宮城仙台湾のアオリイカ 晩秋のティップランエギング
オーシャンルーラーフィールドスタッフ相澤純さんが宮城・牡鹿半島エリアにマイボート釣行。2024年11月にティップランエギングでアオリイカをキャッチした時の様子を教えていただいた(編集部インタビュー記事)
田代・網地島エリアでティップランが盛り上がってきた
昨年の秋シーズンから今春の親イカ、秋の新子シーズンと、宮城沿岸のアオリイカエギングが盛り上がりをみせている。今年の秋の新仔シーズンは9月半ば頃から始まり、船から水深15~30mくらいのちょい深場を狙うティップランのエギングも人気上昇。本格的に狙う遊漁船も増えてきている。
今回、マイボートで釣行した相澤さんは、「仙台湾は釣れるようになってまだ数年で、アオリイカの個体数も多くないので、春シーズンは狙いませんでした。秋はタイミングが悪かったりしてなかなか行けず、ようやく出られたのがシーズン終盤に入った11月半ばでした。仲間の船からも日に日に厳しくなっているとは聞いていたので、釣れる自信はなかったのですが何とかキャッチできました」
昨シーズンはボートエギングでアオリイカをキャッチ!
相澤さんが初めてのアオリイカを釣ったのは昨年10月。この時はティップランではなく、ボートからキャスティングしてボートエギングでの釣果だった。水深15~20mあればティップランが活きるが水深が浅いエリアなどはオカッパリのエギングと同じキャスティングの方が釣りやすい場合が多い。
宮城のシーズン終盤に差し掛かった11月中旬ティップランの釣果
牡鹿半島・仙台湾側エリアの水深25~30mのポイント。水温はすでにピークから下がり始めており18.6℃くらいだった。タックルはスピニング6.8ft、PE0.6号、リーダー2号。ロッドは止めの状態でアタリを感知する感度と、アオリイカを乗せることができる適度な軟らかさを兼ね備えたものが必要。
エギはオーシャンルーラーのティップラン用エギ「エギスタTR 3.5号」。今回はノーマルのまま使用したが、水深が深かったり風が強い時はオプションの「エギスタTRシンカー」を追加し対応する。
「ティップランの釣り方は、ボトムを取って糸ふけを取り、水深や状況により2~7回ほどシャクって止め。この止めの時にアタリが出ることが最も多いので待つ時間が5秒~10秒程。その時々で異なるのですが集中してアタリを待ちます」
ポイントの水深に合わせボトムを取ることが基本なので、水深、潮流によりシンカーを増設するなどして対応する。船をドテラで流しながらの釣りなので、船の流れるスピード等により底を取りにくくなることも多い。なので、たまに底を確認しながら、ボトムをなぞって流すよう意識すると良いだろう。
この日はこの季節としては珍しいベタ凪。アオリイカを釣った後に風が無くなって船が流れなくなってしまい終了となった。ティップランの場合は風や潮流の影響もかなり大きい。
エギスタシリーズに新色登場!
今年のフィッシングショー大阪でも取材した「エギスタ2024年新色」レッドケイムラカラーが登場。これは日中に強いケイムラボディに夜間からマヅメに強い赤テープを組み合わせたカラーで、マヅメから日中まで長い時間を1本でカバーできるようにしたカラー。
「喰いの渋い時があるみたいで、アタックしてくるのになかなか乗らないようなケースは結構あります。でも、ボトムを取って流すことができれば釣り自体はそれほど難しくないので、初めての方でも比較的狙いやすい釣りだと思いますよ」と相澤さん。
宮城にもTRで出船する遊漁船が増えてきている。今季はそろそろ最終盤だが、来季も期待できるはずなので宮城のアオリイカを狙って釣行してみていただきたい。
◆記事に書けない裏話や質問への回答は無料メルマガ(毎月25日発行)で配信中!
※解説:相澤純(オーシャンルーラーフィールドスタッフ)
※素材提供:鈴木貴博(オーシャンルーラーフィールドスタッフ、TEAM釣無魚)
※協力:オーシャンルーラー