これから秋イカシーズン!岩手三陸の夜イカ船釣り
初夏のムギイカから冬のヤリイカまでロングランで楽しめる三陸沿岸のイカ釣り。岩手のイカ釣りは秋の本格シーズンに突入している(2022年10月掲載)
三陸のイカ釣りは秋のヤリイカ、スルメイカ混じりの好季!
6月15日に今季初のイカ船を始動した2022年の満福丸(大船渡市・吉浜根白漁港)。初日の釣果はイカメタルが多い人で48杯、サビキ釣りは多い人で54杯と走りにしてはマズマズだった。その後は順調に夏イカシーズンが続いた後、8月に東北地方を襲った局地的な豪雨の影響、9月の台風通過などもあって、我慢の釣りが展開されていた。
状況が好転したのは10月中旬。ヤリイカが混じり、本格的な秋イカのシーズンに突入。16日はヤリイカ、小スルメ混じりで多い人で99杯。20日はヤリイカ スルメイカを多い人で74杯(スルメイカ6割ヤリイカ4割)。この日は後半スルメイカ、ヤリイカ共にサイズも良くなり調子まずまず。翌21日はヤリイカ、スルメイカ混じりをサビキ釣りで多い人75杯、イカメタルで73杯。ヤリイカ3割と安定の釣果が続いている。
夏のスルメイカシーズンに吉浜沖を取材
すでにヤリイカ混じりの秋シーズンの吉浜湾だが、取材を行ったのは夏イカシーズン。低気圧が抜けた直後、回復しかけの夜に満福丸に乗船。一時的に雨模様となる場面もあり、ややタフさが残る釣行となった。
この日はムギイカ(スルメイカ)狙い。17時30分吉浜港を出港しポイントを目指した。出船わずか15分ほどで漁場に到着後、アンカーを下ろしてスタートフィッシングとなった。
ライトタックルで楽しめるイカメタル釣法
近年、人気急上昇中のイカメタル釣法。三陸のポイントは水深50m前後で、全国的に見ても浅場で楽しむことが出来ることからライトタックルで狙えるのが魅力の一つ。以前はプラヅノを使用してのイカサビキ釣りが主流となっていた吉浜エリアだが、ここ数年はイカメタルアングラーの方が多くなってきている事からも人気の高さが伺える。
取材の合間に竿出させてもらい実釣、初めてのイカメタル釣りにチャレンジした。初めての感想はイカのアタリがさっぱり分からない。隣では当たった、触ったなどと言っているものの私には「何がアタリ!?触った!?」と、感触は皆無だった。
そんな中、唯一初心者の私でもヒットに結び付けることができたのが「目感度」だった。ボトムに着底してからアクションをかけてタナを探り上昇、そしてフォールしステイ。この過程の中で、フォールもしくはステイ時にフッとティップに変化が見られる。ヤル気のあるイカは大きな変化だったり、警戒心満載のイカはソフトなタッチの変化だったりとマチマチではあったものの、それがアタリだった。その瞬間に即アワセできればヒットとなる。この目感度が、初心者である私の釣果に繋げることが出来る手段だった。
この日の結果は11杯。トップは66杯。釣り方で差が出る点もイカメタルの面白さの一つ。タナが30~10mと幅がありヤル気あるイカのレンジを瞬時に見つけることが釣果を左右した。ヒットルアーは赤白、赤緑、ピンクプラヅノが好反応だった。
秋から冬にかけて夜イカ盛期が続く
直近10月24日の満福丸の釣果は、スルメイカ、ヤリイカ混じりで、イカメタルが多い人101杯、サビキが82杯。スルメイカ9割ヤリイカ1割と好調を持続中。
昨シーズンは低調、復調を繰り返しながらも翌1月初旬まで釣れ続けた。後半に差し掛かるにつれイカのサイズが大型化し、ビール瓶サイズのスルメイカにパラソル級のヤリイカの乱舞シーンが数多く見受けられるようになる。三陸のイカ釣り秋の陣は始まったばかり。今後も大いに期待できる。
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