釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

牡鹿半島の雪見ガレイ~夜投げアイナメ!

東海林誠 2021年2月11日 更新

寒い日が続きますが、牡鹿~三陸の海は常夜灯周りの夜投げ釣りでアイナメ、日中は産卵後の荒食いに入ったカレイを狙える好機!悪天候の中、無理してまで行くのはちょっと無謀かもしれませんが、挑んでみる価値は十分にありますよ!
※2013年2月掲載の記事です。

吹雪の中、夜投げからスタート!

この冬シーズンは、本業が超多忙なのに加え会報資料作成(+2歳児の子守り?)のため、釣行回数は例年の1割程度と激減中…。しかも、天候にも恵まれず、年末&年始にはクラブ員数名で岩手にナメタ釣りを計画していたものの、大荒れで2度とも中止に。

今回、同クラブの横地クン(石巻市在住)から、赴任中の沖縄の宮古島より1年ぶりに帰省中との連絡を受け、書類を届けがてら、牡鹿半島にナイト&デイ釣行を計画!1月27日(日)、またも悪天候の中、今年初の投げ釣りに行ってきました!

前日の午後から本降りの雪になり、夜、仕事が終わって釣り場へ向かう頃には、-6℃で路面はスケートリンク状態…。さすがに中止も考えましたが、横地クンはヤル気満々!(笑)慎重に運転し、石巻に着くまで3時間。さらに、牡鹿半島到着時には、猛吹雪で視界不良と最悪…(涙)。

牡鹿半島に入る頃には雪が吹雪に変わり、暴風雪警報まで出る悪天候に…

例年、冬場は夜投げで大型のアイナメが狙える時期なので、同クラブのメンバーも12月頃から夜の牡鹿半島~女川~雄勝方面へ精力的に釣行し、今年も45~50cmUPの良型アイナメを多数仕留めています!

2週間前、かさ上げ工事が終わって新しくなった牡鹿半島の漁港を10数ヶ所見て回り、今回は、そのうちの新しいポイント2ヶ所で試し釣りをする予定。しかし、猛吹雪のため場所変更し、常夜灯がある岸壁に車を横付けして、竿を2本ずつ出して2時間程度様子を見ましたが、10分もしないうちにリールが雪だるま状態…。雪が止む気配は無く、アイナメ、アナゴ、ドンコが数匹釣れたところで一旦納竿し、車中待機&仮眠。

クラブの他メンバーは昨年12月以降、夜投げでアイナメやクロソイなどの釣果を上げている。写真は左上から順に高橋さん、横山さん、木口さん
 
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ガマンの甲斐あり 雪見鰈とご対面!

早朝、なんと積雪は10cm以上に…。風は強いままでしたが、ようやく雪も小降りになってきたので、2人で竿を3本ずつ出してカレイ狙いに変更!2本バリにイワイソメとアオイソメを付け、50~100m付近に投げ分け。

今回入ったポイントの海底の地形としては、足下から30m付近まではケーソンや捨て石などの根が多く、50m付近は泥底。その先が砂底と思われ、実際に近投でマコガレイ、遠投でイシガレイがポツポツ掛かり、また、狙うとなかなか釣れないホシガレイ(ハダガレイ)も1枚釣れました!

横地さんが釣り上げた、この日最大サイズ41cmのイシガレイ
東海林さんは珍しいホシガレイの良型をキャッチ!
40級のイシガレイ、マコガレイ、ホシガレイ3種が揃った!

遠投でカレイを狙う時の重要なポイントの1つに、『仕掛け絡みせず、アオイソメの房掛けをうまく投げられること!』が挙げられます。今回釣れたカレイのほとんどはアオイソメに食ってきましたが、使うテンビンや投げ方によっては、残念ながら、ハリに付けたアオイソメが全て吹っ飛んでしまうなんてことも…。また、キャストしたら、時々、竿1本分くらいの誘いをかけると良く、今回も、特に抵抗を感じる場所(カケアガリ)を探して、そこに長めに置いてヒットしました。

結局、実釣7時間、2人で10数枚のカレイが釣れました。全て産卵後で肉薄のカレイばかりでしたが、最悪の条件下での初釣りとしては結構楽しめました(※ハリを深く飲んだカレイのみキープ)。

これから春にかけて、夜は引き続きアイナメ!日中はサーフや漁港周りでさらに体力を回復し、厚みを増したカレイが期待できる好季ですので、寒さに負けず、皆さんも釣りに出掛けてみてはいかがでしょうか!?

イシガレイ主体に、期待以上に良型のカレイが揃った。1月後半からは産卵後の荒食いが本格化し、4月頃までサーフ、防波堤から春シーズンのカレイを狙える

【使用タックル】
■竿:シマノ スピンパワー405BX
■リール:シマノ PAスピンパワー
■ライン:PE1.5号+力糸4-12号
■ハリス:ホンテロン5号

PROFILE:東海林 誠

家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

 

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※取材・テキスト/東海林誠仙台広瀬キャスターズ所属)

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