釣行記

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巨大魚求めて!九州投げ遠征記

東海林誠 2022年9月24日 更新

カレイ、マダイ等の大物釣りを得意とする仙台広瀬キャスターズの東海林誠さんが長崎に遠征!狙うは大型コロダイ。アウエーでもしっかりとビッグワンをキャッチしてきました!
※2011年11月掲載しました。

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大型コロダイ狙いで長崎県・西海大島へ

西海大島(西彼大島)は大村湾を抜けて、西彼杵半島の先に位置する。以前は離島だったが、今は橋が開通している

2年ぶりに九州の親戚宅へ行き、長崎で竿を出してきました!今回は、その時の模様をレポートします。

仙台空港から福岡空港まで直行便で約2時間。空港前でレンタカーを借り、佐賀の親戚宅を経由して、長崎(西海市大島)の釣り場まで走ることさらに2時間。この大島は、周囲を海に囲まれ、ポイントは無数に有り、数年前に有料道路(現在は無料)で繋がりました。

2年前の9月、全日本サーフ長崎協会に所属する釣友Tクンから、全日本サーフの対象魚『コロダイ』の実績ポイントとして大島を紹介してもらい、4ヵ所ほど釣り場を案内してもらって、50~60cmのコロダイを釣らせてもらいました。

【実釣1日目】10月16日(日)、2年前に60cmのコロダイを釣った防波堤で、強風の中、夜7時半に釣り開始!仙台で買ったイワイソメを付け、竿4本を遠近2本ずつ投げ分けてアタリ待ち。しかし、この日は大型のフグが群れていて、どの方向に投げてもエサ盗りばかり…。15分間隔で回収&投入を繰り返しましたが、仕掛けを上げる度に、エサどころか、ハリ(ビッグサーフ18号)すら無くなる状況で、たまに釣れてくるのは、チャリコ(マダイの幼魚)とウミケムシのみ…。

九州の名釣り場はエサ盗りのフグも強烈!

Tクンにメールをしてみると、「エサ盗りが居なくなったらチャンス!」との事。しばらくエサ盗りの猛攻が続きましたが、午前2時半、強風の中ナイロン5号でフル遠投していた竿に小さなアタリ!竿を手に取り、竿先で様子を伺うと、ゆっくりと凄い力で引っ張られました。

「キターーー!」

ついに本命のコロダイかと、焦る気持ちを抑えて大アワセ!2年前の60cmとは比べものにならない手応えで、時折、体ごと海に持っていかれそうなほどの強烈な締め込みもあります!

竿を立てたまま、ドラグやハンドル逆転を駆使し、慎重にやりとり。何とか寄せて、水面まで浮かすことが出来ました!ヘッドライトを当てると、目が銀色に光る本命のコロダイ。しかもかなりの大型!

ところが、ちょうど干潮の時間帯で、釣り開始時から水位が2mくらい下がったため、タモ網の長さと水面が同じくらいの高さになってしまい、なかなかタモに収まりません…。水面で暴れているのでかなり慌てましたが、空気を吸わせたらすぐにおとなしくなり、腕をいっぱいに伸ばして、何とかタモ入れ成功!

強風時の夜釣りではゴーグルが必須アイテムなんだとか…ぜひお試しあれ

タモ網を持ち上げるとかなりの重量感で、丸々と太っていました。メジャーを当てると、何と70cm超!いや~、やりました~!!!

きっと、今が時合いで、ここから連発するんじゃないかと思いながら、同じポイントを集中して攻めましたが、その後はまたしてもエサ盗りの猛攻で、コロダイを追加することなく夜明けを迎え、1日目の釣りは終了。

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ふだん見かけない魚種との出会いも遠征ならでは

島の間は潮流がとても速いが、魚の出入りも多い好ポイントを形成している

【実釣2日目】10月17日(月)、場所を変えて、埋立て地にある防波堤の先端にて、夕方5時から釣り開始。この場所は初体験で、以前から気になっていた釣り場でした。対岸との距離が狭いため、潮が動き出すと激流になります。

ここはエサ盗りのフグが少なく、釣り開始からしばらくは15~25cmのマダイ(リリース)ばかりでしたが、日没後にマダイの50cm、さらに良型のクロダイも追加!

その後も、小型ながらキジハタ、フエダイ、フサカサゴ、サメ、ゴンズイ・ネンブツダイetcと、飽きない程度に外道が釣れ、潮が緩むと、アナゴのオンパレード。30本くらい掛かりました(全てリリース…)。

マダイやクロダイといった、東北でもおなじみのターゲットをキャッチ
やや小型ながら、キジハタとフサカサゴの仲間もヒットした
入ったポイントはアナゴの宝庫だった。とにかくあらゆる魚種が濃い!

午前2時、本命のコロダイが釣れそうもないので、2年前に50cmクラスが釣れた場所(300mほど先にある岸壁の角)へ移動しました。

余談ですが、場所移動中にマダイを入れた袋が行方不明!? 何と、犯人はタヌキでした!1時間ほど経ったらまた現れ、とても人に慣れていて、足元まで寄ってきてエサの催促?釣れたアナゴをあげたら口にくわえ、茂みの中に帰っていきました…(笑)。移動後は残念ながらコロダイ不発で、連夜の疲れから、夜明け前に納竿…。

ここの釣り場のヌシまで登場
賑やかしの面々。結局、この日は本命不発のまま納竿

大物再来に期待し初日のポイントに戻る

これは当地で仕入れたイワムシ。マエバによく似ているが、イワイソメと同じくらいの身の硬さ

【実釣3日目】10月19日(水)、釣り場選びに迷った末に、竿3本持参で、初日と同じポイントへ!途中、地元の釣具屋さんで岩虫を調達し、夜9時に釣り開始。初日に70upが釣れた方向を集中攻撃!

予想はしていたものの、やはり初日と同じくエサ盗りの猛攻に遭い、何と、9時間経過して1度もアタリが無いまま、夜が明けてしまいました(涙)。

すっかり心が折れましたが、まだエサが残っていたので、1時間だけカワハギを狙おうとハリス5号の2本バリ仕掛けに変えてキャスト。

すると数分後、1本の置き竿の穂先がゆっくりとしなっていき、キツめに調節していたドラグが鳴り、竿尻が跳ね上がりました!夜が明けたら釣れないと思っていましたが、まさかこの時間帯にコロダイ!? 初日と同じような強い引きですが、今回はハリス切れが心配なので、10分近くかけてさらに慎重に寄せました。今回のコロダイも大物で、まさかまさかの70cm!!!

釣れたのは夜明け直後。大きいのだけ選んで釣っていますの状態

今回は、3回の釣行でコロダイは2匹のみでしたが、どちらも70cmクラスだったのでOKとしましょう!九州なので、なかなか簡単には行けませんが、気になる釣り場も数ヶ所あったので、ハチマル超えを目標に、また来年もチャレンジしてみたいと思います。

コイやボラのようなぼってりとした口がコロダイの特徴

【今回の釣り場】西海市大島周辺

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PROFILE:東海林 誠

家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属

 

取材・テキスト/東海林 誠(仙台広瀬キャスターズ

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