青森マダイいよいよ本格化!三厩沖ジギング&カブラ釣行
2022年5月中旬、岩手のピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフの佐々木健太郎さんが青森三厩沖のルアーマダイに釣行した。ようやく本格的に釣れ出した青森マダイゲームをレポート!
津軽海峡周辺のっこみマダイシーズンイン
今季の青森マダイはいつもの年に比べ少し遅れ気味の釣況だったが、4月後半頃からようやくノッコミシーズン本格化。
「青森の釣友、槻館さんから事前に情報をいただき、今回は単独で釣行しました。5月中旬にさしかかった頃で、平舘沖より三厩沖の調子が良いらしいということでいつもお世話になっている飛鷹さんにお世話になりました」と佐々木健太郎さん。



朝イチのチャンスタイムはジギングでスタート
朝の時間帯はメタルジグでテンポよく探るのが有効という事前情報をつかんでいたので、朝イチはタングステンメタルジグ「TG TOKICHIRO40g」のミドキンからスタート。
遠投してタダ巻きからのカーブフォールというアクションで広範囲を探り、健太郎さんは船中1枚目をキャッチ!1尾釣れるとマダイの活性が上がるのか、周りの同船者にもポツポツとマダイが釣れ始めた。健太郎さんもこの時合いに本命追加。
「リーリングの釣りでは潮と魚の状態に合わせた巻き感が重要になると考えています。この日の状況ではジグをあまり大きくウォブリングさせない感じで、わずかにウォブンロールするかしないかというアクションが良かったようです」


ジギングタックルはバチコン用×ZENONスピニングの組み合わせ
ジギングで使用したタックルはバチコン用の「OCEANFIELD VC OFVS-642LS」(アブ・ガルシア)。バチコン(バーチカルコンタクトのアジング)用のロッドはイカメタルなどにも使えて重宝する。
リールは昨年新発売の超軽量、高感度スピニング「ZENON」3000MSH。ただ軽いだけでなくリーリング感覚が素晴らしく、マダイゲームの巻きの釣りも非常に快適にこなせる。

■ロッド:「オーシャンフィールド・バチコン OFVS-642LS」(アブ・ガルシア)
■リール:「ZENON (ゼノン)」(アブ・ガルシア)
■ライン:「スーパーファイヤーライン カラード0.8号」(バークレイ)
■ショックリーダー:「バニッシュ・レボリューション 14Lb 3.5号」(バークレイ)
潮の止まった時間帯にカチカチ玉で貴重なイチマイ!
朝の時合いが過ぎ、陽が高くなるとバイトが遠い時間帯に突入。マダイが釣れにくい時間帯にはムシガレイやクロソイ、マゾイ、メバル、ウッカリカサゴにサメなど、船中色々なゲストが釣れてきた。
「津軽海峡名物の速潮がそれほどでもない日だったのですが、この時間帯になると潮が止まってジグが真下に落ちていくようになりました。そこで横に広く探る釣りからタテの釣りに切り替えることにしました。魚探をみると、たまにですが中層にマダイらしき反応が出るということだったので、ルアーをジグからタイラバにチェンジしてマダイの回遊を探ってみました」
使用したタイラバはアブ・ガルシア「カチカチ玉」の120g。今回はトレーラーなどは使用しなかったが、ガルプSWとの相性抜群で根魚類などにも有効なアイテムだ。
中層を探っているとコツコツとアタリがあり、引き込まれるまで我慢して待ってタイミングよく合わせて本命マダイを手にすることができた。


大玉小玉の分離式ヘッドがカチカチサウンドでアピール。3段バリにワームキーパーも装備し、ガルプ!ワームと相性抜群
「ソルティーステージ プロトタイプ」のスロージギングモデルを使用
タイラバで使用したタックルはアブの「ソルティーステージ プロトタイプ」スロージギングの#1と「MAX-DLC」。昨年フルモデルチェンジした「新ソルティーステージ」はTAF製法採用の最上位モデル並みの性能を高いコストパフォーマンスで提供!スロージギングの#1はマスジギやタチウオジギングなどに幅広く対応できる。
「MAX-DLC」はアブ初となるカウンター付きリールで、マダイゲームのほか、サクラマスやイカメタルなどなどレンジ把握が重要な釣りで活躍。今回はダブルハンドルのHモデル使用。

■ロッド:「ソルティーステージプロトタイプ・スロージギングXSPC-63-1」(アブ・ガルシア)
■リール:「MAX DLC H-L」(アブ・ガルシア)
■ライン:「スーパーファイヤーライン カラード0.8号」(バークレイ)
■ショックリーダー:「バニッシュ・レボリューション 14Lb 3.5号」(バークレイ)

まだまだ盛期が続く青森ルアーマダイ
この日は船中17枚、うち健太郎さんは5枚で船中トップの釣果。以前のメインベイトはイワシだったが、この日はイワシを食っているような魚はおらず、かわりにスルメイカを吐き出した。

また、海峡の速潮に合わせるためジグは150g、タイラバ140gまで用意していたが、この日は朝方に少し潮が効いたくらいで静穏なコンディションだった。その日のベイトや潮流などのコンディションに合わせた釣り方の変化も当地のマダイ釣りの楽しみの一つ、多くのアングラーがハマってしまう一因になっている。
青森マダイは竜飛沖から平舘海峡、陸奥湾へエリアを広げてハイシーズンに入ってくる。例年通りなら6月一杯は盛期が続く見込みで、楽しいマダイシーズンはまだまだこれからだ。

青森マダイアイテムも充実!宮古市「釣研」
健太郎さんの住む宮古市の釣具店「釣研」ではマダイアイテムが充実。岩手でも青森マダイの人気は高く、シーズンになるとプチ遠征して通う人も多いのだ。もちろんロックフィッシュなど岩手沿岸の釣り用品もお任せだ!

■TEL:0193-62-4920
■所在地:岩手県宮古市実田2丁目2-18



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※画像・解説/佐々木 健太郎
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン、遊漁船飛鷹、宮古釣研
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