まだまだイケる!大船渡沖タラジギング[岩手崎浜沖のルアー真鱈]
浅場のタラジギングはそろそろ終盤戦
今シーズン、釣行記でも何度かお届けしてきた三陸のタラジギングが、そろそろラストスパートに差し掛かった。「タラのノッコミが終わって、産卵後の荒食いも落ち着いてきた感じです。型もアベレージこそ少し小さめになってきましたが、魚の反応は十分濃いので、釣り方次第でまだまだ十分に楽しめますよ」とは、2月12日にも三陸タラジギングをリポートしてくれた千葉宏一さんの談。
千葉さんは3月に入ってからも足しげく通っていて、18日と20日は崎浜漁港出船の喜多丸から中1日の連続釣行。釣り場となる越喜来湾周辺の沖合はタラの重要な産卵場所になっていて、ノッコミに集まる魚影も抜群。産卵が終われば魚は徐々に散り始めるが、4月一杯くらいは浅場でタラジギングを楽しむことができる。
ここ最近の釣果だが、2~3kgのポンタラ級かそれよりちょっと大きいサイズが多いものの、安定して数が釣れている。もちろん小型ばかりでなく、大型も混じる。これまで産卵後の体力回復のために小魚やタコなどを荒食いしていたものが、3月に入った頃からイサダの群れを追う状況に変化しており、現在はベイトの変化への対応が結構大切になる。
イサダパターンの魚に口を使わせるには?
この季節は、イサダの群れの下にタラが着いている状況が多いのだが、このようなときはスロージギング一辺倒だとヒットする魚は限られる。「食いが止まったなと思ったら、スローな誘いの中にシャープなジャークを入れたりして、意識してリアクションバイトを誘うことが大切です。フォール時もただ単に魚のいるレンジまで落とすのではなく、途中にストップを入れながら変化をつけるなどの工夫が効くことがあります」
通常はリアのアイに、PE等でタコベイトとフックを接続するだけだが、フロントにアシストフックを付けるのもアリ。イサダを食っているようなときは、ラメの入ったジャコフックなども効果的。ジグのカラーも、食いのいい朝夕はピンク系、食い渋り時や日中はイワシカラーやグリーンゴールドなどと、状況に合わせて使い分けてみるといいだろう。
今季は大船渡沖、宮古沖を中心とした三陸沖でタラジギングが大ブレイク。特にスロー系のジグの人気がかなり高まったそうだ。東北より南ではなかなか狙えない魚種だけに、震災後の釣りの復興への貢献度もかなり大きかった。シーズンは終盤に差し掛かっているが、好調に釣れているうちにお楽しみください。
釣り場は大船渡市の越喜来湾沖。崎浜漁港から出船
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カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、下野アドバイザリースタッフ
※取材・解説/千葉宏一
※取材協力/喜多丸(岩手・崎浜漁港)TEL:090-1932-1258