釣行記

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宮古沖 ジギングで良型タラ好釣中!

大坂 章 2021年4月19日 更新

先日の大船渡沖に続き、宮古沖のタラジギングをリポート。今季初出船ながら、船中28本を釣る順調な滑り出し。話題のスロージギングもタラによく合っているようで、今シーズンは本格的に流行りそうですよ!
※2012年2月掲載の記事です。

岩手沿岸各地でタラジギングがスタート!

ここ数年岩手県沿岸の春の釣り物として定着してきたタラのジギング「タラジグ」。1〜2月にかけて産卵を終えたタラが、浅場(水深100m未満)で体力を回復するために、その名の通りたらふくエサを食べる2〜4月が、ジグでタラを釣るチャンス。昨年はそのシーズン真っ最中の3月に起きた震災の影響で出来ませんでしたが、今シーズンは釣り船も営業を再開している所が多く、各地でスタートし始めました。

宮古沖
閉伊崎と朝日

2月15日、宮古の釣り船・ゆたか丸の今年初のタラジギング船に行ってきました。2、3日前から宮古の周りの釣り船や大船渡の釣り船でもちょうどタラが釣れ始めたタイミングだったので期待が高まります。朝6時15分に出船、右手に日の出を眺めながら宮古湾を出て少し北上し、ポイントへ到着。

水深は70〜80mです。180gのジグをセットして釣り開始、周りでタラがポツポツ上がり、そうしているうちにフォールでのアタリがありフッキングに成功!上がってきたのはソイでした。でも大きいソイなので良しとしましょう。昨シーズンから本格的に勉強中の「スロージギング」のジグとタックルを使っての釣りなので、少しアクションがぎこちないのですが、何とかタラのアタリを取りフッキング出来る様になりました。

最初はソイ
ファルコンZスロージグ(ブルーニングハーツ)180gにヒットした良型ソイとマダラ
 
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シーズン初めからまずまずの好釣果!

昨年は釣りにならなかったので分かりませんが、一昨年はほとんどのタラが底ベッタリでヒットしていました。今シーズンもまだ始めなので、ベッタリ底に付いているのかなと思っていましたが、底から3m位上でのヒットが多かったです。ゆっくり上げ下げしながら、徐々にジグを浮かせ、底から5m位まで上げる途中でアタリが出る感じでした。

釣れたタラが吐き出したベイトが小さなイカと小魚(カレイ、タナゴ)だったので、タラジグの定番のタコベイトの付いたフックを付けたり、まんまイカのジグを使ったり、ジグのアクションをいろいろ変えたりと試行錯誤して釣りました。

イカ型ジグ、ファルコンZスロースクイッド(ブルーニングハーツ)180g
アングラーズリパブリックのスローブラットR 150g

11時位には風が強くなり、11時半に早上がりするまでタラ5匹、ソイ1匹、アイナメ2匹とまずまずの釣果になりました。欲を言えば90cmオーバーが1本欲しかったのですが(笑)。船中では6人でタラ28匹、ソイ6匹、アイナメ3匹、タラが最大92cmと90cmオーバーも混ざり、今シーズンのタラジギングの好スタートを切る事が出来ました。

老若男女みんなで楽しめます!

ジギングと聞くと、腕力勝負の若者向けの疲れる釣りと敬遠しがちな人が多いと思いますが、タラのジギングは青物のジギングと違い、ジグのアクションはゆっくりなのでそれほど負担になりません。また、巻き上げも手巻きリールの他に電動リールを使う人も多く、年配の方でも手軽に楽しめます。いつもカレイやヒラメ、メバルを釣るような、水深100mより浅い所で1m、10kgオーバーの魚がジグで釣れる非常に魅力的な釣りです。

タックルはもちろんジギング専用のタックルが望ましいですが、船竿に電動リールでもショックリーダー(先糸)さえ付ければ釣る事が出来ます。道糸はPEライン1.5号から4号位で、ショックリーダーが20〜60Lb。ジグは150〜300g位で、リアにタコベイトの付いたダブルのフックを付けるのが定番です。フロントのアシストフックは魚を掛ける確率は高くなりますが、根掛かりも増えますのでポイントにより使い分けるのが良いでしょう。

ショックリーダーを簡単に接続出来る、ザイトEZショックリーダー(オーナーばり)40Lb、50Lb。ナイロンのNとフロロのFCがある
タコベイト付きダブルフック上州屋盛岡店オリジナルVer

釣り方はまず底を取り、5m位ゆっくりシャクり上げます。基本はそれの繰り返しで、魚がそれ以上浮いていればもっと上までシャクり、底にしかいない時は重点的に底を探ります。タラの居るレンジは、釣れた人のヒットレンジを聞いたり、魚探の反応を船頭さんに聞いたりして情報収集し、そこを重点的に攻めるのが釣果につながります。ジグをシャクり上げて竿を下ろす時にアタリがよく出るので、シャクり上げてジグが落ちる時は、糸フケをあまり出さずにアタリを聞く気持ちで竿先を送り込みます。

アタリはガツンと来ることもあれば、ジグが止まるアタリもあります。とりあえず違和感を感じたら大きくアワセを入れます!フッキングに失敗しても、すぐジグを落とせばまたヒットすることがあります。

フッキングした後は、青物のように横に走ったりして逃げることはほとんどないので、落ち着いてゆっくりと一定のスピードとテンションで巻き上げてきます。糸を緩めたり、ポンピングをするとハリの穴が広がりジグの重さでフックが外れやすくなります。また電動リールによるハイスピード巻上げは口切れでのバラシの原因になります。

以上に気を付けてもらえれば、比較的簡単にタラは釣れます。1人でクーラー満タンもあり、大物狙いなら1m10kgオーバーも狙えます。これから本格シーズンを迎える三陸のタラジギング、いよいよ本格スタートしました!

【使用タックル】
■ロッド:がまかつ ラグゼオーシャン アルメーアB67M-RF
■リール:シマノ オシアジガー1500HG
■ライン:PE2号+フロロリーダー30Lb
■ジグ:ブルーニングハーツ ファルコンZスロージグ180g、
ブルーニングハーツ ファルコンZスロースクイッド180g、
アングラーズリパブリック スローブラットR 150g、
ダミキジャパン 闘魂ジグ・バックドロップ160g
■フック:オーナーばり ジガーライト段差 早掛5/0、4/0、
同ホールド3/0、4/0
上州屋盛岡店オリジナル・タコベイト付ダブルフック
上州屋盛岡店では、タラジグ、流行のスロージグを多数準備しております。タックル、釣り方とタラジグの事なら当店まで!
宮古市磯鶏リアスハーバー出船のゆたか丸、澤口船長。カレイ、ヒラメ釣りからオキメバルのエサ釣りはもちろん、タラジグ、ロックフィッシュ、青物のジギングまでお任せ。「いつもは3月がハイシーズンですが、今年は少し早く盛期がきた印象。2月中は40~50cmのクロソイも期待できるので、早いうちがチャンスですよ!」
TEL:090-4634-3130
HP:http://www.yutakamaru1.com/

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PROFILE:大坂章

陸前高田市内の気仙川流域に育ち、アユ釣りや渓流釣りを得意とする上州屋盛岡店スタッフ。海のルアーなども大好きで、三陸の青物やロックフィッシュなど、小物から大物まで色んな釣りに挑戦している

 

※取材・テキスト/大坂章
※取材協力/上州屋盛岡店(岩手・盛岡市)、
ゆたか丸(岩手・宮古磯鶏リアスハーバー)

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