釜石周辺港の良型ヤリイカ 乗り上昇中![2011年]
待ちに待ったヤリイカシーズンの到来
釜石では例年だと、9月頃から小型のヤリイカが釣れ始め、釜石港T字防波堤や平田漁港などはイカ狙いの釣り人で一杯になるのだが、今季はどこもかしこも不調続き(震災後で釣り人が少ないせいもあるが、とにかく釣れていない状況だった)。
そんな中、釣具オヤマの小山哲平さんは「外洋向きの防波堤ではいくらかヤリイカが出始めた」との情報を聞き、試し釣りのつもりで12月12日の21時から釣行。するといい日に当たったのか、午前2時頃までの間に41杯の好釣果。胴長23~25cmとアベレージサイズもよく、最大はなんと31cm。「序盤、中盤が無くて終盤に良型がいきなりキタ」という感じだった。
「ヤリイカは外洋寄りの漁港でよく釣れています。一方、完全に内湾の釣り場になると、釣果はほとんど期待できません。釣れる数は日によって異なり、もちろん全然ダメな日もあるのですが、ラン&ガンで足でかせげば2杯か3杯は出ます。ポイントはテトラのある所や岩場周り、サーフなど。防波堤の外海側で釣れたときは港内側にもイカがいることが多いので、忘れずに狙うようにしてください」
デカくておいしいヤリイカの狙い方
タックルは8~8.6ftのエギングロッド。ヤリイカは足が短く弱いので、足切れを防ぐため、あまり硬すぎない方がベター。また、風対策のため、PEはできる限り細めを使用する。
ヤリイカ狙いのエギングでは、エギをあまり激しくシャクるのは逆効果。アクションよりも、イカにエギを見せる感じで、軽くシャクってフォールの時間を長く取るようにする。エギはシマノのエギザイルのケイムラカラー。通常は2.5号のノーマルタイプを使い、これだけで強風でも十分にアタリが取れる。タナが下がってイカの反応が底ばかりのようなら、ディープタイプにチェンジして、沈めて待つようにするのがオススメ。
また、常夜灯も少しずつ増えてきてはいるが、海はまだまだ暗く、ケミホタル類をリーダーに付けた方がイカの反応はいい。アタリがあったら周辺を重点的に攻略し、次に上から底層へと、広範囲をランガンで探っていく。
シーズンはすでに終盤だが、例年の傾向からすると、1月中旬頃まで、あと1ヶ月くらいは楽しめそう。夜であればマヅメや干満など時間帯はあまり関係ないようで、釣れるかどうかは主に回遊次第。ここのところは水温が下がったためか、クロソイも活性が上がっているので、クロソイのタックルも忘れずに用意しておこう。ヤリを外したときの保険にもなる。
「風と寒さとの戦いのため、とてもお気軽な釣りとは言えませんが、皆さんもぜひ高級食材をゲットしてください。2杯か3杯でも釣れれば、型がいいので満足できるはず。ただ、常夜灯が増えてきたとはいえ、夜は危険なので、単独行動は避けて安全第一で。ここにきて釜石港でも釣れてきたのですが、場所によるムラも大きいので、最新の情報を参考に釣行してください。詳しいことはお店でお教えしますので気軽にご来店ください!」
竿:セフィアCI4 S806ML(シマノ)
リール:セフィアCI4 C3000S(シマノ)
ライン:ソルトウォータースペシャルPEエギHG 0.6号(サンライン)
エギ:エギザイル、エギザイルディープ 2.5号(シマノ)
※営業時間=平日8~19時、土日祝日は5~19時、水曜定休。
※詳細はコチラ
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
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甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富だ
取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754