夏泊半島沖ゴムボートでマダイ85cmキャッチ![夏泊半島のボート真鯛]
11月も後半になると、陸奥湾のマダイは湾内の浅場から深場へと移動を始める。しかしながら、シーズン終盤のむつ湾は大型が出る可能性が高い季節。一発大物を狙って、夏泊半島周辺へゴムボートで出船した。
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晩秋は陸奥湾内の大物が深場へ落ちる季節
抜群の魚影の濃さを誇る陸奥湾のマダイ釣り。津軽海峡から群れが入ると湾内は天然のイケス状態になり、盛期には小中型の数釣りが楽しめる。そして、水温の低下とともに魚が深場に落ち始める晩秋は、浅場に残るだけの体力のある大型を狙えるチャンス。11月に入ると日に日に海況が不安定になり、出船の機会も少なくなるが、運よく出られればいい思いをできる可能性が高い。
鈴木潤さんは10月25日、夏泊周辺にゴムボートで釣行し、85cmを頭に多数の良型を釣り上げた。他にも50オーバーが多数と、シーズン終盤らしい釣れっぷり。
「よく釣れた場所の水深は36m前後。魚が徐々に落ち始めて、ポイントが深めになってきたところでした。それでも、シーズン終盤に釣れる大型はほとんどが底付近でヒットするんですが、この日はまだまだ中層で釣れる魚も多く、例年よりはシーズンがちょっと遅れているのかなと感じました」
晩秋のタックルは大物仕様で
夏泊半島のボート釣りはポイントが近く、手漕ぎや2馬力以下の免許不要艇でも十分。実際、小型ボートに1人か2人で釣っているアングラーが多くみられる。また、小型船舶免許と大きめのボートがあれば大勢で一緒に乗ることもできて、遊びの幅が一気に広がる。経験とともにボートのステップアップを計るのも、ボートライフの楽しみだ。
この日は主に一つテンヤを使ってマダイを狙った。最大魚は夜光のテンヤに食ってきたが、黒やピンクも実績が高くて、シーズンに入ると人気カラーはすぐに売り切れてしまうそうだ。ヒットレンジは底から1~20mくらいと広く、頻繁にタナを変えながら魚を探した。これからは底付近で型を狙えるようになるものの、底ベタはダメで、底付近で当たりダナを探る必要がある。
「今の季節は大きいタイが多いので、ラインは太めにしておいた方がいいと思います。50以下なら細糸でも全く問題無いのですが、相手が80以上になるとちょっとしたことでバラす危険が高くなりますから」。実際に今秋もラインブレイクで悔しい思いをした人が多数。鈴木さんのリーダーは3号で、85cmを釣っても糸は切れなかったが、テンヤのメインフックはグニャリと曲げられていた。鈴木さんのお客さんには、4号という太いリーダーを使っている人も多いそうだ。
「陸奥湾内のマダイシーズンは『紅葉で葉っぱが落ちるまで』と言われるのですが、今年も釣れるのは11月一杯くらいまででしょうか。これからの季節は、深場へとポイントがどんどん移動し、平舘海峡や今別沖でマダイが爆釣します。天気と相談しての釣りになりますが、まだまだ期待できますよ」
青森県十和田市のベルウッド店長。近場の奥入瀬川から、陸奥湾、太平洋、日本海の海にも繰り出す。新しい釣り物も大好きで、お客さんらとの釣行ツアーも頻繁に開催中。船ばかりでなく陸からの釣りも大好き!
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【マダイのレシピはこちら】
マダイの下準備
マダイの3枚おろし
マダイのカルパッチョ風サラダ
あっさりマダイの蒸し物
マダイのあら炊き
※取材・解説/鈴木潤
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