釣行記

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スルメ&剣先混じりで好釣継続中!三陸の夜イカ船

編集部 2023年9月5日 更新

今季はスルメイカと剣先イカ(ケンサキイカ)が混じり、例年以上に好調をキープしている三陸の夜イカ船。大船渡市崎浜漁港の千祥丸(せんしょうまる)を取材してきた。
※2023年8月取材時の状況です。

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イカメタル&イカサビキ同船し越喜来湾に出船

夏イカ到来中の三陸のイカ釣り。日によって釣果にムラはあるものの、依然、好釣果継続中だ。今回お世話になった岩手県越喜来湾の千祥丸も同様。ケンサキイカ、スルメイカ混じりで好調をキープしていた。

シーズンここまでの千祥丸の釣況は、7月中盤から後半は束釣りの日が続き、7月26日にはなんと220杯の大爆釣となっていた。このまま継続するかと思われたが、8月に入ると台風接近、低気圧による荒天の影響下1人当たり20~50杯とややトーンダウン。今後の動向が気になるところ。そんな最盛期のイカメタル&イカサビキ釣りの模様をお届けします。

出船前の16時半、西村船長から釣り座を伝えられ乗り込み準備に取り掛かった

片道の航程が15分ほどで漁場到着。越喜来湾の各港からも続々とイカ釣り船が集結してきた。この日は沖合いが荒れ模様だったことから、湾内のポイントでの実釣となった
漁場到着後、アンカー投下。今回のポイントは越喜来湾内の68mライン

雨が降ったり止んだり、海況も波、ウネリが少々あるプチタフなコンディションの中スタートフィッシングとなった。この日はミヨシにサビキ釣り、トモにイカメタルの釣り人が釣り座に着いた

前半戦はスルメイカ中心に我慢の展開

取材日は2023年8月上旬。低気圧による荒天が続き低調、復調を繰り返していたタイミングに、越喜来湾崎浜漁港の千祥丸に乗り込んだ。この日はウネリ、若干の波、風雨とタフコンディションな中での実釣となった。

開始から集魚灯が灯されるまではポツポツの釣果。ヒットレンジはボトム付近でスルメイカが主体。ケンサキイカの姿は見られなかった。時折降る豪雨に我慢しながら、ウネリと波の影響でアタリが取り辛い状況だったが、イカのアタリを拾い釣っていった。

集魚灯が灯され本格モードに突入したのは辺りが暗くなり始めた19時過ぎ。依然としてボトム付近のレンジにアタリが集中していた。その後、竿曲がりシーンが散見されるようになったもののフィーバー状態までは程遠い。ヒットするレンジもバラバラで的を絞り込めない状況が続いていた。

19時過ぎ、すっかり日は沈み辺りは真っ暗となった。集魚灯が灯されいよいよ本番モードに突入。釣り人達の期待は膨らむ

ボトム付近を丹念に探る。開始早々のイカの反応はベタ底だった。潮の流れに合わせながらアクションをかけてフォール。ポツポツとスルメイカが乗り始めた

サビキ釣りも上々、テンポよくイカを取り込んでいった

後半、上層にケンサキイカが浮き始めて釣果アップ!

後半、ようやくケンサキイカが混ざるようになりコンスタントに数を重ねた。ボトムから中層がスルメイカ、中層から上層がケンサキイカのヒットゾーン。しかしながら、依然としてイカの居る層にバラつきが見られ上で釣れたり、下で釣れたり、タナを探りながらの釣戦が続いた。

そんな中、一人釣果を上げていたのは右舷ミヨシでイカサビキ釣りをしていた常連さん。ロッドをシャープに、時折大きくシャクリ、誘いながらステイしアタリを聞く。プラヅノと浮きスッテにベストなアクションを漂わせてダブル、トリプルとイカを乱舞させていた。他のレンジに目もくれず、終始ボトムに絞って高活性なイカを狙ったことが釣果につながったようだ。

ちなみにこの日の竿頭で127杯。乗船された皆さんも「レンジを絞り込めなくて苦労していたけど、底付近にヤル気のあるイカが居たのかな。でもやっぱり腕なのかな~」と苦笑い。タフコンディションにもかかわらず束釣りを達成し、好釣果で納竿となった。

風、波も増しタフさが目立つ様になった中盤から後半戦。イカのレンジは20mからボトム付近までバラけておりベストなレンジを絞り切れない状況だった。時折降る豪雨にもめげず我慢の釣りとなった

比較的中層にアタリが集中したケンサキイカ。シェイクでイカに猛烈アピールしてからのステイが効果的だった
スルメイカはエンペラ部分の形状が正方形に近いひし形。三陸の夏イカといったらこの種類が普通だった
今季好調なケンサキイカは剣先状にとがった形のエンペラで、ヤリイカに比べ太くずんぐりとした胴の形をしている。
[関連記事]東北でよく釣れるイカの種類と見分け方
良型のケンサキイカも混じるようになった

当日の竿頭。素早く仕掛けを投入し、大きな誘いでヒットゾーンをいち早く察知。プラヅノ、浮きスッテを使用した胴突き仕掛けで束釣りを達成した。人により釣果にバラつきが見られる結果となった今釣行。竿頭の方に釣り方のポイントをお聞きしたところ、「今日はイカのタナが上から下までバラついていましたが、私は終始、底から10mまでのタナに絞って、そこを徹底して探ったのが良い結果につながったと思います」と笑顔で答えてくれた
竿頭の釣果。ケンサキイカ主体にスルメイカ混じり。サイズは胴長10~30cmが127杯。平均30杯前後の中での爆釣劇だった

これからも期待できる!三陸イカ釣り近況

気になる直近のイカの状況だが、8月30日はケンサキイカ、スルメイカ混じりで70杯、8月31日は多い人で80杯と復調の兆し。未だケンサキイカ主体でスルメイカが混じっており、中には全長40cm超の大剣が数杯混じり始めた。サイズアップしたイカのアタリは手ごたえ十分。これからの後半戦も期待は大きい。三陸のイカ釣りフィーバーはまだまだ続く。

今回お世話になった千祥丸の西村船長。一見クールと思いきや、実はとってもチャーミング。初心者の方から女性、ベテランに至るまで親切丁寧、適格なアドバイスはもちろん、きめ細かなサポートは老若男女の釣り人にも慕われている名船頭。
依然好調なスルメイカ、ケンサキイカ。例年10月下旬頃からはヤリイカが混じり始めヤリイカシーズンの幕開けとなる。イカ釣りは状況にもよるが、年明け後の1月上旬頃まで狙う予定(お一人様8,000円/氷付き)。その他ヒラメ船(お一人様8,000円)メガラ船(お一人様8,000円)、深海マダラ船(お一人様11,000円)は好評ご予約受付中!


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