釣行記

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シーズン後半サイズアップ期待!宮古湾沖のヤリイカ

編集部 2025年1月4日 更新

良型のヤリイカに、冬至スルメも狙える冬の三陸イカ釣り。岩手・宮古沖の夜イカ船を取材してきた。近年は長めに楽しめるシーズンが多く、そろそろシーズンは終盤ながらまだまだ期待できそうだ!(2024年11月取材、2025年1月掲載)



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例年より早めにヤリイカ開幕!宮古沖の秋~冬イカ

9月上旬、宮古湾ではスルメイカに混じり小型のヤリイカがポツポツと姿を見せ、例年にはない早い時期の登場に序盤から勢いよく盛り上がった。月日が経ち11月に入ると日ムラはあるも、まとまった数が釣れるようになり良型も混じるようになってきた。釣況も比較的安定した日が続いておりスルメイカ混じりで束釣りの日も出てきて連日活況の様子。そんな朗報を聞きつけ11月中旬、リアスハーバー宮古より出船する平進丸さんに伺った。その時の模様をお届けします。

当日は15時に出船。航程30分で漁場到着。アンカー投下後の15時30分にスタートフィッシングとなった。この日の海況は比較的安定しており波、風、潮も穏やか。イカのコンディションに期待を膨らませ、様子見も兼ねて20号のメタルで開始となった。

日が傾き始めた15時、リアスハーバー宮古より出船。漁場を目指す

岩手県南東部、太平洋に面する本州最東端の半島である重茂半島を眺めながら移動
ベイトや潮流を確認しながらアンカー投下。この日は55mラインだった

アンカーを投下し船も潮流に馴染んだ15時半、スタートフィッシング

暗くなり始めて本気のイカ釣りモードに突入

開始から1時間経過。まだ明るいうちはイカの姿は見れず。皆さん灯火点灯後の本番に備え体力を温存、和気藹々とイカ談義に花を咲かせながら、ゆっくりとしたペースでタナを探った。

暗くなりはじめた16時半に集魚灯が灯され、いよいよ本気モードで集中。この日は宮古のイカ釣り船が多数出ており、海上では煌々と照らされる漁火が見える。そんな中、点灯から数十分後に船中でファーストヒットの声が聞こえ、続けて後ろの方でも竿曲がりシーンが見える。船上ではポツポツとヤリイカが上がり始めた。

序盤はボトムのヤリイカが主体も、中盤は中層より上でスルメもヒットし始めた。スルメは冬至スルメを思わせるようなビール瓶級が連発し、船上は大盛り上がり。ボトムから50mのレンジでヤリイカ、40mラインにサバ、30~20mにスルメのレンジがあり、皆さんサバの猛攻を交わしながら数を重ねていた。

日が沈みすっかり暗くなった16時過ぎ。集魚灯が灯されいよいよ本格始動
この日は凪も良く宮古のイカ釣り船が多数出ていた。煌々と照らされる漁火を見ながらレンジを探る
ヤリイカのレンジはボトム付近に集中。集魚灯が灯されてから数十分後にファーストヒット。全体的にアタリがポツポツ出始めた

ラッシュはなかったものの、序盤からイカの活性は上々でコンスタントに釣れていた

満月の月あかりにも関わらずイカの乗りは良好

この日は満月。月明かりが釣果に影響あると思われたが、蓋を開けてみればイカのコンディションは絶好調。波もなく潮も程よく動いており釣りやすい状況だった。この日のヒットカラーは黄色系。その他、赤白、ピンク、赤緑が次に続いた。

ヤリイカのヒット過程は前半、テンションフォールからのステイ直後、もしくはステイしようかと失速したあたりで明確なアタリがあった。中盤から後半はヤリイカの警戒感からかスローなテンションフォールからのステイ、待ち10~20秒でソフトなタッチ。繊細なアタリを乗せる事が釣果を左右する結果となった。

この日は満月。厳しい釣況が想定されたが蓋を開けてみればイカのコンディションは好調を持続。船上では多くの竿曲がりシーンが見受けられた

中盤からは中層より上でスルメイカも釣れ出した。中にはビール瓶級の冬至スルメも上がり船上は大盛り上がり
イカの釣況がスロースタートだったため、一時はどうなることやらと不安いっぱいだった船長も、高活性なイカを見て一安心。笑顔がこぼれる

後半はサイズも上がり、トップ70杯超の釣果!!

その後もフィーバー的なラッシュはなかったものの納竿の21時までコンスタントに釣れ続け、多い人で70杯超の釣果。ミヨシからトモに至るまで釣り人皆さんが満遍なく釣れている状況だった。

走りと比較するとサイズも大きくなり良型が多く見受けられた今釣行。スルメイカも冬至スルメ級が混じる等、宮古湾のポテンシャルの高さが伺えた。ヤリイカも盛期に入りさらに面白くなるシーズン。日ムラがあり低調復調を繰り返しながらも今後はパラソル級、そして冬至スルメも姿を見せてくれてイカ釣りファンを魅了する事間違いなし。

後半はイカのサイズもアップ。皆さん中層にいるサバの猛攻を交わしながらヤリイカ、スルメイカの数を重ねる
この日の釣果。ミヨシからトモまで船全体で満遍なく釣れていた。途中から良型も加わりバケツはいっぱいに
平進丸の各釣り座には、足元にフィッシュグリップとハサミが常備されていて、とても便利
中盤から混じった胴長25cm級の良型ヤリイカ
釣り人の特権、沖漬け。タレの漬け込み時間は好みにより調整。イカの鮮度は申し分なし、後日食べても刺し身のような食感が楽しめる
帰港風景。停泊場所では船長のお姉さんと、お母さんがお出迎え。「お帰りなさい」と心温まるおもてなし
本日の釣行を終え帰港後記念撮影。今釣行でお世話になったのは宮古市に店舗を構える「佐々木釣具店」併営の釣り船「平進丸」の佐々木船長とお姉さん、お母さん

遊漁船紹介:佐々木釣具店・平進丸(岩手県宮古市)

初心者の方からベテランに至るまで親切丁寧、きめ細かな対応でサポートしてくれる佐々木船長。とても気さくで老若男女の釣り人にも慕われている名船頭だ。例年、イカ釣りは状況にもよるが、年明け後の1月中旬頃まで狙う予定(お一人様8,000円/氷付き)。オキメバル船(お一人様8,000円)、深海マダラ・メヌケ船(お一人様12,000円/氷付き)、浅場船ナメタガレイ・カレイ狙い(お一人様8,000円/エサ付き)は好評ご予約受付中


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※取材協力/平進丸

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