釣行記

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三陸スルメは冬までロングラン期待!

針生 秀一 2021年5月5日 更新

越喜来沖のスルメイカは例年8月頃からスタートし、12月頃までのロングランで楽しめる。三陸スルメは今年も魚影抜群。しかも、秋以降はスルメとヤリの2種同時狙いもできてしまう、イカファン垂涎の好フィールドなのだ。
※2010年8月の取材記事です。

好調続く三陸スルメを狙って、いざ越喜来湾へ!

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丸々と太ったスルメイカがターゲット

盛夏とともに、好調な乗りで盛り上がっているのが、大船渡市越喜来湾の夜スルメイカ。崎浜港の第二荒神丸では、明るい月夜が続いた週でアベレージ30~50杯。月が欠け始め、曇天の夜となった7月31日は竿頭二束超えと好調。この釣果を見たら行かずにはいられない!さっそく釣友の佐藤伸さんを誘い、8月4日、越喜来湾に向かいました。

午後12時30分に仙台を出発。三陸道の部分開通が進み、快適なドライブで午後3時半には越喜来に到着。越喜来港の三陸釣具店に寄って、最近の当たりヅノの傾向を聞くと、「夜光布巻スッテとプラヅノ18cmがいいですね。ここ最近は、オッパイヅノ仕掛けは少し釣果が落ちるようですよ」との話。実績の高い18cmのヘラ針と布巻きスッテ6本ヅノ仕掛けを購入して、崎浜港に向かいます。

当日は私たちを含めて6名が乗船。荒神丸の江刺船長に昨晩の状況を尋ねると、「潮が速いし、波もあって苦戦したけど、そんな中でも80杯以上が3人で、まあまあ平均して乗ったよ。今日も風波があるけど、頑張ってやりましょう!」と、いつもの元気な声。

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この日はかなりのウネリと速潮で、立ち上がって釣りにくい状況。座りながらシャクる人がほとんどだった
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スタートするなり5杯、6杯当たり前の多点掛けボーナスステージに突入!

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当日、好調だった布巻スッテ。まだ明るいうちから好調に乗ったそうだ。重量のあるイカを何度も乗せているとカンナが開くので、こまめにチェックすること

私は右舷胴の間、佐藤伸さんは右舷トモに席を取り、タックルを準備します。190cmのヤリイカ竿に、リールはPE5号を巻いたシマノ電動丸3000プレイズ。イカマットをキーパーに挟み、直ブラ6本ヅノの夜光布巻スッテ仕掛けをマットに並べます。水中ライトは白色点滅を選び、オモリ120号をセット。

午後5時に出船。鬼間ヶ崎を過ぎると、短い波長の波で船は揺れ、ゆっくり走って50分ほどで首崎沖に到着しました。アンカーが入り、船が安定したところで開始の合図。マットから順に、ツノを海中に送り込むようにして投入。やはり潮は速く、トモ側に斜めに道糸が流れていきます。水深は100mですが、カウンター120mで着底。明るいうちは底から探っていきます。

 

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1投目から良型スルメをキャッチ。海はイマイチだったが、イカの活性はすこぶるいいようでスタート直後のノリは最高だった

1投目の投入直後に佐藤伸さんが、「ベタ底で乗ったよ!」と巻き上げ開始。うねりの上下が激しく、取り込みで1杯落とすが、1投目から5杯掛け。胴長25~30cmの立派なスルメイカです。

私も底から10mシャクリ上げたところで、ズシンと明確な乗り。さらに5mほどシャクリ続けて追い乗りを狙い、中速で巻き上げ、海面から取り込んでいくと、ツノ数パーフェクトの6杯。まだ明るいうちから乗りは好調です。

 

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針生さんは多点掛けを連発!すっかりビショビショになってしまったが、イカの潮鉄砲を浴びながら取り込むのが、また快感なんだとか

集魚灯がついて、タナは40~60mに上がり、乗りも活発になってきましたが、うねりの上下激しくバラシも頻発します。若干乗りが小休止となったところで、竿を置いて船中の様子を見て回ることにしました。

左舷胴の間の方に話を伺うと、オッパイヅノ仕掛けで、ポツポツと拾い釣るような感じとのこと。ミヨシの方はイカ釣りが初めてだったそうですが、江刺船長の指導を受けて3杯掛けも達成。とても嬉しそうにシャクリ続けていました。

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ノリ好調でバケツはすぐに一杯になった。釣り上げられたばかりのイカの体色はめまぐるしく変化し、オーロラのようでとても美しいのだ

針生さんは見事束釣りを達成!今後もしばらくはこの勢いで楽しめそう

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クーラー満杯!定番の沖漬けもたっぷり作り、十分すぎるおみやげを確保できた。イカは持って帰って喜ばれるからまた嬉しい

午後9時を過ぎた頃、イカをジップロックに入れながら数を数えると99杯。再度投入すると、カウンター60mで仕掛けが止まり、落とし込みで下ヅノから乗った感触だったので、そこから5mほど糸を送り出して追い乗りを狙います。取り込んでいくと6杯掛けで、これで束釣り達成です。

午後10時の納竿で、私は110杯の釣果。佐藤伸さんは、途中、船酔い気味で小休止しながらも86杯。イカ釣り初めての方も船長の指導で40杯を達成。うねりと速潮の厳しい条件の中でも、好調な乗りを楽しめました。

越喜来湾のスルメイカシーズンは12月までのロングランで続き、11月にはヤリイカも一緒に楽しめまるようになるはずです。爆乗りの夜は、まだまだ続きますよ!

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第二荒神丸は大船渡市三陸町の崎浜漁港から出船。真ん中の赤灯台の岸壁に駐車し、すぐ左の防波堤が出船場所となる。とっても気さくな江刺船長が楽しい釣りをサポート。吉浜、越喜来、綾里各湾のヒラメやカレイのほか、オキメバル(メガラ)でも人気

写真・テキスト/針生秀一
取材協力/第二荒神丸(TEL:090-7065-3004)

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PROFILE:針生秀一

船釣りを中心に、防波堤や河川の小物釣りなど、なんでもこなすオールラウンダー釣り師。全国各地の釣りと釣り具の知識が豊富で、釣りの生き字引的存在。泉区のロックバーラグ(Rag)オーナー。シマノフィールドモニター

 
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