釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

追波川リバーシーバス 増水後のランカー

編集部 2020年7月28日 更新

梅雨後半の7月下旬、東北の巨匠こと村岡博之さんがバークレイの新型ジグヘッド「ファンジグ」とパワーベイト「Tテールシャッド」で89cmと82cmのシーバスを釣り上げた。増水直後の強い濁りの中、ファンジグのブレードチューンがランカーシーバスを惹き付けた。

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北上大堰下 増減水をみながらタイミングを見極める

7月22日、午前9時頃「ランカー出たよ!水が出ているからまだまだ釣れそうだけど、どうする?」
村岡さんからの突然のTELに「え、、今からいきます」。急ぎ準備をして大崎の事務所から約1時間で石巻へ。

向かった場所は追波川(北上川)の北上大堰下。大潮の干潮時間のはずだが、上流から濁った水が流れ込みふだんの追波川とは全然異なる濁り。それでも前日にようやく大堰が閉まってほどよい水流を生んでいた。

巨匠自慢のいすゞ「ビークロス」。石巻エリアのオライノユーザーには村岡さんがどこで釣りをしているのかまるわかり

北上大堰下。堰下200mは周年禁漁なので紛らわしい距離には立ち入らぬよう注意

朝イチ2投目で82cmをキャッチ!

電話の魚は朝から釣り始めて2投目でヒットしたとのこと。「遠投して流芯付近のボトムを取って巻き上げてスグ。食ってからすぐにエラ洗いをしたので、レンジは中層くらいじゃないかな?」

全長約82cmで太さもある良型の川鱸だった。そのあと、3投目にもバイトがあったが、トラブルが発生していったん工房へ。釣りを再開してしばらくしたところから取材をスタートした。

1尾目は82cm、立派な魚体のシーバスだった

ヒットルアーはバークレイの新作「Fun Jig (ファンジグ) 」と「Tテールシャッド3.7インチ」の組み合わせ

ここは堰が閉じた後がチャンスとなる。まだ濁りは残るものの、川に入れるようになった直後を狙ったのがピタリ的中した

ファンジグ24gとTテールシャッドの組み合わせが河川状況にマッチ

今回はバークレイから6月に発売されたばかりの「ファンジグ」を使用。このジグヘッドはチューニングアイにブレード等を装着してカスタマイズできるのが特長で、今回は両サイドアイにウイローリーフブレードを、ボトムアイにはがまかつトレブルをアシストフックとして装着してアピール力とフッキング性を高めた。

また、使用するワームは様々なタイプと相性が良いのだが、スイミング時の安定性とアピール性のバランスの良い「Tテールシャッド3.7インチ」を選択。ヒットしたカラーはSRGSシロギス。

シーバスゲームではワームだと小型が多いようなイメージもあるが、今釣行のコンディションではチューニングしたファンジグがランカーに絶大な威力を発揮した。

こちらが釣れた時のワームとジグヘッド。ファンジグの両サイドにはウイローリーフブレード、ボトムアイにはがまかつのトレブルフックを装着している
ファンジグ」(バークレイ)
チューニングアイを装備し、多様な状況、複数ターゲットを狙えるジグヘッド。3.5gから38gまでのウエイトをラインナップし、ライトゲームからロックフィッシュ、シーバス。ショアからオフショアまで使い分けが可能
※2020年6月発売の新製品

Berkley(バークレー) ファンジグ24.0G BFNJ24.0G

ファンジグはブレードチューニング&アシスト装着

この日は「ファンジグ」にフル装備状態で挑んだが、チューニングは状況やターゲットによって使い分けが可能。

スイミングが主体ならアシストフックを付けるが、ボトムを攻める時などは根掛かり防止のためトレブルフックは付けない方が安全。

また、ブレードはウイロー型のほか、コロラド型などでももちろんOKだ。状況次第ではチューニングせずにそのまま普通のジグヘッドとして使用しても良い。

上)ブレードのみ
中)ワームとトレブルフックのみ
下)チューニングなし
T-tail Shad 3.7 inch」(バークレイ)
リブとテールが発する波動によりスイミングのアピール力が抜群!スローリトリーブでもファーストリトリーブでも安定して使えるのも魅力

