釣行記

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投げの85cm大マダイ 自己記録更新!

東海林誠 2021年6月24日 更新
85cmのマダイ。ランチパックはブルーベリージャムマーガリンがヒット中!?

前回の釣行記の最後に「次回は70cm超のマダイを狙ってみます」と言っていた東海林さんがやってくれました。投げ釣りで85cm!もちろん自己記録更新です(2011年8月掲載)

夜の庄内海岸は大マダイを手にするチャンス

今年は、山形(庄内)の投げマダイが好調なようで、各漁港の防波堤や磯場からの夜釣りで、40~60cmクラスがよく上がっています。

庄内の各漁港では、6月頃からマダイが狙えます。ある程度の水深がある漁港なら、昼間でもキス仕掛けに30cmクラスのマダイが喰ってくることがありますが、大物はやはり夜釣り(日没後20時頃から、夜明け前の4時頃まで)が期待大!また、釣り場としては、単調な砂底よりも、所々に根や海藻がある場所で、少し荒れ気味の日に期待でき、荒れた日は、漁港内まで入ってくる場合も多く、キス狙いの置き竿に良型のマダイが来てビックリしたことも多々あります。

初めて入る釣り場では、なるべく明るいうちに、足場や海底の状況などを掴んでおきましょう。

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アカエイと間違うような強烈な疾り!

7月12日(火)、釣友Sさんと釣行。あまり波は高くなかったものの、快晴で、頭上にある月明かりの恩恵でかなり明るい晩でした。

釣り開始から約1時間半後、揃えて並べていた竿先ライトの1本が大きく揺れ、緩めていたリールのドラグが少しだけ出るアタリがあり、大きくアワせるとなかなかの手応え!リールを巻いてくると、『グングン』という引きで、上がってきたのはクロダイの49cm!まずは、ボウズ回避で一安心…。

この日は49cmの大型クロダイからスタート

その1時間後、80mほど投げていた1本の竿尻が大きく浮き、尋常じゃないアタリ。ドラグ(手で強く引いた時に道糸が出るように調整)からもの凄い勢いで道糸が出ていきました。過去、10~20kgクラスの超大型アカエイがヒットした場合も同じようなアタリだったので、この時点では、どうせまた今回もアカエイだろうと思っていました。ドラグを8分くらい締めてアワセを入れると、さらにもの凄いパワーで引っ張られ、竿を立てて踏ん張りますが、道糸がどんどん出ていきます。

しばらく耐えていると、魚の引きが少し弱まってきたので、竿を立てたまま少しずつリールを巻いていきます。すると、途中で『グングン』というマダイらしき抵抗が数回あり、『これは、もしかしてマダイかも!?』と、急にドキドキしはじめ、ついに魚が浮いてきました。ヘッドライトで浮いてきた魚を照らすと、やはりマダイでした。しかも、今まで見たこともないSP特大サイズ!

心臓バクバクでしたが、無事取り込み成功!メジャーを当てると、何と!実寸で85cm(6.7kg)。Sさんに写真を撮ってもらいました。

85cm、6.7kgの見事な魚体。投げ釣りの場合、強烈な引きに対するやりとりもさることながら、取り込みが一大事。予め、テトラや根の配置を把握しておくことも重要だ
仕掛けは固定式L字天秤にハリス8号以上1.5~1.8m、ハリはコウジマダイの18号。通常、ユムシをエサにする場合は仕掛け絡みを防ぐためにフロロハリスを1m前後使うのだが、この日は食いが悪く、ナイロンハリスの1.5~1.8mにチェンジしたのが功を奏した。L字天秤は丈夫な硬質タイプを使い、根掛かり対策でオモリを捨て糸式にするといい。なお、エサのユムシはつりえさマリン仙台新港店で常時手に入る(通販も可能!)
7月20日にも同じポイントを攻め、マダイ67cm、41cm、36cmの計3枚をキャッチ

夜はマダイ、朝からキスのオールナイトも可

ドラグ付きの大物用投げ専リールを使用し、ドラグを少し緩めた状態でアタリを待つ。マダイのパワーは相当なものなので、ドラグは強く引っ張ってやっと出るくらいに調整しておく

7月23日(土)、同クラブのRYUクンと釣行。開始からわずか15分、RYUクンの1投目の竿にアタリがあり、まずはマダイ40cm。そして、直後には60cmUPをゲット!

同行のRYUクンが釣り上げた60cm超の1枚

スタートダッシュを決められましたが、間もなく自分にも60cmUPが掛かり、その後、30cm級を1枚追加し、他に、カサゴ、ムラソイ、フグ多数でした。

こちらも60cm超。酒田~鶴岡では、ちょっと水深のあるような磯や防波堤なら、どこも良型のマダイが釣れる可能性がある。酒田北港や加茂磯など地続きのポイントのほか、渡船を利用すれば足場がよくて釣果の安定している酒田離岸堤などもある
カサゴ、キジハタ、ソイなどの根魚も多いのがうれしい

また、この時期は、サーフや漁港でキスの数釣りが出来る時期でもあります。徹夜でマダイを狙った後なので、かなり体力を消耗しているとは思いますが、気温が上がる前の早朝2~3時間、お土産用にキスを狙ってみてはいかがでしょう!?

キスは12~13cmくらいの小型のキスであれば、ほぼどこからでも狙える。20cm以上の型は沖寄りの根のキワを根掛かり覚悟で攻めて拾い釣った。ただし、夏場は海水浴シーズンでもあるので、砂浜の釣りは海水浴客のいない朝か夕方に限られる。日中は人の居ない防波堤や磯を選ぶなど、注意が必要
 

PROFILE:東海林 誠

家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

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取材・テキスト/東海林 誠(仙台広瀬キャスターズ

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