釣行記

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2023年は回遊魚当たり年!宮城雄勝沖トリヤマ&ナブラ撃ち

編集部 2024年1月26日 更新

2023年の宮城近海はいつもの年より暖流のコースが岸寄りになった影響でマグロやカツオなどの回遊魚が沿岸に接岸。雄勝湾周辺も湾外のすぐそこでカツオを狙えるということで、Groovy尾形船長(おがP)とハピソンガールみなせちわちゃんの2人は本カツオを狙って釣行した。
※2023年11月掲載。


タチウオに沸く雄勝湾内をスルーし出島沖へ

2023年の夏から秋にかけては東北太平洋沿岸の黒潮系の暖流が例年よりも岸寄りを流れている影響で、沿岸域にカツオやマグロ類などが多く回遊した。石巻の雄勝周辺海域でも湾から出てすぐの所でカツオやメジマグロまで跳ねている状況。クロマグロは狙うことは出来ないが、カツオなら釣ることが出来るということで、ハピソンガールみなせちわちゃんとおがPコンビは今回カツオを狙ってGroovyで出船した。

取材日はちょうど時化の後でベイトのイワシとともに太刀魚が雄勝湾内に入り、湾内に周辺の遊漁船が集まってタチウオを狙っていた。タチウオを釣りに雄勝湾内に来ていたベイトブレス中村さん親子のボートに挨拶しつつ、Groovyは湾外へ。

湾外に出るとさっそく、鳥山を発見
Groovyは少し離れたところから観戦


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出港してすぐに鳥山発見!移動した場所でもナブラが発生

穏やかな湾内に比べ、少し時化のウネリが残る湾外へ出ると、さっそく鳥山を発見。着いてしばらくすると落ち着いてしまったが、先行の船はカツオを狙っていた様子。付近でジギングをしながらナブラが立つのを待つことにした。

大須崎方面で鳥の集まっている場所で待っていると、ナブラが発生。キャスティングで釣れてきたのはペンペン(シイラの若魚)

ペンペンサイズのシイラをキャッチ(リリース)


大須崎沖から出島沖へ少し場所を移動しながら探った


ちわちゃん、おがPともに釣れたのはソウダガツオ

かなりセレクティブで釣るのが難しい本カツオ

大須崎周辺まで行ってみたがペンペンシイラばかりなので、出島周辺に場所を変えてみるとこれまで一番の鳥を独占状態。期待が高まるが、釣れてきたのはソウダガツオ(マルソウダ)

まず、鳥が多すぎてベイトの沸いている中心にキャストするのに一苦労。海鳥がルアーを直接食うことは少ないのだが、少し攻めるとラインに絡んでしまい鳥を釣ってしまうケースが多いそうだ。また、ベイトが5cmも無い小さいカタクチイワシでカツオがセレクティブになっており、シルエットを合わせるのことも重要。さらに、カツオはナブラの中心部でしか喰わないようで、少し離れるとペンペンかソウダが先に掛かってしまうため、鳥を釣る危険のあるナブラの中心を攻めないとならない、かなり厳しい条件だった。


かなり熱いナブラだったが、カツオを釣る難しさも実感

結局、カツオは出ず、鳥とナブラを観察してこの日は終了。ソウダガツオはアニサキスがいるかもしれないので、帰った後にアニサキスライトでチェックして、ツナにして食べることにした。


穏やかな雄勝湾内に戻ってきた

後半は湾内に戻り良型アジを狙う

雄勝湾内に戻ると時間的にタチウオ船の多くが帰港して船が減っていたが、中村さんたちはまだタチウオを狙っていた。タチウオとほぼ同じ場所でアジも釣れるのでGroovyはバチコンでギガアジを狙った。

ちょうど時合いに入ったのか中村渡さんはベイトブレスの湾ジグでタチウオ連発するが、バチコンの方はサバのみという状況。中村さんらはタチウオの他に良型アジ、メバル、イナワラ(イナダ)なども釣っていたので、これを提供してもらっておがPがアニサキスチェックを行うことにした。


中村さん御一行様はタチウオを中心に、アジ、サバ、イナワラ、メバルなどを釣り湾内を満喫
タチウオの時合いに入り、中村渡さんは太刀連発
尾形さんたちが釣ったソウダガツオの他に、イナワラ、アジ、メバルをもらってアニサキスを調べることにした

釣果はアニサキスライトでアニサキスを調べてから調理する

あまりの人気のため一時供給不足に陥っていたハピソン「アニサキスライト」だが、供給も安定し、釣り人のみならず家庭で魚を料理する人にも行き渡るようになってきた。

今回手に入れたのはワラサ、アジ、メバル、ソウダガツオ(マルソウダ)の4種。非常にアニサキスが多いことで知られるサバと、卵巣などに高確率にアニサキスがみられるタチウオは過去に確認済みなので今回はスルーした。

アジやソウダはサバ、タチウオほどではないものの高い確率でアニサキスが寄生しているはずなのだが、今回チェックした個体には寄生していなかった。しかし、刺身で食べることの多いアジやカツオのアニサキスチェックはマストで、寄生の有無を確認してから調理するのが安全だ。

アニサキスライト」(ハピソン)
室内など明るい所で、周りを暗くしなくてもしっかりアニサキスを発見できる!持ち運びに便利なコンパクト設計で、価格的にも業務用よりかなりリーズナブル
Hapyson(ハピソン)
ハピソン製は明るく、室内でも見やすいのが特長!
 

[番外編]スーパーの生サンマのアニサキスをチェック!

今回、釣った魚からは残念ながら(?)アニサキスを確認できなかったので、皆さんの参考になればと今が旬の生サンマのアニサキスをアニサキスライトで確認してみた。

このようにサンマの内臓からアニサキスをはっきりと確認することができた。素材はスーパーの鮮魚コーナーで購入した生サンマ。氷締めでしっかり冷やされていたので内臓にとどまっているが、すでに内臓が溶け始めているにもかかわらずアニサキスはまだ生きているので、時間が経過すると内臓から身に移り、気づかずに食べてしまえば食中毒のおそれがある。

冷凍するとアニサキスは死滅するので、スーパーや回転寿司のサンマの刺身は一度冷凍した「解凍サンマ」を使用することが多くなっている。一方、生サンマは今回チェックした通りなので、自分で生サンマを刺身や寿司にしたい方はこのようにアニサキスライトを備えておけば、より安心して食べることができるはずだ。

また、アニサキス症のほかにアニサキスを摂取し続けることによりアレルギーを発症するケースも知られている。塩焼きや唐揚げなど加熱調理して食べる場合でもアニサキスを除去しておくと、アレルギーになって魚類を食べられなくなる心配を少なくすることができる。

内臓が溶け始めても生きているアニサキス。これがここから身に移動すると食中毒の危険が高くなる

大隆丸牧野船長もサンマのアニサキス発見!

大隆丸の牧野船長がサンマに寄生したアニサキスを撮影していたので、フェイスブックよりサンマのアニサキス画像を紹介します。

「アニサキスライト」は刺身や寿司を提供する宮城の飲食店などでも採用されており、業務用の商品よりコンパクト、低予算でアニサキスチェックが可能なアイテムとして需要が急上昇中。魚を捌くことが多い家庭なら、一家に1つ置いておくと、安心・美味しくお魚を食べることができるはずだ。

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※取材協力/ハピソン
※アニサキス動画協力/大隆丸牧野船長
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