シーズン序盤の宮古沖ヤリイカ船をイカメタルで攻略
夏スルメシーズンが終盤となる10月、まだサイズはチョット小さめながらヤリイカが釣れ始めている。岩手県宮古市のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフ佐々木健太郎さんより宮古沖ヤリイカゲームの釣行レポートが届きました。
宮古沖の船ヤリイカシーズン開幕
人気上昇中の三陸夜イカゲーム。目下、イカメタルにどハマり中という佐々木健太郎さんが2021年10月上旬に宮古「ゆたか丸」で夜イカ出船!釜石「釣具オヤマ」の小山哲平さんと、宮古「釣研」の田代店長とともに実釣した。
メインターゲットは釣れ始めたばかりのヤリイカ。シーズン序盤なので型は大きくても胴長20cmほどながら、繊細なヤリイカの釣りを楽しむことができた。
ヤリイカシーズン初期は宮古湾内が釣り場
この季節のポイントは閉伊崎より内側の宮古湾内で、水深は60m前後。イカメタルは15号を基本として12~20号を状況に合わせて使い分ける。この日は内湾側のポイントということもあり12号を使用した。
ロッドはソリッドティップを搭載し、小さいアタリも取りやすい「オーシャンフィールドイカメタルゲーム」(アブ・ガルシア)。他、キャスティング用としてスピニングのバチコンロッドも用意。道具立ては繊細なヤリイカの反応をしっかり感じ取れることが第一となる。
この日の前半は潮が速く少し苦戦
釣りを始めると、まだ明るいうちから哲平さんが順調にイカをヒットさせていった。釣り始めは宮古湾内としては潮が速く、越喜来湾の首崎で鍛えた哲平さんの釣り方が状況にマッチ。
哲平さんの釣り方は、ストローク長めのシャクりからゆっくりとフォールさせて、ラインのテンションをみながら糸が緩むタイミングを見極めてイカを乗せるような非常に繊細な釣り。何度か実戦を経験して慣れていないとチョット難しいかなというテクニックだった。
佐々木健太郎さんの自作イカメタルリーダーを紹介
健太郎さんは枝部分に回転性ロスビーズを使ったイカメタルリーダーを自作して使用している。その自作リーダーをみせてもらった。
後半は潮が緩くなり好ペースで釣れ続けた
後半は少し潮が緩くなってきて、宮古湾内の普段のペースに近い雰囲気でイカが釣れ始めた。健太郎さんの釣り方は、細かめのシェイクでイカに気付かせ、ゆっくりめのフォールで乗せるような釣り。シェイクでイカのスイッチを入れた後、超スローフォールで乗せていく感じだ。
スルメイカに比べ触腕の短いヤリイカは捕食があまり上手ではないので、スルメやケンサキイカ(アカイカ)のイカメタルとは若干パターンが異なる。潮や活性に合わせてアクションとスローフォールをうまく組み合わせて、反応したルアーをイカが掴みやすいよう操作してあげる必要がある。
やわらかく美味しいヤリイカ これからはサイズアップも期待
この日は少し大きく揺れた地震の直後。「地震の影響か潮の流れがおかしい」と船長が言っていて、そのためかイカも非常に渋い釣況だった。それでもトップの哲平さんが20杯ちょっと、健太郎さんが20杯弱の釣果。
ヤリイカのシーズンは年によって異なるが、これからがシーズン本番となり年明け頃まで釣れ続く。湾内から重茂沖など湾外へポイントが移るとヤリイカのサイズも徐々に良くなり、12月頃になると冬至スルメと呼ばれる大型スルメイカも狙えるようになる。今シーズンも岩手三陸イカメタルのさらなる盛り上がりに期待したい。
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※画像・解説/佐々木 健太郎
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、宮古ゆたか丸