釣行記

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シーズン終盤 越喜来湾・首崎周辺のヤリイカ釣り

編集部 2023年1月19日 更新

夏イカシーズンから続いた三陸の夜イカシーズンも終盤戦。近年人気上昇中のイカメタルと従来のイカサビキで同船もできる、荒神丸(崎浜漁港)の夜イカ船(ヤリイカ狙い)を取材してきた。
※2022年12月実釣、2023年1月掲載。


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越喜来湾のイカ釣りポイント首崎(こうべざき)で実釣

初夏のムギイカ(スルメイカ)開幕から冬のヤリイカまでロングランで楽しめる岩手県沿岸のイカ釣り。今回お世話になった崎浜漁港から出船する荒神丸も、その期間は越喜来湾でフル稼働。7月下旬からムギイカ(スルメイカ)がスタートし、10月下旬からはスイッチしてのヤリイカ狙いで始動していた。12月に入ってからはヤリイカも盛期を迎えていた当地。釣況は低調、復調を繰り返しながらも、当たり日には束釣りもある釣況。12月5日にはヤリイカ、スルメイカ混じりで125杯の好釣果と、イカ釣りファンを熱くさせていた。

そんな朗報を聞きつけての12月初旬。シケ続きとなっていた悪天候の合間に出船機会をみつけての取材となった。

日が傾き始めた14時半。崎浜漁港を出船しポイントとなる首崎周辺を目指した。ここはヤリイカが浅場に回遊してくる越喜来湾きっての好漁場だ。到着するやアンカーを投下し15時にはスタートフィッシングとなった。最初はボトムを中心にイカメタルを落としてレンジを探る。開始してから間もなくポツポツとヤリイカの釣果が見受けられた。上がってくるヤリイカは大、中、小とサイズにバラつきがあり、そこにスルメイカが混じるといった状況だった。

出船前にタックル準備。平日にもかかわらず満員御礼。イカ釣りの人気の高さが伺える。この日は偶然にも釣りや昆虫採集などのアウトドアを中心に活動している人気ユーチューバーの「アナハゼティ」さんとバッタリ
14時30分、崎浜漁港を出船。漁場を目指す
当日の釣り座はトモにサビキ釣り、それ以降はイカメタルの釣り人が乗り合った

ポイントとなる首崎周辺までは航程20分ほど。だいぶ日も傾いていた

15時スタートフィッシング。その頃には日が沈みかけていた。海上はウネリもなく穏やかで釣り易い状況。イカのコンディションはいかに⁉ 期待に胸が膨らむ

イカメタルはフォール中に出るヤリイカのアタリに集中

越喜来湾の浅場で狙うヤリイカ釣り。その日の海況によって違いはあるが、イカメタルは10~15号前後が主流となる。当日の開始時は15号のイカメタルで様子を伺い、潮流を確認しながら号数をマッチさせていく。この日は潮流も緩く12号辺りに落ち着いていた。

集魚灯が灯された当初は我慢の釣りが展開されるも、時間とともにイカのコンディションも上昇。アクションからのフォール、そしてステイで数を重ねる。テンションフォール中はヒット率が高いことから竿先の少しの変化も見逃せない。この日のヤリイカは触りはあるが、なかなか乗らない極小アタックだっただけに目感度、手感度に全集中。そんな中、ボトムから5mほどのレンジをゆらりゆらりとスローなアクションにアタリが連発していた。

開始早々、ボトム付近でヤリイカがヒット。サビキ釣りの常連さんはスルメイカ。スタート時はヤリイカ、スルメイカが混在、良型も多数混じった
16時過ぎには集魚灯も灯され本格モードへ突入

序盤は沈黙傾向も潮が動き始めるとポツポツとヤリイカの姿が見え始めた。サイズもマズマズ

中盤はみぞれが降るコンディションも、ヤリイカはコンスタントに釣れ続いた。人気ユーチューバーの「アナハゼティ」さんも良型のヤリイカに満面の笑み。パラソル級や冬至スルメも混じり船上は活気に満ちる

当日の竿頭はサビキ釣りの常連さん。スタート時から終盤まで数を重ね47杯の釣果。ボトムから5m周辺のレンジを丹念に探り、スローなテンポで誘ったアクションがマッチした結果となった

年が明けた2023年1月の釣果。連日平均20~30杯と安定し、1月6日は多い人でヤリイカ63杯の好釣果!

岩手・越喜来湾のヤリイカは終盤戦 タラ、メガラのシーズンへ

2022-2023年シーズンのヤリイカは終盤戦。今年はいつまで狙うのか江刺船長に聞いてみたところ。「例年通り、1月中旬頃で終了するよ。ウチ(荒神丸)は今週末の22日で終了の予定かな」とイカ釣りファンには少し寂しい返答。約半年間に渡るイカメタル釣期が終了となった。

これからはタラや中深海のメガラ(オキメバル)のシーズン。「良型がいっぱい上がっているよ」と江刺船長も太鼓判。直近では1月18日、デップリマダラが一人当たり2~4匹、メガラ(オキメバル)は一人当たり100匹と絶好釣。そして3月にはジギングファン待望のサクラマスも解禁となり当地は釣り人で活況となる。イカ釣りシーズンは終了となったものの豊富な魚種が目白押しの越喜来湾。釣り人を魅了するHOTな状況は今後も続く。

今回お世話になった釣り船「第八荒神丸」。浜言葉が度々炸裂するがご愛嬌、それが江刺船長のキャラクター。お客さん達には越喜来の名船頭として親しまれている。イカ釣りお一人様8,000円(氷付き)は、今週いっぱいで終了となるが、現在はメガラやユメカサゴ、タラと、お客さんの要望に合わせて好評出船中。
第八荒神丸/TEL:090-7065-3004

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※取材協力/第八荒神丸(岩手・崎浜漁港)



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