高活性なイワナと遊べる!春~初夏の岩手渓流トラウト
岩手沿岸河川のトラウトルアーゲームが盛期に入った。4月下旬から5月にかけては特に活性が高くなり、イワナも流れの中に出て活発にルアーを追うようになる。
※2022年4月掲載時の情報です。
5月前後のイワナはルアーで狙いやすくなる好機
近年、岩手でも人気が高まっている渓流のトラウトゲーム。始めたばかりのアングラーの中からは思うように釣れない・・という声も聞かれるが、「4月の終わりから5月一杯くらいにかけては1年の中でも最もイワナの活性が上がり、ミノーイングで狙えるチャンスです」とは釣具オヤマ(岩手県釜石市)の小山哲平さん。
今回は比較的に狙いやすいこの季節のイワナのミノーイングを哲平さんに紹介していただいた。
ターゲットは流れの中から出る活性の高いイワナ
「イワナというと淵や流れの緩いところにいるイメージですが、この季節のイワナはヤマメ同様に流れの中に入ってきます。なので、この時季は溜まりなど底にゴミなどが沈んでいるところより、流れがあって川底が綺麗なところを釣るようにすると良いでしょう」
岩魚は岩のカゲなどにも潜んでいるのだが、流れの中に出てきた活性の高い魚を狙った方が効率的。この時季ならではの釣りをより楽しむことができるのだ。
流れのある所を撃ちながらテンポよく釣り上がる
流れのあるポイントをアップストリームキャストで撃ちながら釣り上がっていく。イワナはゆっくりとのイメージもあるが、この季節はルアーを少し速めに動かした方が見切られにくくて◎
また、水深30cmくらいの浅いポイントでも良型が入っている場合があるので、浅い所も丁寧に攻めていくようにする。
釣れないからといってボトムをスローにはNG
流れのあるポイントにいる活性の高い魚をターゲットにするのと同様、アクションもヤル気のある魚にアピールすることを意識する。釣れないからといってレンジを下げてボトムを攻めたり、よりスローに動かすというのは悪手。初夏は色々な虫類も出てくる季節。餌を探している魚は表層をみているので、より浅いレンジでアピールさせた方が良い。
「ヤマメは1回逃がしてしまうと難しいのですが、イワナの場合はやり直しが効く場合が多々あります。タイプの違うミノーにチェンジしてパターンを変えてみると、釣れるようになることがよくありますよ」。カラーチェンジなどでなく、ガラリとアクションを変えてみた方が効果的だ。
[哲平さんの使用ルアー]
上流域~里川まで、小渓流のミノーイングで哲平さんが使用しているルアーをご紹介。
日当たりの良い川底のきれいな流れを選ぶ
最後にポイント選び。この季節はどこの河川であっても日当たりよく、川底がきれいな場所を選んで釣るようにする。シェードで薄暗く、底に茶色いのろが残っているような所は水温も低めで、魚の活性もあまり高くない。ポイント選択、釣り方ともにより状態の良い魚を探すことを頭に入れておくといいだろう。
大型連休に入り釣り人のプレッシャーもかかってくるが、タイミング次第で楽しい釣りをできる好季。マナーなどに気を付けながら岩手の自然の魅力に接してみてほしい。
[渓流釣行時の注意点]
・断崖、急斜面など危険は避ける。
・クマとの遭遇に注意。
・ゴミの持ち帰り。直火、残飯の痕跡の処理の徹底。
・駐車スペースは迷惑にならない場所を選ぶ。
・遊漁券、協力金を確認し、禁漁区、禁漁期などのルールに従う。
店舗は、国道283号線添いの釜石市内にある。内陸方面からだと、仙人峠道路の釜石西ICを降りてちょっとのところ。釜石線・松倉駅を目印にすると分かりやすい
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甲子川中流域にほど近い釣具オヤマの若旦那。ロックフィッシュやヤリイカなど、陸っぱりから船釣り、渓流まで釜石周辺のあらゆる釣り物に詳しく、旬の釣りは自ら実釣テスト!東北各地への遠征経験も豊富
取材・解説/小山哲平
取材協力/釣具オヤマ(釜石市)TEL:0193-23-7754
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