中禅寺湖レイクトラウト解禁釣行をレポート!
4月1日、栃木県奥日光の中禅寺湖の岸釣りが解禁!日本ではここでしか狙うことができないレイクトラウトの大物を狙って、東日本を中心とした各地からラウトアングラーが集まってくる。2022年の解禁釣行の模様を石巻の武山重之さん(フォレストフィールドスタッフ)にレポートしていただきました!
朝5時 夜明けの花火を合図にスタートフィッシング
石巻サクラマスのエキスパートであり、七ヶ宿や花山などランドロックのサクラマスも狙う武山重之さん。北上川水系のサクラマスがシーズン盛期に突入する中、80cm超に大型化するレイクトラウトを狙うため、解禁前日の午後から栃木奥日光の中禅寺湖に入った。
今年の解禁日は550人ほどのアングラーが集まり、解禁区となる中禅寺湖東側エリアのほぼ全域にアングラーが並んだ。武山さんはフォレストフィールドスタッフら10名とともに立木観音周辺のポイントに入り、朝5時解禁の合図を待った。
まだ暗い最初の30分間はスプーンを蓄光しながら使用
花火が上がるのに合わせて「フロントレイク12g(フォレスト)」を遠投。ボトムタッチ~リーリングでボトム中心に探っていった。
まだ暗い最初の30分くらいはグローカラーを蓄光させるが、この時間帯に釣れたのは10人のうち1人のみ。例年から比べるとかなり渋いスタートとなった。
減水傾向で難しい条件の中 本命をキャッチ!
今年の解禁日は平水より80cmほど減水していて積雪も少なく岸沿いに移動しやすいのだが、トラウトのコンディションとしてはあまり良くない条件。実際、ボイルや魚影はほとんど見られず、ファーストブレイク付近からの反応は無かった。
武山さんがレイクトラウトを釣り上げたのは少し気温が上がり始めた午前7時頃。「リアライズ18g」をフルキャストで遠投し、ボトムまでカウントダウン。リーリング~アクション~フォールを繰り返し、ボトム付近からヒットしてきた。
明るくなってきたらアワビカラーなどが有効
中禅寺湖のレイクトラウトは夜明けから3時間くらいが勝負で、その後はいったん休憩するなどして、夕方から再び狙う人が多い。暗いうちは蓄光、UVカラーやチャート系に実績があるが、日中はアワビカラーなどナチュラル系が釣れるようになる。
旧北上川のサクラマスでも雪シロが落ち着いた後のクリアな条件でアワビカラーが効果的なケースがある。スプーンのテクニックとして、中禅寺湖で得た経験が地元のサクラマスで役に立つこともあるそうだ。
大物に耐えられるフックをバーブレスにして使用
中禅寺湖の遊漁のルールに従い、フックはバーブ(カエシ)をつぶしたバーブレスを使用する。70cm、80cmオーバーが釣れることもあるのでフックは大型トラウトに十分対峙できるもの。武山さんは「ランカートラウト(がまかつ)」の#12か#14を使用している。「フックもタックルも旧北のサクラマスと全く一緒です」
武山さんは1尾釣り上げた後、午後には宮城に戻ったが、同行メンバーの中には翌日まで残った人も。終わってみれば解禁日は10人中5人の釣果だった。やや厳しめの状況ながら、それでも600人近くいたアングラーのうちの半数くらいは本命を手にしたようだ。
他では釣ることのできないレイクトラウトという夢のターゲットと出会うことができる中禅寺湖。ホームリバーと全く違うフィールドに行くことで気分転換にもなるし、経験を増やして釣りの幅を広げる良い機会にもなるはずだ。
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※解説・写真/武山重之