連載☆ハンター式磯ロック攻略術☆【第20回】シーズン直前の気配!
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【第20回】シーズン直前の気配!
今まさに桜前線が北上中な三陸界隈♪
気温も春らしくポカポカ陽気で気分はすっかり釣りモード。
…なんですがぁ~海の中の春はもうちょい先のお話しです(苦笑)
しかしながら、刺網や定置網に掛かる魚の情報やエサ釣りやジギングでの釣果情報などからボチボチシーズン始めの気配が見え始めて来ていますし、シャロー&ミドルエリアで越冬をした大型個体に関しては単発ながらもシャローですでに口を使い始めた様子です♪
そこで今回は今年の傾向と春に狙うべきポイントの注目点や攻め方について少しお話ししたいと思います。
「まず、何℃くらいから魚が釣れ出すのですか?」
っという質問をよく受けるのですが、
「魚の動き=シーズナルパターン」
というのは水温を基準にしているのではなく、日照時間の変化によって行われているという研究の結果が出ております。
ですが、大きな動きとしては日照時間を基準に行っているのかも知れませんが、明確に魚がベイトを口にするようになるタイミング(ルアーで釣れ出すタイミング)というのは、最終的にはやはり水温の影響が多大に影響しています。
さてそれでは具体的に
「どのくらいの水温から釣れ始めるのか?」
ってなりますと、ボチボチ釣れ出すのが12℃。
安定した釣果になり始めるのが15℃。
現在の三陸界隈は8℃弱で仙台湾側は10℃。
まぁ例年並みには水温が上がって来ておりますので、シーズンが始まるのはあと少しの我慢…って感じの準備段階にはなってきたと言ってもいいのではないでしょうかね。
お次に潮です。
外気温が上がってくると、大気中でも霞がかかり春霞と言われる状態になります。
それと同じように海でも春になり海水温が上昇期に入ると濁りが入ってまいります。
雪解け水が入り濁るのと、植物性プランクトンが増え出す現象が一緒に起こるため、菜っ葉潮と呼ばれる濁りが入り、一時的に極端に喰いが渋ります。
この濁りが入ってくると「いよいよ春本番」って感じになり濁りが落ち着くとシーズンがスタートするため、この濁りを見たら当日はダメでもあと少しでシーズンが始まる指標になるので覚えておくとよいでしょう♪
ちなみに今年の三陸は現在各地でこの菜っ葉潮が出ているので、もうちょいって感じですね♪
さてさて、水温と濁りでシーズンの始まりを感じたら、次は低水温時の狙いのポイントについてお話しします。
まず狙うのは水温の上昇が早くそして水温が安定しやすいポイント。
日照時間の長い南向きのエリアは水温の上昇が早く狙い目。さらに、外洋の冷たい水が直接干渉してこない、高根や島に囲まれたワンドなんかが理想的なポイント。
そしてこの季節のメインベイトになりますモガニや鮭稚魚が多く棲息するエリア。つまりこの季節で言うならば少し潮が緩く当たり、海藻に囲まれたエリアが○
そういったエリアには昆布ではなく、この季節はホンダワラが繁茂するので今の季節の狙い目はホンダワラのエリア。さらにその中でも大型が着くポイントとして有望なのは少し潮が動くエリア。
どんな季節でもやる気のある大型個体はベイトの出入りが激しい潮がある程度動くエリアにテリトリーを構える習性があるので、ホンダワラ単体よりは潮が効くエリアに繁茂する昆布も混在するようなエリアがより大型サイズに巡り会う期待度は高くなります。
さてお次は使用するルアーです。
ハイシーズンの高活性の根魚は視覚をメインにした捕食活動を行いますが、今の季節のように低活性の根魚の捕食活動は視覚メインではなく、嗅覚が捕食活動に重要なファクターとなっています。
どういうことかと言いますと、ハイシーズンの魚は目の前に通るベイトを視覚で「エサだ!」と認識するとそこから捕食活動に入るのですが、低活性の根魚は視覚で確認してもすぐには捕食に移らず、エサが発する臭いを感知してから捕食に入るためワンクッション遅い反応になってしまいます。
このことから低活性期の春先で大切なのはワームの味と臭い!
そして追いかけて捕食するのではなく居喰いをするため、ルアーをスローに動かし魚の目の前に落とすことが重要です。
さらに細かく言いますとメインになるベイトがまだ小さく虫エサや鮭稚魚だったりするときはガルプ!パルスワームのような小さなピロピロしたワーム。モガニをメインに捕食している時にはガルプ!パルスクローやガルプ!バルキーパワーホグなどのクロー系やホグ系ワーム。
いずれのルアーもスローに、根や海藻などのストラクチャーに対してタイトに操ることが大切です。
そろそろGW。海水温もボチボチ安定しだして浅場でも魚の反応がちらほらと出てくる季節になります。
まだなかなか数は釣れませんが、出ればデカイのもこのシーズンの特徴。GWは磯ロックでこの季節らしいモンスターサイズに出会ってきて下さい♪