釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

BSフジサンデースペシャル「巨大魚・冬の陣 2022」
岩手県宮古沖の巨大マダラ編をレポート

編集部 2022年3月7日 更新

見た者を圧倒する巨大魚。釣りあげることはもとより、出会うことすら容易ではない彼らと、そんな巨大魚に魅せられた釣り人の姿、そして美しくも厳しい日本の大自然を4Kの美麗映像で描く番組BSフジ「巨大魚・冬の陣2022」。その取材釣行に同行しました。

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接岸前の深場と産卵期に接岸した浅場で大型真鱈を狙った

「巨大魚・冬の陣2022」今回のターゲットはGT(ジャイアントタラ)こと巨大マダラ。岩手県宮古を代表するソルトルアーフィッシングのエキスパートであり、ピュア・フィッシング・ジャパンのフィールドスタッフ、そして当メディアでもお馴染みの佐々木健太郎氏が挑んだ。

今回の舞台はマダラ本州一の水揚げを誇る岩手県宮古市。なんと宮古市はマダラの水揚げ量は2010年から6年連続日本一。残念ながら2016年に釧路港にその座を渡したものの、その後も本州一の水揚げ量を誇っている。その地元のアングラーである佐々木健太郎さんが「ゆたか丸」に乗船しGT(ジャイアントタラ)を狙った。果たして10キロ超級の巨大マダラを釣り上げることが出来るのか。

年末のディープ、そして年が明けてからの浅場の両方を狙った今回の実釣。小ぶりなタラも釣れたが、ズドンとGT(ジャイアントタラ)が混じった。年末のディープは産卵前の荒食いモード、年明け後は産卵を終えて浅場に差している巨大マダラがターゲット。

周囲はまだ真っ暗な午前4時。今回お世話になる「ゆたか丸」に乗船しタックルの準備にとりかかる健太郎さん
最近のタラジギングの釣況を確認。「タラはとにかく釣れます。が、今シーズンは少し小ぶりが多いので、ビッグサイズ狙いは少し荒めのポイントを攻めますので覚悟をして下さい。最初のポイントまでは、航程約90分程度です」と則夫船長
約1時間半の航程で最初のポイントへ到着。いざ実釣!!

昨年11月の釣行は水深200m以深のディープジギング

最初の釣行は昨年11月。まだ接岸前のため、200~230mラインのディープゾーンがポイント。健太郎さんはボトムから5mくらいのレンジをアピールしながらのアクションで誘った。「正直パターンは掴めなかったのでボトムのベイトをイメージし、助宗ダラ(スケトウダラ)をかわしながら底からあまり浮かせないことを意識してアクションさせていました」

結果は。数は釣れるがなかなか良型に巡り会えず。お腹パンパンのデップリマダラを釣り上げるも6.5kgとあと一歩。巨大マダラまでには及ばず、年明けのリベンジにかけることとなった。


前評判通りマダラのコンディションはバッチリ!投入ごとにタラがヒットするが、サイズが伸びず苦戦を強いられる展開に


時季はまさに産卵前の荒食いモード。一緒に乗船した他の釣り人もコンスタントに釣れ続ける。お腹はパンパン


この日一番の大物。10キロ級には届かなかったもののデップリサイズの1尾


2日目は健太郎さんの知人達に声をかけて集まっていただき乗合スタイルでの実釣となった
大型を求めて深場だけでなく浅場も攻めることに。期待に胸が膨らむ中でのスタートフィッシングとなった


コンディションはマズマズ。投入ごとに釣果がある状況だった。狙うはビッグワン!そんな中、ゆたか丸文哉船長に大きなアタリがあった。姿を現したのは重量感たっぷりの良型


健太郎さんも良型をヒット。ビッグサイズまでもう少しのサイズにニンマリ
アシスト役として同乗したゆたか丸ゆたか船長も、合間に竿を出しナイスサイズをゲット


外道でソウハチガレイやスケトウダラの姿も見受けられた


投入ごとにヒットの連続とマダラのコンディションは上々。あっという間に水槽がマダラで埋め尽くされた


小ぶりの中に時折ズドンとロッドが吸い込まれる大きなアタリ。お腹パンパンのマダラと一緒に満面の笑みの文哉船長
船上を終始和ませてくれた宮古市の釣具店「釣研」の田代裕太郎代表。お店の商品ライナップはファミリーフィッシングから、コアなアングラーの方まで納得のいく品揃え。中でもジグ、ワーム関連の商品はズラリと勢揃いしている
釣研」(宮古市)
ゆたか丸の則夫大船長。釣況がサイズアップし笑顔がこぼれる


根元からロッドが曲がり、グイグイと今までにはない重量感伝わってくる。慎重に巻き上げると魚影が見えてきた。その魚影から間違いなく巨大マダラが姿を現した。無事ランディングして重量を量ると9kg弱。この日一番の大物、GT(ジャイアントタラ)となった
ここのポイントでは良型が続出。一緒に並んでの撮影に笑顔が絶えない。パンパンなお腹を少し切り開くと白子がチラリと見え船上は大盛り上がり


ポイントに到着しジグ投入直後にズドン。中層での大きなアタリがあり魚が走りだした。皆さんオマツリ回避と慌ててジグを回収し、ドラグが鳴るファイトを見守ることに。無事にネットインし釣り上げたのは体高ある立派なカツオ。この時期のカツオは脂が乗っており食べれば至福は間違いなし。最高の外道となった
数は釣れるが巨大マダラの姿を見ることが出来なかった健太郎さん。帰港しお世話になったゆたか丸船長達と今釣行の反省会⁉ 次なるリベンジの打ち合わせ中

