宮城のカレイ投げ釣り2021年10~12月の釣況を報告!
仙台広瀬キャスターズの東海林誠さんより、宮城・石巻周辺の投げカレイレポートが届きました!例年10~11月の季節に50UPの大型カレイを釣り上げている東海林さんですが、ここ数年は水温上昇などによりシーズン進行が遅れ、カレイ釣りには厳しい傾向になっています。
今季もエサ盗りのフグが多く苦戦が続いていましたが、12月に入ってようやく水温が下がり、40UPに期待できる状況になってきたようです。今回は10~11月の釣果を振り返りながら、最新の12月5日の釣行会の様子までをまとめて紹介します。
※2021年12月掲載。
ここ数年は秋の高水温化により投げカレイは厳しい状況
師走になり、朝晩はめっきり寒くなってきましたね。
さて、今秋~初冬シーズンの宮城の投げ釣り事情についてですが、温暖化&高水温の影響のせいか、カレイの乗っ込み(産卵のために浅場に寄ってくる)シーズンに入っているにもかかわらず、あちこちでフグやチャリコ(マダイの幼魚)などのエサ盗りが沸いており、全体的にカレイはイマイチのようですね。
例年、11月くらいには徐々に海水温も下がり、フグやチャリコもかなり減ってくるはずなのですが、フグは年々増えている印象があり、とにかく今年は12月に入ってもフグの猛攻が収まらず、また、ポイントによっては、良型のキスやキュウセン、また南方系のイソベラやメジナが連発するなどしております。
10月:夏のキス、マダイから移行!投げカレイ初戦
10/10(日)、息子2人を連れて秋シーズンのカレイ初戦で、長男にいきなり50cmのイシガレイが釣れ、今年も乗っ込みシーズンが順調に始まったかと思いました。
しかしその後、釣り大会の下見を兼ねて、過去の実績ポイントを回り大型カレイを狙うも、エサ盗りの猛攻によりなかなか45cmを超すサイズに巡り逢うことができず、時にはフグの猛攻で、持参した1kg(5,000円相当)の青イソメをわずか半日で使い切る大惨事も経験しました。
例年ならハイシーズンの11月「全カレイ」も今年は厳しい結果に
11/21(日)、私達が所属している上部団体で、投げ釣りの全国組織『全日本サーフキャスティング連盟』が年に1回開催する『第115回 全日本カレイ投げ釣り選手権大会』が、北海道から九州まで、参加者約1,000人&全国34会場で2年ぶりに開催され、宮城では例年通り『石巻会場』が設定されました。
この大会は全日本サーフキャスティング連盟に所属している会員のみが参加でき、参加費1,300円(女性・少年会員は500円)で、投げ釣りで当日の審査時間までに釣り上げたカレイ1匹の大きさを競います。
後日、全国集計して最長寸のカレイを釣った人が優勝となり、副賞として『10万円相当』の釣具が進呈され、上位入賞で表彰&副賞があります。
筆者も2008年に一度全国優勝を経験し、一昨年は44cmで全国16位。今年も、参加するからには優勝を目指して親子3名&竿6本で頑張りましたが、終始、フグの猛攻に打ち砕かれ、次男に運良くイシガレイが1枚釣れただけで、パパと長男はボーズを食らってしまいました・・・(>_<) しかも、石巻会場には39名のエントリーがあったのですが、例年だと多数提出される45~50cm超のカレイが1枚も釣れず、次男のカレイ(42.5cm)がまさかの会場1位になっちゃいました❗
12月5日の釣行会でようやくカレイ上向き
12/5(日)には、所属している『仙台広瀬キャスターズ』のクラブ釣行会が開催され、会員32名のうち15名が参加。
次男が前日に発熱のため、久しぶりに長男と2人での参戦となり、早朝、数名ずつのグループに分かれ、午後2時の審査時間までに全日本サーフ対象魚の大物1匹にて順位を決定。
全日本カレイ大会から2週間が経ち、12月に入ってさすがに少しはフグも落ち着いてきたかと期待したものの、やはりこの日も開始早々にフグが掛かり出し、遠・中・近、どこへ投げてもフグのオンパレード。
それでも、しばらく我慢して投げ返していたら40cmのイシガレイが釣れ、その後、潮止まり直前、久々に激しいアタリで肉厚の48cm(♀)捕獲♪
※いや~、2週間前の本番で釣りたかった~(>_<)
その後、上げ潮に変わっても相変わらずフグの猛攻でしたが、納竿15分前、長男が重たそうにリールを巻くと、やたら細長く極めて身の薄い45cmのイシガレイ(♂)が上がってきました❗
想像するに、大量のフグにエサを奪われよほど空腹だったんでしょうか⁉
※ちなみに、親子で大会に参加していると、実際には親が釣った魚を、子供が釣った事にして審査に提出するという事象が考えられますが、我が家では、自分でリールを巻いていない魚を審査に出す事は一切許さず、今回も、長男の勇姿を近くで竿出ししていたメンバーにバッチリ現認してもらいましたよ😄
直後に35cmを追加し釣行終了❗
審査会場に戻りメンバーに話を聞くと、やはり皆さんフグに相当苦戦していたようでしたが、数は今一つながら、参加メンバー全員が審査魚を提出❗
確実に状況は良くなってきていますね。
そんな中、うちの会長が何と、65cmのヒラメを釣っちゃいました‼
話を聞くと、最初のポイントがフグの猛攻で全く釣りにならず、場所移動してすぐ、イソメに食い付いたハゼにヒラメが食らい付いたそうで、運良く下アゴの外側に針掛かりしたんだそう❗
計測した結果、会長のヒラメ65.5cmがダントツの優勝で、筆者のイシガレイ47.6cmが2位、そして、長男が納竿直前に釣り上げたイシガレイ45.0cmが3位となり、参加メンバーの半数がアイナメ&カレイの40cmオーバー提出で釣行会は大いに盛り上がり、参加者全員に景品が配付されました❗
例年だと、間もなくカレイの産卵も始まるかと思われますが、産卵後の荒食いが期待できる5月頃まで、またちょくちょく出撃してみようと思います❗
【東海林誠さんの関連釣行記】
連載:東海林誠の東北投げ釣り徹底ガイド
2010年:陸から60イシ!投げカレイ大物獲りの心得
2013年:仙台周辺サーフのヒラメ93cm!
2017年:宮城の投げ釣りで60cmホシガレイ&夜アイナメ・マダラ有望
2017年:山形マダイ投げ釣り 堤防の夜釣りで90cm大真鯛撃破!
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家業である米穀店の仕事と育児の合間に、せっせと釣り場に通う、投げ釣りマスター。北は青森から南は愛媛や有明海まで、大物にかける情熱が足を釣り場に向かわせる。仙台広瀬キャスターズ所属
※画像、テキスト/東海林 誠