釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!
  • 青森マダイいよいよ本格化!三厩沖ジギング&カブラ釣行

    佐々木 健太郎 2022年5月20日 更新

    2022年5月中旬、岩手のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフの佐々木健太郎さんが青森三厩沖のルアーマダイに釣行した。ようやく本格的に釣れ出した青森マダイゲームをレポート!

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    津軽海峡周辺のっこみマダイシーズンイン

    今季の青森マダイはいつもの年に比べ少し遅れ気味の釣況だったが、4月後半頃からようやくノッコミシーズン本格化。

    「青森の釣友、槻館さんから事前に情報をいただき、今回は単独で釣行しました。5月中旬にさしかかった頃で、平舘沖より三厩沖の調子が良いらしいということでいつもお世話になっている飛鷹さんにお世話になりました」と佐々木健太郎さん。

    事前に情報を教えていただいた槻館さんの釣果
    三厩漁港から出船し、下北半島からの日の出を望む
    陸奥湾、津軽海峡周辺の実績抜群!遊漁船飛鷹

    朝イチのチャンスタイムはジギングでスタート

    朝の時間帯はメタルジグでテンポよく探るのが有効という事前情報をつかんでいたので、朝イチはタングステンメタルジグ「TG TOKICHIRO40g」のミドキンからスタート。

    遠投してタダ巻きからのカーブフォールというアクションで広範囲を探り、健太郎さんは船中1枚目をキャッチ!1尾釣れるとマダイの活性が上がるのか、周りの同船者にもポツポツとマダイが釣れ始めた。健太郎さんもこの時合いに本命追加。

    「リーリングの釣りでは潮と魚の状態に合わせた巻き感が重要になると考えています。この日の状況ではジグをあまり大きくウォブリングさせない感じで、わずかにウォブンロールするかしないかというアクションが良かったようです」

    非常に美しいマダイの魚体。魚によって模様も様々だ
    タイから出てきたタイノエ

    ジギングタックルはバチコン用×ZENONスピニングの組み合わせ

    ジギングで使用したタックルはバチコン用の「OCEANFIELD VC OFVS-642LS」(アブ・ガルシア)。バチコン(バーチカルコンタクトのアジング)用のロッドはイカメタルなどにも使えて重宝する。

    リールは昨年新発売の超軽量、高感度スピニング「ZENON」3000MSH。ただ軽いだけでなくリーリング感覚が素晴らしく、マダイゲームの巻きの釣りも非常に快適にこなせる。

    【ジギングで使用したタックル】
    ■ロッド:「オーシャンフィールド・バチコン OFVS-642LS」(アブ・ガルシア)
    ■リール:「ZENON (ゼノン)」(アブ・ガルシア)
    ■ライン:「スーパーファイヤーライン カラード0.8号」(バークレイ)
    ■ショックリーダー:「バニッシュ・レボリューション 14Lb 3.5号」(バークレイ)


    アブ・ガルシア
    Abuスピニングの最高峰!抜群の軽さと安定した巻き感覚を実現


    バークレイ
    スムーズな滑りと耐摩耗性に優れたPE系の次世代ライン

    潮の止まった時間帯にカチカチ玉で貴重なイチマイ!

    朝の時合いが過ぎ、陽が高くなるとバイトが遠い時間帯に突入。マダイが釣れにくい時間帯にはムシガレイやクロソイ、マゾイ、メバル、ウッカリカサゴにサメなど、船中色々なゲストが釣れてきた。

    「津軽海峡名物の速潮がそれほどでもない日だったのですが、この時間帯になると潮が止まってジグが真下に落ちていくようになりました。そこで横に広く探る釣りからタテの釣りに切り替えることにしました。魚探をみると、たまにですが中層にマダイらしき反応が出るということだったので、ルアーをジグからタイラバにチェンジしてマダイの回遊を探ってみました」

