釣行記

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2年ぶりに開催のがまかつカレイ船釣り大会!大型魚礁沖の枚数勝負

編集部 2022年8月4日 更新

新型コロナウィルス感染拡大の社会情勢を考慮し、2020年、2021年と中止になっていた「がまかつ カレイ船釣り大会 大型漁礁会場」が2022年5月15日(日)2年ぶりに開催された。今回、大会参加船の第31えびす屋丸(伊藤栄明船長)を取材したので、競技中や表彰式の模様をお届けします。


マガレイ、マコガレイの他にイシガレイ、ソウハチ含むカレイ総枚数で競う大会

塩釜まがき港を大会本部に、仙台湾・大型魚礁周辺海域を実釣海域として実施された「2022年度 がまかつ カレイ船釣り大会 大型漁礁会場」を取材してきた。

仙台湾の大型魚礁といえばマガレイ釣りのメッカとして全国的に知られている。この大会も20cm以上のマガレイ、マコガレイを対象として行われてきたが、今年はイシガレイ、ソウハチ、ムシガレイ等も非常に多く混じる状況。これらを釣り分けることは難しいこともあり、今大会は20cm以上の全てのカレイ類の総枚数を競う形で大会が行われることとなった。


塩釜まがき港の岸壁に本部が置かれ、万全の感染症対策のもと4時半より受け付けが行われた


今回は総勢40名が参加。開会式でルール説明が行われた。今回の大きな変更点はこれまでの20cm以上のマガレイ、マコガレイの総数から、20cm以上の全てのカレイ類の総数に変わったこと
がまかつスタッフらによりクーラーチェックが行われ、不正の無いように乗船した

二枚潮で非常に釣りにくい中 コンスタントに枚数を重ねた

この日は塩釜の船宿・えびす屋代表である伊藤栄明船長操船の第31えびす屋丸に乗船して取材を行った。

強風早上がりが心配される予報だったが、前日からのうねりが若干残るものの比較的穏やかな海況。しかしながら、仕掛けを落とすと二枚潮で釣りにくく、船中オマツリも多発する状況だった。そんな中でも参加者たちは集中して誘い続け、細かなアタリを取ってカレイを釣り上げていった。

カレイ船の集まる大型魚礁周辺海域。各船一斉いに競技スタート(~12:00)


1枚ずつのペースで集中して釣り上げた
こちらイシガレイ。今シーズンはイシガレイ、ソウハチの率がかなり高め

数釣りの大会は手返しUPとミスを減らすことが重要になる

船カレイ大会は重量を競う大会と枚数を競う大会とがあるが、大型魚礁大会は後者の数を競う形式。サイズよりもいかに数を釣るかが重要で、釣れている時間帯に手返しをアップして数を伸ばしつつ、少しアタリの止まった時間帯も集中力を保ち、バラシなどのロスも出来る限り減らすことがが僅差の勝負を分けることになる。

特に近年は仙台湾のカレイが大型化傾向にあり、以前のように20cmの検量規定サイズ前後の手の平ガレイはあまり見られなくなった。大型のイシガレイやソウハチも混じるため、カレイの小さめな口をしっかりとらえつつ、大判の重みでもバラさない形状のハリを選択することも大切だ。

2019年大会でも上位入賞している方のツール類。ハリ外し、ペンチ、ナイフ等を使いやすい位置に配置し、ハリを飲まれた時やサバなど外道が掛かった時にも迅速に対応して手返しを上げていた
この日のダブルヒットは確認した限りは数回程度。ダブルを狙えるなら狙った方が良いのだが、1枚ずつ確実に拾っていく必要のある展開だった

仕掛けは感度の良いショート仕掛けを使っている方が多かった。ダブルでヒットすることは少なかったので、1枚1枚素早く掛けて数を積み上げる必要があった。ここ数年は仕掛けのオモリの上にフラッシュライト類を装着する方が多く、使用している方によれば明らかに集魚効果がアップするとのこと。

こちらイシガレイ
この口が少し大きく目が離れ気味なのがソウハチ。これは小さめだが、ソウハチも40cm超に大型化する。他にムシガレイを釣った方もいた

58cmの大物イシガレイも登場!

