スルメ&剣先混じりで好釣継続中!三陸の夜イカ船
今季はスルメイカと剣先イカ(ケンサキイカ)が混じり、例年以上に好調をキープしている三陸の夜イカ船。大船渡市崎浜漁港の千祥丸(せんしょうまる)を取材してきた。
※2023年8月取材時の状況です。
イカメタル&イカサビキ同船し越喜来湾に出船
夏イカ到来中の三陸のイカ釣り。日によって釣果にムラはあるものの、依然、好釣果継続中だ。今回お世話になった岩手県越喜来湾の千祥丸も同様。ケンサキイカ、スルメイカ混じりで好調をキープしていた。
シーズンここまでの千祥丸の釣況は、7月中盤から後半は束釣りの日が続き、7月26日にはなんと220杯の大爆釣となっていた。このまま継続するかと思われたが、8月に入ると台風接近、低気圧による荒天の影響下1人当たり20~50杯とややトーンダウン。今後の動向が気になるところ。そんな最盛期のイカメタル&イカサビキ釣りの模様をお届けします。




前半戦はスルメイカ中心に我慢の展開
取材日は2023年8月上旬。低気圧による荒天が続き低調、復調を繰り返していたタイミングに、越喜来湾崎浜漁港の千祥丸に乗り込んだ。この日はウネリ、若干の波、風雨とタフコンディションな中での実釣となった。
開始から集魚灯が灯されるまではポツポツの釣果。ヒットレンジはボトム付近でスルメイカが主体。ケンサキイカの姿は見られなかった。時折降る豪雨に我慢しながら、ウネリと波の影響でアタリが取り辛い状況だったが、イカのアタリを拾い釣っていった。
集魚灯が灯され本格モードに突入したのは辺りが暗くなり始めた19時過ぎ。依然としてボトム付近のレンジにアタリが集中していた。その後、竿曲がりシーンが散見されるようになったもののフィーバー状態までは程遠い。ヒットするレンジもバラバラで的を絞り込めない状況が続いていた。



後半、上層にケンサキイカが浮き始めて釣果アップ!
後半、ようやくケンサキイカが混ざるようになりコンスタントに数を重ねた。ボトムから中層がスルメイカ、中層から上層がケンサキイカのヒットゾーン。しかしながら、依然としてイカの居る層にバラつきが見られ上で釣れたり、下で釣れたり、タナを探りながらの釣戦が続いた。
そんな中、一人釣果を上げていたのは右舷ミヨシでイカサビキ釣りをしていた常連さん。ロッドをシャープに、時折大きくシャクリ、誘いながらステイしアタリを聞く。プラヅノと浮きスッテにベストなアクションを漂わせてダブル、トリプルとイカを乱舞させていた。他のレンジに目もくれず、終始ボトムに絞って高活性なイカを狙ったことが釣果につながったようだ。
ちなみにこの日の竿頭で127杯。乗船された皆さんも「レンジを絞り込めなくて苦労していたけど、底付近にヤル気のあるイカが居たのかな。でもやっぱり腕なのかな~」と苦笑い。タフコンディションにもかかわらず束釣りを達成し、好釣果で納竿となった。




[関連記事]東北でよく釣れるイカの種類と見分け方



これからも期待できる!三陸イカ釣り近況
気になる直近のイカの状況だが、8月30日はケンサキイカ、スルメイカ混じりで70杯、8月31日は多い人で80杯と復調の兆し。未だケンサキイカ主体でスルメイカが混じっており、中には全長40cm超の大剣が数杯混じり始めた。サイズアップしたイカのアタリは手ごたえ十分。これからの後半戦も期待は大きい。三陸のイカ釣りフィーバーはまだまだ続く。

依然好調なスルメイカ、ケンサキイカ。例年10月下旬頃からはヤリイカが混じり始めヤリイカシーズンの幕開けとなる。イカ釣りは状況にもよるが、年明け後の1月上旬頃まで狙う予定(お一人様8,000円/氷付き)。その他ヒラメ船(お一人様8,000円)メガラ船(お一人様8,000円)、深海マダラ船(お一人様11,000円)は好評ご予約受付中!
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