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ヤリイカシーズン12月の岩手県宮古沖イカメタル

編集部 2021年12月23日 更新

依然人気継続中のイカメタル釣法。そんな岩手県宮古湾のヤリイカ、スルメイカ釣りの最新レポートをお届けします。



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三陸夜イカ釣りはヤリイカがハイシーズン

今年の宮古湾イカ事情は、8月上旬のムギイカ(スルメイカ)からスタートし、好不調を繰り返しながら晩秋のヤリイカシーズンの到来。そして12月下旬の今、盛期から後半戦に突入した。

取材時はシケが続き水温が急激に低下。イカの釣況にもバラつきが見受けられていた。そんな中での今釣行。取材当日は風、波、ウネリがある厳しい条件下、ヤリイカの繊細なアタリを、いかにヒットに繋げることが出来るかが鍵となった。

イカメタルはティップの小さな変化を見極めることが出来るかが釣果を左右する。まして悪条件下ではアタリすら分からないことも多々。それだけに使用するロッドはティップが細く感度が良い物がベター。近年は各メーカーからイカメタル専用ロッドが発売されており、自分のスタイルに合わせてセレクトしそれを使用するのがオススメ。とは言え専用のロッドではなくてもバチコンやティップランロッドでも状況次第では代用可。メーカーやロッドの設定パワーにもよるが、かなり細めの柔らかいティップ仕様もあるので目感度が十分とれる。

宮古リアスハーバーより出船の平進丸。出船前に最終チェックする佐々木船長

15時出船。漁場を目指した
太陽が傾き周辺はうっすらと暗くなってきた
片道約30分の航程で本日のポイントに到着。水深は53mライン。近くには同港より出船のゆたか丸もスタンバイ

暗くなるとヤリイカにスルメイカ混じりで釣れ始めた

集魚灯が灯されてから30分ほどで船上はポツポツとヤリイカやスルメイカの乱舞する光景が見受けられたが、この日はシケのおさまった後でタフコンディションが重なってか終日我慢の釣りが展開された。

アンカーを下ろして船を安定させスタートフィッシング。波やや高、ウネリ、風がありタフなコンディション
16時半にもなると辺りは真っ暗。周囲のイカ釣り船に次々と集魚灯が灯された。いよいよ本番突入

集魚灯が灯されてから約30分。ボトム付近をソフトに探るとヤリイカをヒット

ボトムはヤリイカ、それよりやや上から中層を探っていた釣り人はスルメイカの釣果。集魚灯が灯されて時間があまり経っていなかったこともあってかヒットするタナは上下とバラつきが見られた

この日は外道で良型のサバが多く上がっていた

乗りの良い当たりカラーを探して釣果アップ

イカメタルは、季節やその日の状況によってヒットカラーが違う。時間によっても常々変化が見られる。この日は赤緑、ピンク、オレンジ、赤白が高実績だった。ちなみに船長の話では「最近は、おっぱいスッテ・7cmのピンクと赤白は優秀ですね」とのこと。同じカラーを使い続ければイカは簡単に見切ってしまうので、アタリが少し遠のいたと思ったら、すぐさまカラーチェンジ。イカをスレさせず連続ヒットも有望だ。

半分を折り返し途中経過。全体的にポツポツ、時々サバ。後半戦に期待したいところ
近年の温暖化の傾向か、本来なら暖かい海域を好み生息するイシガキダイの姿も
イカが乗ったらテンションを抜かずに巻き上げるのがバラシ軽減のコツ。透き通るヤリイカが姿を見せた

中層では依然スルメイカの釣果。ズッシリと重みのある良型も混じる

常にティップの変化に集中してアタリに備える。少しの違和感は即アワセ。我慢の釣りが展開する中、コンスタントに数を伸ばす

冬のイカ釣りシーズンはこれから後半戦も期待大!

最近の平進丸のイカ釣り船の釣況は、12/12、ヤリイカスルメイカ混じりで多い人で70杯、12/15は1人当たり30~72杯、12/16は多い人で42杯と好調をキープしている。ヤリイカに混じりデップリとしたビール瓶級の冬至スルメの姿も見受けられ、後半戦に突入したイカメタル釣りはまだまだ熱い。

岸壁に横付けされており乗り降りが便利。キャビン内には電気ポットとAC電源有り

今回お世話になった平進丸の佐々木俊幸船長(中央)。物腰が柔らかく温厚且つおおらかな人柄で、地元をはじめ県内外の釣り人にも慕われる名船頭。初心者はもちろんベテラン、女性の方々に至るまで親切丁寧な対応で安心して釣りが楽しめる。イカ釣りは状況にもよるが1月いっぱいまで狙う予定(お一人様8,000円・氷付き)。この他、ナメタ五目船、マダラ船、浅場タラジギング船、オキメバル船と連日好評出船中。その他の釣り物も相談次第で対応いただける
[遊漁船情報]佐々木釣具店・平進丸(宮古・磯鶏リアスハーバー)TEL0193-62-5245



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※取材協力/平進丸(岩手県宮古市)

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