さらなる大型マダラを求めて接岸後の魚を狙った

年が明けリベンジとなった釣行は60~130mの浅場が主なエリア。アベレージサイズの良い水深を船長にお任せしてのランガンとなった。

エリアごとにパターンがあり、その時の状況に合わせたスタイルでGT(ジャイアントタラ)を狙う健太郎さん。マダラが吐き出したベイトから、メゴチのような底物とマイワシのように回遊する魚の両方を食っていることを確認。都度、若干のアクションを変えて誘った。

「マゾイが多いエリアは、フォールを入れるとマゾイが先に喰ってしまうので割と大人しめにジグを漂わせるアクションがマダラにとってヒット率が高かったです」。「特にマイワシをメインに喰っているエリアでは、大きめでフワフワとしたアクションが高反応でした」

巨大マダラへのリベンジに奮起した健太郎さんの結果はいかに。


年が明けた2022年のリベンジ釣行。巨大マダラを狙いに今回は浅場に差してくる魚群をターゲットに奮闘する健太郎さん。タックルは「ソルティーステージプロトタイプ・スロージギング」。XSPC-63-1-MAX80・XSPC-63-1.5-MAX150・XSPC-63-2-MAX200を状況に合わせて使用した。ジギングは感度のいいロッドとラインが必須。「ロッドのファーストフィーリングは軽くて感度が良いです。ジギングは潮の流れや地形変化、操作感を感じられなければ成立しない釣りなので、このプロトタイプを使うことでジギングの世界が広がる気がします」。「使い込むことで今まで感じることの出来なかった潮流の変化や微細な前当たりを捉えることができるので、一歩成長したいというアングラーの要望に応えるロッドに仕上がっていると思います」。とプロトタイプではあるものの完成形に近づいているスロージギングロッドを絶賛


「ガツン」と大きなアタリをあわせた健太郎さん。明らかに小ぶりのマダラとは引きが違うのが分かった。慎重に巻き上げると巨大な魚影、そしてGT(ジャイアントタラ)が姿を現した。サイズを測ると90cm超の立派な巨大マダラだ。この日はもう一匹、90cm超を釣り上げリベンジを果たした
この日のビッグワンはメーターオーバー!助っ人で乗船したゆたか丸二代目船長の文哉さんが釣り上げた。無事にランディングして満面の笑み

GTとの奮闘の模様は2022年3月13日BSフジの本放送をお楽しみに!

最終的に健太郎さんは90cm超のGT(ジャイアントタラ)を2匹ゲット。助っ人で乗船していた2代目ゆたか丸船長の文哉さんがメーターオーバーのGT(ジャイアントタラ)を無事ランディングしミッションコンプリートとなった。

数々のドラマが生まれた今回の釣行。日本一の漁獲量を誇る宮古沖のマダラのポテンシャルは絶大だった。その模様は2022年3月13日に放送される<BSフジサンデースペシャル>『巨大魚・冬の陣 2022』で是非ともご覧いただきたい。

[放送日]
2022年3月13日(日) 昼12時~ 2時間番組
<BSフジサンデースペシャル>『巨大魚・冬の陣 2022』
岩手県宮古沖の巨大マダラに挑む!

【取材協力】
ゆたか丸(岩手県宮古市/磯鶏リアスハーバー)
090-4634-3130
(有)釣研(岩手県宮古市)
0193-62-4920
ピュア・フィッシング・ジャパン


今回お世話になったのは、宮古湾のマスジギングやイカメタル、中深海釣りにカレイ、ロックフィッシュと旬に合わせた多彩な釣魚を追い求め宮古の釣り船をけん引してきた人気の釣り船「ゆたか丸」。ゆたか丸、第一ゆたか丸、第三ゆたか丸の三隻体制で経験豊富な則夫大船長を筆頭に、フレッシュでイケメンな二代目の文哉船長とゆたか船長がそれぞれ釣り人のニーズに対応してくれる。現在は3月1日より解禁となったマスジギングで好評出船中だ。もちろん他魚種も要望があれば出船している

■健太郎さんのタックル/2021年11月釣行時
【ロッド】
アブ・ガルシア
ソルティーステージプロトタイプ XSPC-63-2-MAX200
ソルティーステージプロトタイプスロージギング
・XSPC-63-3-MAX250
・XSPC-63-3-MAX250
・XSPC-63-4-MAX300
【リール】
PENN
Torque 2Speed (トルク 2スピード)
【ライン】
バークレイ
スーパーファイヤーライン2号
リーダー40Lb
【ジグ】
シーフロアコントロール
クランキー350g
エゾハチ
ナマラジグ300g
■健太郎さんのタックル/2022年釣行時
【ロッド】
アブ・ガルシア
ソルティーステージプロトタイプスロージギング
・XSPC-63-1-MAX80
・XSPC-63-1.5-MAX150
・XSPC-63-2-MAX200
【リール】
PENN
Torque 2Speed (トルク 2スピード)
【ライン】
バークレイ
スーパーファイヤーライン2号、1.5号、1.2号
リーダー20Lb
【ジグ】
エゾハチ
ナマラジグ200g
ネイチャーボーイズ
スイムライダー150g、180g
シーフロアコントロール
メサイア210g
ディープライナー
スパイコブラ220g

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