    使用したタイラバはアブ・ガルシア「カチカチ玉」の120g。今回はトレーラーなどは使用しなかったが、ガルプSWとの相性抜群で根魚類などにも有効なアイテムだ。

    中層を探っているとコツコツとアタリがあり、引き込まれるまで我慢して待ってタイミングよく合わせて本命マダイを手にすることができた。

    反応の止まっている時間帯に「カチカチ玉」で釣りあげた本命マダイ
    カチカチ玉」(アブ・ガルシア)
    大玉小玉の分離式ヘッドがカチカチサウンドでアピール。3段バリにワームキーパーも装備し、ガルプ!ワームと相性抜群


    アブ・ガルシア
    根魚類など五目狙いにも有効な万能タイプの鯛ラバ

    「ソルティーステージ プロトタイプ」のスロージギングモデルを使用

    タイラバで使用したタックルはアブの「ソルティーステージ プロトタイプ」スロージギングの#1と「MAX-DLC」。昨年フルモデルチェンジした「新ソルティーステージ」はTAF製法採用の最上位モデル並みの性能を高いコストパフォーマンスで提供!スロージギングの#1はマスジギやタチウオジギングなどに幅広く対応できる。

    「MAX-DLC」はアブ初となるカウンター付きリールで、マダイゲームのほか、サクラマスやイカメタルなどなどレンジ把握が重要な釣りで活躍。今回はダブルハンドルのHモデル使用。

    【タイラバで使用したタックル】
    ■ロッド:「ソルティーステージプロトタイプ・スロージギングXSPC-63-1」(アブ・ガルシア)
    ■リール:「MAX DLC H-L」(アブ・ガルシア)
    ■ライン:「スーパーファイヤーライン カラード0.8号」(バークレイ)
    ■ショックリーダー:「バニッシュ・レボリューション 14Lb 3.5号」(バークレイ)

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    トモ清水さんが解説!Abu Garcia「Salty Stage PROTOTYPE」



    アブ・ガルシア
    上位機種のみ搭載してきたTAF製法ブランクスを使用したハイスペック!


    アブ・ガルシア
    バックライト付き大型液晶を採用し、薄暗い時やナイトゲームでも目盛りが見やすい

    北海道、竜飛、下北半島に囲まれた三厩沖。岸側には竜飛崎、沖側には北海道も望むことができた

    まだまだ盛期が続く青森ルアーマダイ

    この日は船中17枚、うち健太郎さんは5枚で船中トップの釣果。以前のメインベイトはイワシだったが、この日はイワシを食っているような魚はおらず、かわりにスルメイカを吐き出した。

    マダイが吐き出したイカ

    また、海峡の速潮に合わせるためジグは150g、タイラバ140gまで用意していたが、この日は朝方に少し潮が効いたくらいで静穏なコンディションだった。その日のベイトや潮流などのコンディションに合わせた釣り方の変化も当地のマダイ釣りの楽しみの一つ、多くのアングラーがハマってしまう一因になっている。

    青森マダイは竜飛沖から平舘海峡、陸奥湾へエリアを広げてハイシーズンに入ってくる。例年通りなら6月一杯は盛期が続く見込みで、楽しいマダイシーズンはまだまだこれからだ。

    5月中旬時点では卵も白子もまだあまり成熟していない個体がほとんど。これから産卵に向かうものとみられる

    青森マダイアイテムも充実!宮古市「釣研」

    健太郎さんの住む宮古市の釣具店「釣研」ではマダイアイテムが充実。岩手でも青森マダイの人気は高く、シーズンになるとプチ遠征して通う人も多いのだ。もちろんロックフィッシュなど岩手沿岸の釣り用品もお任せだ!

    [釣具店情報]釣研(宮古市)
    ■TEL:0193-62-4920
    ■所在地:岩手県宮古市実田2丁目2-18


    今回使ったジグやカチカチ玉など、マダイ釣りのアイテムも店長の田代さんに聞けば安心

    メタルジグコーナー
    タイラバコーナー

    「ガルプ!」、「マックスセント」バークレイ商品の品ぞろえも地域トップクラスだ

    ◆記事に書けない裏話や質問への回答はweb版 無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!

    ※画像・解説/佐々木 健太郎
    ※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、遊漁船飛鷹、宮古釣研



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