釣行記

東北の有名アングラーらによる釣行リポート!最新の釣況情報、テクニックをカバー!!

イカメタル&オモリグで楽しむ三陸ヤリイカ

編集部 2024年1月24日 更新

バレーヒルのイカ担当大西正人さんがヤリイカ盛期の岩手県越喜来湾へ釣行。全国各地の様々なイカ釣りを熟知している大西さんが、イカメタルとオモリグの2つの釣法を使い分けながら三陸ヤリイカを攻略します(2023年12月取材、2024年1月6日掲載)


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大船渡沖が盛期に入った12月下旬に実釣

今季は三陸沿岸の高水温の影響か、例年よりシーズンの進みが少し遅れた岩手県大船渡エリアのヤリイカ釣りだが、12月に入る頃には盛期に入り、取材を行った12月下旬頃には数、型ともに安定して釣れる状況になった。

お世話になった釣り船は越喜来湾小石浜漁港のやまきゅう龍神丸。今回の乗船者は全員イカメタルのお客さんで、ポイントの首崎(こうべざき)へ向かう途中、「今日はちょっと潮が速いかもしれません。イカメタルは15号からスタートして、潮が速いようなら重い号数にチェンジして狙ってください」と、瀧田船長。

釣行日は2023年12月19日、お世話になったやまきゅう龍神丸(岩手県大船渡市小石浜漁港)


「ボートメタル/スッテケース 60」(バレーヒル)にメタル、ドロッパー、オモリグを分けて収納。スムーズにチェンジ出来るようにしている。半分の30本収納できる「ボートメタル/スッテケース 30」もあり
イカメタル用定番となっている「スクイッドシーカーメタリン」は15号からスタート。ドロッパーは「スクイッドシーカーぷにりん」の他、2024年新製品の「大剣ドロッパー1.8号」も試した。
[バレーヒルイカメタルシリーズの豊富なラインナップはこちら!]

バレーヒル(Valleyhill)
メタルスッテ、ドロッパー用のエギやスッテを60個収納。20個分のEVAフォーム付き。
 
バレーヒル(ValleyHill)
タングステン×ヘビーメタルの融合により省シルエットとコスパを両立した高実績メタルスッテ。
 

やや潮流はあるものの まだ明るいうちに良型ヤリイカがヒット!

ポイントに到着、集魚灯が効くまでまだ少し時間があるが、状況を確認するためメタルを落としてみた。すると、確かに潮は流れているが、釣りにならないというほどではないうようだ。しばらくするとヤリイカが回遊してきたのか、船中ポツポツとヤリイカが上がり、大西さんにもヒット。

大西さんファーストヒットは2024年新製品の「大剣ドロッパー1.8号」赤緑色。このあともこのドロッパーがヤリイカに有効なことを証明!
午後4時頃、集魚灯が灯り始めた


暗くなってからが本番です

あたりが暗くなり16時頃に集魚灯を点灯。点灯後30分ほど経った頃に船中一斉に釣れ出した。しかもヤリイカはサイズもよく、最大胴長40cm級の良型揃い。

ほぼ同時に良型のヤリイカが釣れ始めた。大西さんのお隣は上州屋北上店の若月さん。後ろは・・
上州屋新盛岡店の大坂さんはいきなりデカヤリのダブル!
イカ好きで有名な若月さんは途中ドロッパーを外しながら、ほとんどメタルの方に掛けていった
大西さんもダブル。「メタリン」もテスト中の「大剣ドロッパー1.8号」もどちらも効果的だった
スタートから型揃い「急にパタッと止まることがあるから釣れる時に釣っておいてね」と船長のアナウンス

ヤリイカの反応が良い時間帯にオモリグ釣法を試す

イカの乗りは好調ながら、途中から表潮が速くなってきて少し釣りにくい状況になった。ここで大西さんはタックルをオモリグ用にチェンジ。

オモリグ釣法は日本海のケンサキイカなどで使われていたが、ヤリイカにも有効で、最近使う人が増えてきている。
「ケンサキでもそうなんですが、ヤリイカにもオモリグがいいとき、メタルがいいとき、両方いいときがあります。オモリグの良い所は、潮が速い時などにオモリを重めにしてエギを安定させられる点で、もし余裕があるなら、メタルと両方持っておいて使い分けできると良いですね」
※オモリグはメタルとは流れ方が異なるため、事前にオモリグを使っても良いか船長に確認し、トラブル等を防ぐようにしよう。

オモリグでもヤリイカキャッチ!大西さんの経験上、オモリグはメタルに比べて大き目のイカが釣れることが多いそうだ


「レトロマティック-X」(バレーヒル)
ロッドはオモリグ、ティップラン、イカメタルに対応した「レトロマティック-X」シリーズ。夜でも視認しやすい竿先のカラーを採用していて、この日はウォーターブルー+蛍光イエロースレッドのティップラン用を使った


[ヤリイカのオモリグを大西さんが解説]

オモリグの基本は誘い上げ!ヤリイカ狙いはこまめにカラーチェンジ

オモリグの釣り方は基本的にはメタルと一緒。底を取り、数回シャクって待つと、エギが当たっていればすぐアタることも多い。

オモリグはロングステイがキモ。エギが潮に乗ってハリスが張っている状態で、イカが乗った時に竿先が入るアタリあり、竿先が上がるアタリだとシンカーの方にきていることが多い。