バークレイ(Berkley) ワーム Tテールシャッド 3.7インチ PBSSTTS3.7-SRGS シロギス

お隣に良型がヒット!チャンス続行

朝のランカーをキャッチして少し休憩してからしばらく反応の無い時間が続いていた。

そんな中、11時ちょっと前に上流側に一人アングラーが入り、この方が中型を連発した後、75cmの良型も釣り上げた。聞いてみると10年ほどこちらのポイントに通っていて、パターンを把握しているとのこと。こちらもあきらめずに継続して狙ってみることに。

村岡さんのちょっと上流側に入った常連アングラーはいつものパターンでシーバスを連発

すぐ横で75cmをキャッチ!こちらもヤル気が出てきた

飽きるのが早いことでも有名な巨匠だが、この日はもくもくとキャスティングを続けていた

水量が徐々に増える中 釣れてきたのはまさかの89cm

お隣に釣れているので魚がいる可能性は十分あるのだが、水量が増してきたのと干潮で潮が引いているためか流れがだんだんと強くなり、ボトムを取るのが難しい状況になってきた。さらに、時間的にお昼が近くなり「お腹が空いてきた」と中断を促すような発言も・・しかし、このまま増水したら再開は無理かもということで、もうちょっと続けてもらうことに。

時間は正午近くなりさすがにもう無理かと諦めかけたところ、流芯を攻めていた村岡さんに本命らしいアタリがあり、その次のターンでヒット!

ファイトを始めてしばらくして「かなりデカい」と、良型を確信。このポイントは足下付近にちょっときつい根が入っているため慎重なやり取りの末、無事にネットに収まった。

ファイト中「これかなりデカいよ」

ファンジグとTテールシャッドをしっかり捕食し、アシストの方ではなくメインフックががっちりフッキングしていた

 
約89cmのランカーシーバス!

翌々日にもランカークラスを釣り上げてパターン証明完了!

ランカーを2本キャッチしたことと、徐々に流れが強くなりボトムを取りづらくなってきたことからここで撤収。上流からの水は増え続け、午後には再び大堰が開いたそうだ。村岡さんには(丑の日から)1日遅れのウナギを食べてもらい体力を回復していただいた。

終了時の状況

取材の翌々日、コンディションがよくなったことから村岡さんは再度釣行。同じ場所、同じルアーで狙ってみたところ、またまた良型2本をキャッチ。ファンジグ&Tテールシャッドのパターンがこの状況にマッチしていることを証明する結果となった。

今年は東北地方の梅雨明けがかなり遅くなるとの予報もあるようだが、増水後の濁りのある時やその他、様々なコンディションでチューニングしたファンジグが力を発揮する場面がありそうだ。また、発売前のテストではサーフや堤防などでも実績があるので、色々な釣り場でファンジグを試してみていただきたい。

翌々日の村岡さんのフェイスブック

村岡博之さんの使用タックル

 
Eradicator Extreme (エラディケーターエクストリーム) EXTS-99MF-TZ -Incredible-」(アブ・ガルシア)
超ファーストテーパーのティップが操作性と食い込み性を両立。重量級ルアーの操作にも適したヘビーバーサタイル

操作性能とトルクを兼ね備えた高強度TAFブランクによりメータークラスがきても余裕をもったやり取りができる

アブガルシア(Abu Garcia) エラディケーター エクストリーム EXTS-99MF-TZ. スピニングロッド 2ピース シーバス スズキ ヒラスズキ

■リール:Revo MGXtreme 3000SH(アブ・ガルシア)
1サイズ下の重量感を実現した超軽量リアルフィネスリール。1日疲れず快適に釣りを続けられる。
■ライン;スーパーファイヤーライン1号(バークレイ)
強さ、感度、耐久性などを高い次元で備えたスーパーライン。釣行回数が多く大量に使う村岡さんは連結タイプを使用している。
■ショックリーダー:フロロカーボン20Lb約1m

アブガルシア(Abu Garcia) スピニングリール Revo MGXtreme 3000SH フィネス ショアジギング
バークレイ(Berkley) PEライン 200m 1.0号/16lb グリーン スーパーファイヤー 釣り糸

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※実釣・解説/村岡博之
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン

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