釣行記

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夏泊半島沖ゴムボートでマダイ85cmキャッチ![夏泊半島のボート真鯛]

鈴木潤 2020年10月31日 更新

11月も後半になると、陸奥湾のマダイは湾内の浅場から深場へと移動を始める。しかしながら、シーズン終盤のむつ湾は大型が出る可能性が高い季節。一発大物を狙って、夏泊半島周辺へゴムボートで出船した。

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釣り場は青森県の夏泊大島周辺。一帯に浅い海が広がりボート釣りの人気が高く、貸しボートでも楽しめる

晩秋は陸奥湾内の大物が深場へ落ちる季節

抜群の魚影の濃さを誇る陸奥湾のマダイ釣り。津軽海峡から群れが入ると湾内は天然のイケス状態になり、盛期には小中型の数釣りが楽しめる。そして、水温の低下とともに魚が深場に落ち始める晩秋は、浅場に残るだけの体力のある大型を狙えるチャンス。11月に入ると日に日に海況が不安定になり、出船の機会も少なくなるが、運よく出られればいい思いをできる可能性が高い。

鈴木潤さんは10月25日、夏泊周辺にゴムボートで釣行し、85cmを頭に多数の良型を釣り上げた。他にも50オーバーが多数と、シーズン終盤らしい釣れっぷり。

「よく釣れた場所の水深は36m前後。魚が徐々に落ち始めて、ポイントが深めになってきたところでした。それでも、シーズン終盤に釣れる大型はほとんどが底付近でヒットするんですが、この日はまだまだ中層で釣れる魚も多く、例年よりはシーズンがちょっと遅れているのかなと感じました」

この日は鈴木さん所有のアキレスSE365(定員6名・15馬力船外機搭載)に、3人で出船した。全長3.65mにウッドフロア、エアキールを装備し、快適な釣りが楽しめる
ポイントに入ると、この時季らしく、50cm以上のいいサイズのマダイが好調に釣れてきた
 
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晩秋のタックルは大物仕様で

夏泊半島のボート釣りはポイントが近く、手漕ぎや2馬力以下の免許不要艇でも十分。実際、小型ボートに1人か2人で釣っているアングラーが多くみられる。また、小型船舶免許と大きめのボートがあれば大勢で一緒に乗ることもできて、遊びの幅が一気に広がる。経験とともにボートのステップアップを計るのも、ボートライフの楽しみだ。

この日は主に一つテンヤを使ってマダイを狙った。最大魚は夜光のテンヤに食ってきたが、黒やピンクも実績が高くて、シーズンに入ると人気カラーはすぐに売り切れてしまうそうだ。ヒットレンジは底から1~20mくらいと広く、頻繁にタナを変えながら魚を探した。これからは底付近で型を狙えるようになるものの、底ベタはダメで、底付近で当たりダナを探る必要がある。

「今の季節は大きいタイが多いので、ラインは太めにしておいた方がいいと思います。50以下なら細糸でも全く問題無いのですが、相手が80以上になるとちょっとしたことでバラす危険が高くなりますから」。実際に今秋もラインブレイクで悔しい思いをした人が多数。鈴木さんのリーダーは3号で、85cmを釣っても糸は切れなかったが、テンヤのメインフックはグニャリと曲げられていた。鈴木さんのお客さんには、4号という太いリーダーを使っている人も多いそうだ。

「陸奥湾内のマダイシーズンは『紅葉で葉っぱが落ちるまで』と言われるのですが、今年も釣れるのは11月一杯くらいまででしょうか。これからの季節は、深場へとポイントがどんどん移動し、平舘海峡や今別沖でマダイが爆釣します。天気と相談しての釣りになりますが、まだまだ期待できますよ」

鈴木さんが釣り上げた85cmの大物!これを釣ったとき、エサの冷凍エビには釣りエサ用添加剤のオキアミ職人(マルキュー)を加えておいたそうだ
重さを量ると7.4kgあった。今秋はヒットしても取れないでバラした魚も多く、これ以上の大物も確実にいるはず
85cmをヒットさせたのは、快適タイテンヤ(DAIWA)の夜光カラー。マダイが咥え込んでいたものを取り出すと…親バリがグニャリと曲がっていた。フッキングはガッチリしていたそうなので、タイがハリを噛み折ろうとしたのかも
鈴木さんのタックル。ラインはPE1.2号、リーダー3号を使用。PE1号や0.8号以下でもいいのだが、超大物がきたときに何らかのトラブルでラインブレイクする危険が高まる


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【夏泊大島周辺】
PROFILE:鈴木潤

青森県十和田市のベルウッド店長。近場の奥入瀬川から、陸奥湾、太平洋、日本海の海にも繰り出す。新しい釣り物も大好きで、お客さんらとの釣行ツアーも頻繁に開催中。船ばかりでなく陸からの釣りも大好き!

 

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【マダイのレシピはこちら】
マダイの下準備
マダイの3枚おろし
マダイのカルパッチョ風サラダ
あっさりマダイの蒸し物
マダイのあら炊き

※取材・解説/鈴木潤

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