基本は誘い上げ。ヤリイカのレンジは大体底から10mくらいなので、巻き上げとステイをしながらある程度上まできたら再び落とす。オモリグの場合はリフト&フォールなどはNG。というのも、潮が緩めだとリフト&フォールをするとハリスが絡むことがあるため。この釣法はハリスが流れないと釣りにならないので、最初に海面に仕掛けを入れて流れ方を確認しておこう。


この日はオモリグ、イカメタルどちらも有効な日。潮の速い中でもオモリグは釣りやすかった

オモリグのカラーについて、ケンサキイカの場合は色は飽きさせない程度にローテーションさせれば良いが、ヤリイカはカラーによって好き嫌いがハッキリ分かれる傾向にある。色が当たっていれば比較的すぐにアタるので、アタリが無いようなら早めにカラーチェンジした方が良いだろう。この日のヤリイカにはピンク系が有効なようだった。

「Squid Seeker おもりん」
「Squid Seeker おもりん 音鳴り」
スクイッドシーカーシリーズのオモリグ専用アイテム。基本的には自然なフォールで誘う「おもりん」の方を使用するが、高活性時などはラトル入りの「音鳴り」が有効なことも。この日は活性が高くどちらにも釣れてきた。2024ニューカラーもテストしているので要チェック!
バレーヒル(Valleyhill)
ケンサキイカ用に開発されたオモリグ用餌木だがヤリイカにも十分効果あり!
 

余分な小カゴを用意しておき、使ったメタルやドロッパーは後でまとめて洗うのが大西さん流

イカメタルロッドも使い分けをできると釣りの幅が広がる

2024年は新たにバレーヒルのイカメタルシリーズ「レトロマティック-X」にヤリイカ用が登場する。今回、大西さんがテストした「レトロマティック-X Yarimetal(ヤリメタル)」は繊細なヤリイカ釣りに対応したスローテーパー気味の調子の竿で、カーボンソリッドの穂先がしっかり曲がって小さなアタリも分かりやすいのが特長。

現行イカメタルロッド「レトロマティック-X RMXC-63S-Metal」も使用。こちらはケンサキイカ用に作ったイカメタルロッドだが、竿先はしっかり曲がるのでヤリイカのアタリも十分とることができた。竿先のカラーが分かりやすいので、目感度でアタリを取るヤリイカメタルも釣りやすいはずだ。


「レトロマティック-X RMXC-63S-Metal」
ファーストテーパー気味に設定し、操作性に優れたイカメタルロッド。ケンサキ用として開発したものであるが、穂先はしっかり曲がる調子なのでヤリイカの繊細なアタリもしっかり感知できる

穂先部分は蛍光イエロー+蛍光オレンジスレッドで視認性に優れている


テスト中の「ヤリメタル」と使い分けながら、メタリンで次々とヤリイカをキャッチ!

バレーヒル
ケンサキ用として開発されたものであるが、張りのある調子で操作性に優れヤリイカ用にも適!
 


大坂さんが釣り上げた墨イカ。必死に逃げようとしていたので、海に戻してあげた

三陸ヤリイカは終盤戦!良型のイカに期待!!

気温は低いが風が弱く、最後までイカのアタリに集中することができた。後半の時間帯、序盤のラッシュの勢いは落ち着いたものの、サイズが小さくなってきたか・・と思ったらまた良型が上がったり、終始コンスタントに当たりがあり楽しく釣ることができた。

後半も型揃いでヤリイカが釣れ続いた


ほとんどヤリイカだったが、終盤になりスルメイカが少しだけ混じった
平日の夜ながら多くの船が出船していた


大西さんはラストふたたびオモリグにチェンジ


若月さんもメタリンで釣り上げていった
大坂さんは小型も拾い釣りながら数を伸ばし、これは竿頭かと思われたがトップに2杯及ばず!トップの方でヤリイカ48杯だった


イカメタルとオモリグをいろいろ試しながら楽しんだ大西さんの釣果

越喜来湾のヤリイカ釣りは年が明けてシーズン終盤に入っているが、まだまだ好調を維持している。今後いつまで狙えるかはイカ次第になるが、水温が例年より高めなこともあり、1月一杯くらいまで釣れてくれることを期待したい。

[遊漁船紹介]やまきゅう龍神丸:大船渡市小石浜漁港

沖釣り誌や釣り番組で著名アングラーが乗船することも多く、遠方から訪れるファンも多い人気船。研究熱心なプロフェッショナル瀧田船長がご案内。釣り物はヤリイカ(一人8,000円)を1月一杯くらいまで狙えるほか、メガラ(一人8,000円)もスタート。メガラ船はこれから2月頃まで有望。カレイ船(一人6,000円)やタラジギング(一人11,000円)など、季節ごとの釣り物で出船中だ。
■出船港:岩手県大船渡市小石浜漁港
■予約TEL:080-1811-3222


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※取材協力/バレーヒル、やまきゅう龍神丸

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