令和のチカサビキ釣り調査隊~宮城・南三陸編~
以前は秋から冬の堤防釣りでよく釣れたチカだが、ここ10年ほど年々魚影が少なくなり、ここ数年の高水温傾向もあってほとんど釣果の声も聞こえなくなってしまった。当編集部でチカ調査隊を結成し、チカ用サビキ仕掛けを持って調査してきました。
※2024年12月取材。
かつて宮城のチカ釣りのメジャースポットだった志津川湾へ
チカはワカサギなどに近い仲間の海水魚で、三陸沿岸や北海道では沿岸でかんたんにみられる魚(だった)。宮城では県北の十三浜から南三陸、気仙沼にかけてどこでも狙うことができたが、ここ数年は釣れたという話を全く聞かなくなってしまった。
岩手に入ればいくらか釣れる可能性はありそうだったが、調査隊(といっても隊員は営業Sと編集Kの2人だけだが)は宮城県内の可能性を信じてかつてメッカだった志津川湾を目指した。仙台・大崎から三陸道を経由し南三陸インターを降りて志津川湾へ!
志津川湾の漁港はかつて、ほぼどこの港でもチカがみられた。2017年の取材時にチカがよく釣れていた場所を参考に、順に回ってみることにした。
魚のいる場所を探して場所移動
やはり魚のいる所でないとお話にならないということで、まずは他の釣り人の姿を探すことにした。3か所目、数人のベテランさんのいる岸壁を見つけ、お話をうかがうとアジが釣れている模様。常連さんの隣に入れてもらい調査再開。
12月に入ってもまだまだアジが好調
アジが集まって一時入れ食い状態になり、楽しくなってチカ調査に来たことをスッカリ忘れてしまったほど。釣れる状態になると何を入れても釣れそうだが、次第にお腹いっぱいになるのか喰いが渋くなってきた。
チカ釣りのベテランになるとあまりコマセを撒かずアミコマセの上澄みだけ使うような技があるように、シンプル簡単な釣りだが、スレさせないように釣るテクニックもあるのが面白い。
小鯵が釣れたらコレ!アジの南蛮漬け
持ち帰った小アジは定番の南蛮漬けにしていただいた。下処理は最初に外側のウロコとゼイゴを取り、腹を開いて内臓を洗い流す。小型魚なので小出刃があるとやりやすいが、三徳包丁でも余裕。そのまま片栗粉をまぶして揚げて、土佐酢に漬けるだけ。
というわけでアジ釣りは楽しく、食べても美味しくて最高でしたが、チカ探しは結果が出ませんでした。宮城県北か岩手南部まで北上すれば釣れるのか?最後まで読んでいただいたみなさんからの情報も募集中です。今後の調査隊の成果にご期待ください!
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