で1)を表現しているらしい。とってもチャーミング(笑)


タフなコンディションにもめげず最後まで釣果の記録更新を目指しためぐみさん。ムギイカのアタリを完全攻略

ちなみに、気になるめぐみさんの釣果は14杯!! イカメタル釣行4回目にして自己レコードの10杯を4杯上回り満面の笑みを見せてくれた。当日の竿頭が30杯弱だっただけに満足のいく結果といえよう。

そして何より時間とともに変化するイカの繊細なアタリが分かるようになったことで次ステージへの大きなスキルアップとなったことが、めぐみさんにとって大きなプラスとなったようだ。

納竿間際にヒット。なんかブルブルいってる。上がってきたのはカワイイサイズのサバでした
こちらは勝丸さんで上がった最近のヤリイカの釣果

岩手県のイカメタルは依然、人気は急上昇中。これから秋も深まるシーズンはヤリイカが本格始動をする。先日、試し釣りを行った森下船長によると「潮も速くタフなコンディションにも関わらず、それでもなんとか多い人でヤリイカ33ハイでした。サイズは小ぶりが多く、走りのヤリイカという感じの中に何杯かは大きいのも居ました。スルメイカも混じりました。水温下がってくれば徐々に良くなるのかなぁ」と手ごたえ十分。

これからはムギイカからステージが移り、サイズアップが期待されるヤリイカのシーズンに突入する。イカメタルは比較的安価、簡単なタックルで楽しめることから、これから始めようとするアングラーにも最適な釣種といえよう。ぜひこの機会に足を運び繊細なアタリと透き通ったヤリイカの姿、そして釣り人にしか味わえない釣りたての劇的な美味しさを堪能してみてはいかがだろうか。

もちろんスキルアップ途上のめぐみさんのイカ釣り修行はまだまだ続く。

今回お世話になった「勝丸」の森下船長。一見強面ではあるが実はとっても温厚で面倒見の良い名船頭。越喜来地区の若手船長達や常連のお客さんからも、とても慕われる兄貴分的な存在だ。初心者をはじめファミリーや女性、ベテランの方に至るまで親切丁寧に対応いただき安心して釣りが楽しめる。
[遊漁船情報]勝丸(岩手県大船渡市砂子浜漁港)
TEL:090-3648-1496
ブログURL:https://blog.goo.ne.jp/y0126



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※モデル実釣/千葉めぐみ(釣りTiki東北イメージキャラクター)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン勝丸

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