仙台湾ナメタ64.5cm大物獲り!
伊藤育男さんが2013年12月31日、年越しナメタ釣行で64.5cmの超大物ナメタガレイをキャッチした。この日は多い人で本命7枚、船長のカウントで船中57枚と好釣。仙台湾のナメタガレイ船は子持ちの良型を狙える絶好のチャンス!
※2014年1月の記事です。
塩釜沖のカレイ五目船でナメタガレイ好調!
仙台湾で年末に釣りたい魚のナンバー1といえば、なんといってもナメタガレイ。子持ちナメタの末端価格は1枚5,000円~1万円近くにもなり、良型を1枚釣って煮付けにでもすれば最高の年越しができる。
今季の仙台湾は12月に入った頃からナメタガレイが好調を維持している。大みそかに塩釜港の第一海友丸で出船した伊藤育男さんは64.5cmという記録級の大物をキャッチ!
「実は仙台湾のナメタ船というのはこれまで乗る機会がなくて、アイナメとマコガレイにナメタガレイも混じればいいかな?というような気持ちで釣り始めました。ところが、今シーズンはナメタガレイの調子がいいようで、本命のナメタばかり狙って釣れるのにびっくり。地元から船釣りはほとんど初めてという人を連れて行ったんですが、その人がナメタを7枚も釣っていましたから」
マガレイも高活性!五目で楽しめる!!
この日は、釣り始めてしばらくしたところで52cmの大型が上がり一気にテンションアップ。海友丸ではキープサイズのナメタが上がるたびに瀬戸船長がアナウンスで知らせてくれるのだが、1日コンスタントに本命が釣れ続いた。終わってみれば30cmオーバーの本命を船中57枚という好釣果!
「ピンポイントの根に合わせて船長が船を流していくと、釣れるタイミングがハッキリと分かるんですよ。どこかで1枚釣れたかと思うと、船中どこかで2枚、3枚、4枚くらいナメタが連続で上がるんです。それくらいにナメタの活性はいいんですけど、それでも上バリにはまず食ってきませんでした。ゆっくりめに誘って下バリに食わせる釣りが有効でした」
仕掛けはシンプルで若干長めなタイプの食いがよかった。「ナメタにはアピール力のある仕掛けが効くと思って、最初はオーソドックスなテンビン仕掛けにエッグボールやケミホタルなどを付けた派手めの仕掛けを使っていました。でも飾り気の無い仕掛けの方が釣れているようだったので、途中からシンプルなものにチェンジして、そこからいいペースで釣れ出しました」
伊藤さんの仕掛けは上から8cm、25cm、25cm間隔の3本バリ。「根掛かりが多くて、かなり仕掛けをロストしたので、同じくらいの全長で2本バリにするのもよかったかもしれません。トップの7枚を釣った人は3本バリ仕掛けを持ってきていたんですが、ハリ数を1本落として使っていました。瀬戸船長の話だと、根周りのナメタなら根掛かり対策で1本バリを使う人も多いそうです」
この日のポイントの水深は30mほど。ポイントの根周りではナメタが上がり、ポイントが周りの砂地に少しずれると大型のアカジガレイ(マガレイ)やマコガレイも混じった。ナメタのポイントは高低差が2~3mほどの所もあり、根掛かりへの対応と予備仕掛けはマスト。
誘い方はガンガンにコヅくのは×。上バリだけを動かすようにゆっくりめに操作し、下バリに食わせるイメージで誘う。途中、「カクン」という感じでちょっとのアタリがあったら即アワセ。たまに聞き上げるようにして下バリの状態を確認すると、アタリのチェックと根掛かり回避になる。
ヒラメやマダイなど、白身の魚の多くは大きくなり過ぎると味が落ちるといわれるが、ナメタガレイは大型の方がうまいようで、伊藤さんが釣った64.5cmもエンガワ部分のゼラチン質が豊富でかなり美味だったとのこと。残念ながら年は明けてしまったが、ナメタの調子はまだまだ上向き。子持ちの良型を狙えるうちに釣って、絶品のうまさを味わってくださいませ。
【関連リンク】お料理レシピ「ナメタガレイ(ババガレイ)」
ナメタガレイの下準備
ナメタガレイの5枚おろし
子持ちナメタの揚げダシ
ナメタのかぶら蒸し 銀餡仕立て
ナメタガレイの刺身
仙台湾のアジ五目や金華山沖のタラジギングのパイオニアとして知られる瀬戸船長が操船。アジビシは中深場のアジ、オキメバル、クロメバル等の五目釣りで出船中。タラジギングも今がハイシーズン
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10代にしてカレイ釣り大会に優勝した経歴を持つ、東北屈指のカレイ釣り職人。ここ数年は、船釣りをメインに、もっぱら楽しい釣りを追求中。がまかつフィールドテスター、サンラインフィールドテスター
※取材・解説/伊藤育男