初秋の裏磐梯を満喫!桧原湖スモール陸っぱり武者修行
7月にボートで桧原湖のスモールマウスバスに初挑戦した岩本有貴プロが今度は陸っぱりで釣行。桧原湖は岸からロッドを振れる場所が限られることもあって陸っぱりからは難しいと言われるが、若手プロはどう攻略したのか?
※2016年9月初出時の状況をそのまま掲載しています。
※紹介しているポイントでも釣り禁止になっている場合などがありますので、現場の指示に従い、ルール、マナーを守って釣行してください。
※2021年よりバス釣りに遊漁料が必要になりました。GH目黒さんなどで遊漁券をお買い求めください。
・船釣り:前売り1,000円(現場売り1,500円)
・陸釣り:前売り700円(現場売り1,000円)
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会津磐梯山は宝の山!有力ポイントから回ってみる
7月の取材では非常に厳しい条件の下、なんとか桧原湖スモールを手にすることに成功した岩本さん。「今度はいいシーズンにまた来たいですね」と言っていたが、予想より早くその念願がかなうことになった。しかしその内容は、まさかの桧原湖陸っぱりミッション。
「今度は陸っぱりで桧原湖行ってみよか」という一言で、右も左もわからない桧原湖にやってきた岩本さん。「とりあえず千葉正博さんがガイドしていたおかっぱり人気ポイントの記事をみてきましたが、初めての釣り場なので、どういった釣りをするかは現地の状況を見て考えます。陸っぱりだと小型が多いようなので、目標は小さくてもいいからなんとしても1匹を釣ることですね!」
まずは情報収集を兼ね、前回のボート釣行でお世話になったゴールドハウス目黒の目黒善一専務のもとに寄り、有望な釣り場と直近の状況を教えてもらうことにした。
レンタルボート、食事、宿泊、おみやげ全て揃う。ルアーやオリジナルグッズもあるので裏磐梯に行った時は立ち寄りたい
桧原湖西岸エリアを重点的に回ることに【長峯桟橋付近】
目黒専務のアドバイスをもとに、桧原湖の西岸エリアへ。西岸は切り立った崖が多いエリアだが、沢の流れ込みやワンド沿いに湖岸へ降りられるポイントが点々と存在する。まずは駐車スペースがあって常にアングラーが絶えない「長峯駐車場・長峯桟橋」に行ってみることにした。
小型がスクールしている藻場にちょっといいサイズの回遊を発見!
スクールの小バスはひとまず諦め、偏光で藻場の様子をチェックしながら探っていると、ちょっといいサイズの群れがコイと一緒に回遊してきた。チャンス到来!すかさずキャストするが、反応はあるもののヒットせず。お食事回遊のようで、藻の中に頭を突っ込むバスも。エビでも食っているのか?
サイトで狙ってスモールヒット!
美しい秋の裏磐梯をラン&ガン
小型でも釣れれば・・と思っていたところに好サイズを手にして余裕が生まれた岩本さんは裏磐梯満喫モード。夏から秋になりかけの桧原湖一帯は最高のロケーションで本当に癒されるのだ。
桧原歴史館下(ラーメン屋下)
桧原歴史館とラーメン屋が隣接した駐車場のすぐ下のポイント。舗装された駐車場があり、アクセスもいいので人気。流れ込みの影響が大きく、藻が点在。周囲は集落跡のスタンプもあるポイントで、全体に水深は浅いものの、時季によっては期待できる場所。
鳥居前で好釣祈願!
ここは陸からだと入り口がちょっと分かりにくいのだが、歴史館から南側へ進み、カーブに差し掛かったあたりの「熊注意」の看板脇に歩道がある。「ここで拝むと釣果に恵まれる」という噂もある、ご利益のあるお社。陸に見える鳥居の下に水没した鳥居があり、周囲は参道周りのスタンプが点在する。
四季の森山荘下の流れ込みをチェック
最初に入った長峯の桟橋よりちょっと南にある流れ込みのポイント。ここも入り口が分かりにくいが、「四季の森山荘」の近くに湖面に下りる道がある。移動できる場所に藻場が広がり、ここも流れ込みの周りでは小バスが多数みられた。張り出した岬の先端付近は沖でボイルが発生した時などはチャンス!
昼休憩の後、ふたたび先ほど釣ったポイントへ
なかなか良さそうなのだが、時間の関係もあるのかヒットせず。雲行きもあやしくなってきたので昼休憩。午後は最も魚の気配があった最初の桟橋に戻ってみることに。
岩本プロの使用タックル紹介
この日メインで使用したのがフィネススタイルの「ブラックスケールSXシリーズ」。61ULFSは操作性に優れるソリッドティップにチューブラーの組み合わせが理想のシェイキングを実現。桧原湖のスモールゲームにぴったりな1本。
■ライン:「シューターFCスナイパー(サンライン)」3Lb
サブロッドは巻物系全般に対応できるバーサタイルモデルのベイトロッド。この日は主に「ブースターブレード77」をサーチベイト的に探る時に使用。遠目でワカサギを捕食したチャンス時などにも!
■ライン:「シューターFCスナイパーBMS AZAYAKA(サンライン)」10Lb
ラストはゴールドハウス目黒前の桟橋で投げてみる
辺りが暗くなるかな、という頃に最後の1尾を追加。目黒専務によれば一番釣れるのは夕マヅメ。特に、夕方6時頃が最大の時合いで、ワカサギを追ってボイルが出ることもあるそうだが、天候も心配だったのでここで引き上げることにした。
「陸っぱりではとてもじゃないけど厳しいよ」との前情報にアブレ覚悟の取材だったが、4本キャッチし、うち1尾は良型と満足いく結果で終わることができた。
陸っぱり釣行を通して桧原湖のシャローは藻場が多く、スモールの魚影が濃い理由を実感。良型サイズが群れで回遊しているのも確認し、40オーバー含む10尾ほどの群れも見ることができた。スモールマウスはほぼ回遊性のため時間帯、風向き、ベイトの群れなどの条件にチャンスが左右されるが、狙い方次第でオカッパリからも十分釣りになりそうだ。秋の行楽シーズン、ぜひとも裏磐梯、桧原湖を訪れてみていただきたい。
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※取材協力/バレーヒル、ゴールドハウス目黒
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