大会時間も後半に入った頃、竿が大きく曲がり船長の栄明さんがタモ入れのために出てくる場面があった。タモに収められたのはヒラメと間違うような58cmの大型イシガレイ。この大物を釣り上げたのは最終的にこの船トップの30枚を釣り上げた三浦さんで、短時間で撮影に協力いただき、すぐに競技に復帰した。


枚数勝負のためサイズは関係ないが、あれば間違いなく大物賞という内蔵助(大イシ)。メジャーを当てると58~59cmだった

超高感度チタントップ搭載カレイ竿「がま船 華鰈幻」

チタン合金穂先を搭載し、手元にビンビン伝わるような感度で競技釣りにも適したカレイ竿が「がま船 華鰈幻」。軽量で強度にも優れていて長時間の釣りでも疲れにくく集中力を維持しやすい。また、魚が掛かると粘りあるカーブで綺麗に曲がってくれるので余裕のあるやり取りを楽しむことができる。


「がま船 華鰈幻」の竿曲がりから取り込みの動画

がま船 華鰈幻」(がまかつ)

[関連]

「がま船 華鰈幻」で実釣!初夏の大型魚礁沖マガレイ釣り(伊藤育男さん)

がまかつ
水中の状態がビンビン伝わる超感度でありながら、大型カレイの引き味も楽しめる新感覚なカレイ竿。
 


中層にはサバが多く、投入時や取り込み中に注意する必要があった。これからの季節の仙台湾は良型サバの回遊も増えてくる
船上で船長確認のもと検量し、上位2名は帰港後に改めてスタッフによる最検量を行った

大会結果

優勝 新妻 威一郎さん(宮城県石巻市)21えびす屋丸45枚
準優勝 髙崎 芳文さん(宮城県登米市)みなとや丸36枚
第三位 三浦 雄一さん(岩手県盛岡市)31えびす屋丸30枚
第四位 尾形 真さん(宮城県登米市)第一海友丸29枚
第五位 細川 忠慶さん(岩手県一関市)21えびす屋丸42枚
第六位 弓野 薫さん(宮城県多賀城市)31えびす屋丸27枚
第七位 佐々木 達弥さん(岩手県岩手郡)みなとや丸25枚
第八位 鎌田 聖也さん(宮城県大崎市)第一海友丸24枚

取材した第31えびす屋丸トップの三浦雄一さんは3位に入賞。次点27枚の弓野さんは6位に入賞した。船中3番手は26枚が2名で、4枚ほどバラしたという方もいたことから、手返しやバラシなどにより順位が決まる僅差の勝負となった。

優勝者インタビュー「ライト類の活用が勝因の一つ」

優勝したのは45枚の釣果を上げた新妻威一郎さん(21えびす屋丸乗船)。がまかつフィールドスタッフ伊藤育男さんによリ勝者インタビューが行われ、仕掛けは夜光イエローと夜光グリーンのショート2本バリ仕掛けを使用し、オモリの上にフラッシュライトを装着。日中はフラッシュライトに加えてオモリにもケミホタルを装着してアピールを強化したのが勝因との談話だった。


表彰式の最後にはGFGの池田正義さんの司会により抽選会が行われ、様々な賞品が参加者の手に渡った

仙台湾のカレイ船は春から初夏の盛期が続いている。大会で釣れたよう各種カレイ混じりで、良型主体の釣果に期待。ソウハチは少し干してから焼くと独特の香りがあり他のカレイとは少し異なる味わいだったり、色々な種類のカレイを食べ比べできるのも今季の大型魚礁の楽しみの一つになっている。

取材にご協力いただいた塩釜の船宿えびす屋は様々なメディアを通して仙台湾のマガレイ釣りを全国区に広めた船宿。第71、51の大型高速船2隻を含む多数の所属船があり、多様な釣種、貸し切り、乗り合い船に対応可能。ヒラメ船や根周り五目船、深場船やルアー船・ジギング船等にも力を入れている。
■船宿TEL:022-362-2220

がまかつ
幹糸がヨレにくく、感度に優れて使いやすい2本バリ仕掛け。ナノスムースコート仕様で掛かり抜群のナノ船カレイ針採用
 
がまかつ
仕掛け自作派や交換バリには、ナノスムースコートで貫通性能に優れたこちらのフック単品を
 

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※取材協力/がまかつ、えびす屋

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