秋の東北ブリ・ワラサ祭り【東北オフショアルアー道】
東北オフショア界の先駆者、TOP RANGE丹野正文代表が東北各地のオフショアターゲットを紹介します。
※2017年9月掲載の記事です。
仙台湾のワラサジギングブームが東北にオフショア人気をもたらした
7、8年前から秋になると仙台湾ではジギングによる青物が好調です。それこそ15年前では考えられないほどワラササイズが釣れております。どうしたものか分かりませんが、何故か型も年々よくなっているような気がします。
特に仙台湾でのジギングは水深も浅いため、楽にシャクれます。ヒットゾーンがほとんど底でパターンが絞りやすく、ビギナーにもうってつけ。近年は水温が高く、シーズンも長く楽しめます。
そして仙台湾のワラサジギングに続き、初冬にかけては日本海のブリ級狙いが始まります!私は主に秋田県能代沖や山形県飛島沖、庄内方面へ釣行します。
季節風が強まるこの時期、天候の関係で出船できない日も多いですが、出られれば脂の乗った良型の数釣りが楽しめます。また、時おり大型のマダイもジグに食いつきクーラーに彩りを加えてくれます。
太平洋側に比べ、やや重めのジグを使う日本海側では、よりバランスの取れたタックルをオススメします。また、体力に自信の無いご年配の方や女性には、今は小型でハイパワーな電動リールもありますので比較的簡単に釣ることができます。
ブリ、ワラサジギングの負担を軽減!電動ジギング
電動ジギングは一定速で巻き上げながら両手でアクションをしっかりと入れられるので、誰にでも簡単にアクションをつけることが出来、手巻きをしのぐヒットを生み出すこともあります。
ジギング=マッチョな男の釣り!とかハードワークな釣り!という世界ではなく、今や老若男女問わず気軽に楽しめる船釣りの1カテゴリーであり、フィッシュイーターな大型魚を確実に獲ることが出来る釣り方なのです。 ただし、道具のセレクトを間違うとこれほど釣れない釣りもありません。ビギナーの方には、専門的知識のある釣具店にて、行く場所やターゲットに合った道具を揃えて行くことをオススメ致します。
そして、この脂の乗ったブリ、ワラサは勿論、最高の食材!私の場合、お造り、焼き物、ブリ大根など一般的な食べ方の他、冬と言ったらやはり鍋!まずは「ブリしゃぶ」。カツオ節と昆布でしっかり出汁を取り、そこへやや薄めに切ったブリと極薄に切った大根をしゃぶしゃぶし、細葱や紅葉おろしなど、薬味を加えたポン酢で頂きます。一度食べたら病み付きです!
もう一つの鍋は「魚すき」。これは分かりやすく言えば、すき焼きの肉の代わりにブリの身を入れます。特に冬場の脂身の強い大型サイズを釣った時、僕はこの食べ方を選びます。
これは、個人的に脂の乗ったブリの方が加熱しても身が硬くならず、すき焼きの甘辛い味にも合う気がするからで、これでやる地酒はまた格別!正直、「これがあるから…」寝ずの釣行が苦にならないのかな…と(笑)。まさに釣りの醍醐味ですね!
さあ!これからが本格シーズンのブリ、ワラサジギング。皆さんも是非!行ってみて下さい!
※この記事は携帯版コラム「東北オフショアルアー道」に掲載されたものを再編集しました(初出2010年11月、2017年9月加筆修正)
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※取材・テキスト/丹野正文(トップレンジ)