シーズン終盤 越喜来湾・首崎周辺のヤリイカ釣り
夏イカシーズンから続いた三陸の夜イカシーズンも終盤戦。近年人気上昇中のイカメタルと従来のイカサビキで同船もできる、荒神丸(崎浜漁港)の夜イカ船(ヤリイカ狙い)を取材してきた。
※2022年12月実釣、2023年1月掲載。
越喜来湾のイカ釣りポイント首崎(こうべざき)で実釣
初夏のムギイカ(スルメイカ)開幕から冬のヤリイカまでロングランで楽しめる岩手県沿岸のイカ釣り。今回お世話になった崎浜漁港から出船する荒神丸も、その期間は越喜来湾でフル稼働。7月下旬からムギイカ(スルメイカ)がスタートし、10月下旬からはスイッチしてのヤリイカ狙いで始動していた。12月に入ってからはヤリイカも盛期を迎えていた当地。釣況は低調、復調を繰り返しながらも、当たり日には束釣りもある釣況。12月5日にはヤリイカ、スルメイカ混じりで125杯の好釣果と、イカ釣りファンを熱くさせていた。
そんな朗報を聞きつけての12月初旬。シケ続きとなっていた悪天候の合間に出船機会をみつけての取材となった。
日が傾き始めた14時半。崎浜漁港を出船しポイントとなる首崎周辺を目指した。ここはヤリイカが浅場に回遊してくる越喜来湾きっての好漁場だ。到着するやアンカーを投下し15時にはスタートフィッシングとなった。最初はボトムを中心にイカメタルを落としてレンジを探る。開始してから間もなくポツポツとヤリイカの釣果が見受けられた。上がってくるヤリイカは大、中、小とサイズにバラつきがあり、そこにスルメイカが混じるといった状況だった。
イカメタルはフォール中に出るヤリイカのアタリに集中
越喜来湾の浅場で狙うヤリイカ釣り。その日の海況によって違いはあるが、イカメタルは10~15号前後が主流となる。当日の開始時は15号のイカメタルで様子を伺い、潮流を確認しながら号数をマッチさせていく。この日は潮流も緩く12号辺りに落ち着いていた。
集魚灯が灯された当初は我慢の釣りが展開されるも、時間とともにイカのコンディションも上昇。アクションからのフォール、そしてステイで数を重ねる。テンションフォール中はヒット率が高いことから竿先の少しの変化も見逃せない。この日のヤリイカは触りはあるが、なかなか乗らない極小アタックだっただけに目感度、手感度に全集中。そんな中、ボトムから5mほどのレンジをゆらりゆらりとスローなアクションにアタリが連発していた。
岩手・越喜来湾のヤリイカは終盤戦 タラ、メガラのシーズンへ
2022-2023年シーズンのヤリイカは終盤戦。今年はいつまで狙うのか江刺船長に聞いてみたところ。「例年通り、1月中旬頃で終了するよ。ウチ(荒神丸)は今週末の22日で終了の予定かな」とイカ釣りファンには少し寂しい返答。約半年間に渡るイカメタル釣期が終了となった。
これからはタラや中深海のメガラ(オキメバル)のシーズン。「良型がいっぱい上がっているよ」と江刺船長も太鼓判。直近では1月18日、デップリマダラが一人当たり2~4匹、メガラ(オキメバル)は一人当たり100匹と絶好釣。そして3月にはジギングファン待望のサクラマスも解禁となり当地は釣り人で活況となる。イカ釣りシーズンは終了となったものの豊富な魚種が目白押しの越喜来湾。釣り人を魅了するHOTな状況は今後も続く。
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※取材協力/第八荒神丸(岩手・崎浜漁港)