2年ぶりに開催のがまかつカレイ船釣り大会!大型魚礁沖の枚数勝負
新型コロナウィルス感染拡大の社会情勢を考慮し、2020年、2021年と中止になっていた「がまかつ カレイ船釣り大会 大型漁礁会場」が2022年5月15日(日)2年ぶりに開催された。今回、大会参加船の第31えびす屋丸(伊藤栄明船長)を取材したので、競技中や表彰式の模様をお届けします。
マガレイ、マコガレイの他にイシガレイ、ソウハチ含むカレイ総枚数で競う大会
塩釜まがき港を大会本部に、仙台湾・大型魚礁周辺海域を実釣海域として実施された「2022年度 がまかつ カレイ船釣り大会 大型漁礁会場」を取材してきた。
仙台湾の大型魚礁といえばマガレイ釣りのメッカとして全国的に知られている。この大会も20cm以上のマガレイ、マコガレイを対象として行われてきたが、今年はイシガレイ、ソウハチ、ムシガレイ等も非常に多く混じる状況。これらを釣り分けることは難しいこともあり、今大会は20cm以上の全てのカレイ類の総枚数を競う形で大会が行われることとなった。
二枚潮で非常に釣りにくい中 コンスタントに枚数を重ねた
この日は塩釜の船宿・えびす屋代表である伊藤栄明船長操船の第31えびす屋丸に乗船して取材を行った。
強風早上がりが心配される予報だったが、前日からのうねりが若干残るものの比較的穏やかな海況。しかしながら、仕掛けを落とすと二枚潮で釣りにくく、船中オマツリも多発する状況だった。そんな中でも参加者たちは集中して誘い続け、細かなアタリを取ってカレイを釣り上げていった。
数釣りの大会は手返しUPとミスを減らすことが重要になる
船カレイ大会は重量を競う大会と枚数を競う大会とがあるが、大型魚礁大会は後者の数を競う形式。サイズよりもいかに数を釣るかが重要で、釣れている時間帯に手返しをアップして数を伸ばしつつ、少しアタリの止まった時間帯も集中力を保ち、バラシなどのロスも出来る限り減らすことがが僅差の勝負を分けることになる。
特に近年は仙台湾のカレイが大型化傾向にあり、以前のように20cmの検量規定サイズ前後の手の平ガレイはあまり見られなくなった。大型のイシガレイやソウハチも混じるため、カレイの小さめな口をしっかりとらえつつ、大判の重みでもバラさない形状のハリを選択することも大切だ。
仕掛けは感度の良いショート仕掛けを使っている方が多かった。ダブルでヒットすることは少なかったので、1枚1枚素早く掛けて数を積み上げる必要があった。ここ数年は仕掛けのオモリの上にフラッシュライト類を装着する方が多く、使用している方によれば明らかに集魚効果がアップするとのこと。
58cmの大物イシガレイも登場!
大会時間も後半に入った頃、竿が大きく曲がり船長の栄明さんがタモ入れのために出てくる場面があった。タモに収められたのはヒラメと間違うような58cmの大型イシガレイ。この大物を釣り上げたのは最終的にこの船トップの30枚を釣り上げた三浦さんで、短時間で撮影に協力いただき、すぐに競技に復帰した。
超高感度チタントップ搭載カレイ竿「がま船 華鰈幻」
チタン合金穂先を搭載し、手元にビンビン伝わるような感度で競技釣りにも適したカレイ竿が「がま船 華鰈幻」。軽量で強度にも優れていて長時間の釣りでも疲れにくく集中力を維持しやすい。また、魚が掛かると粘りあるカーブで綺麗に曲がってくれるので余裕のあるやり取りを楽しむことができる。
大会結果
優勝 新妻 威一郎さん(宮城県石巻市)21えびす屋丸45枚
準優勝 髙崎 芳文さん(宮城県登米市)みなとや丸36枚
第三位 三浦 雄一さん(岩手県盛岡市)31えびす屋丸30枚
第四位 尾形 真さん(宮城県登米市)第一海友丸29枚
第五位 細川 忠慶さん(岩手県一関市)21えびす屋丸42枚
第六位 弓野 薫さん(宮城県多賀城市)31えびす屋丸27枚
第七位 佐々木 達弥さん(岩手県岩手郡)みなとや丸25枚
第八位 鎌田 聖也さん(宮城県大崎市)第一海友丸24枚
取材した第31えびす屋丸トップの三浦雄一さんは3位に入賞。次点27枚の弓野さんは6位に入賞した。船中3番手は26枚が2名で、4枚ほどバラしたという方もいたことから、手返しやバラシなどにより順位が決まる僅差の勝負となった。
優勝者インタビュー「ライト類の活用が勝因の一つ」
優勝したのは45枚の釣果を上げた新妻威一郎さん(21えびす屋丸乗船)。がまかつフィールドスタッフ伊藤育男さんによリ勝者インタビューが行われ、仕掛けは夜光イエローと夜光グリーンのショート2本バリ仕掛けを使用し、オモリの上にフラッシュライトを装着。日中はフラッシュライトに加えてオモリにもケミホタルを装着してアピールを強化したのが勝因との談話だった。
仙台湾のカレイ船は春から初夏の盛期が続いている。大会で釣れたよう各種カレイ混じりで、良型主体の釣果に期待。ソウハチは少し干してから焼くと独特の香りがあり他のカレイとは少し異なる味わいだったり、色々な種類のカレイを食べ比べできるのも今季の大型魚礁の楽しみの一つになっている。
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