11月初旬、ヤリイカシーズン到来の朗報を聞きつけ宮古市日出島漁港より出船する隆勝丸さんへ伺った。今回は助っ人として当メディアでもお馴染みのピュア・フィッシング・ジャパンフィールドスタッフ佐々木健太郎さん、宮古市の釣具店「釣研」の田代代表にも駆けつけていただき実釣。その時の模様をお届けします。
※2022年11月実釣、12月掲載。
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お仕事アフター 19時半出船の夜ヤリイカショート便
今季の宮古湾のイカ釣りは7月のムギイカ(スルメイカ)からスタート。9月に入り一旦、低調傾向も10月に入り復調。そして下旬にはヤリイカの姿が見え始め、好調を持続しながら初冬11月のヤリイカシーズン初期に突入した。
今回の釣行は隆勝丸のショート便に乗船。ショート便とは19時30分に出航し22時30分には納竿と実釣時間が短い便のこと。出船時間が遅いことから仕事を終えてからでも間に合うのが魅力の一つ。通常便だと16時には出船するので休日しか行けないなんて方には、まさに持ってこいの便である。乗船代も通常便の半分とやさしい設定だ。
当日も仕事を終えて駆けつけた面々。仕事を終えてからの開放感か皆さんテンションはかなり高め。そんな中、19時30分に日出島漁港を出港、ポイントを目指した。
片道10分の航程。あっという間に漁場に到着しスタートフィッシングとなった。シーズンインしたばかりのヤリイカについて、釣りの魅力を健太郎さんに聞いたところ「ヤリイカはスルメイカに比べるとレンジがとてもシビアで、アタリが出るレンジを見つけて一杯ずつ大事に釣っていく釣りです」
「タナを見つけ、猫じゃらしのようにイカメタルを操って興味を持って近づいてもらい、間をとって抱かせるという一連の流れが難しくもあり面白いところでもあるんです」
[佐々木健太郎さんの釣り方解説動画]
シビアな状況下でヤリイカを誘うテクニック
開始して間もなく予報以上の爆風に見舞われた。次第に波も高くなり釣り人には過酷な状況になっていた。そんな中、感度のいいタックルセッティングが功を奏し、ヤリイカのアタリが頻発するタナを見つけ数を重ねる健太郎さん。
「最初は20号からスタートしましたが、イカのお触りはあるものの、どうも乗り切らずイカメタルの重さを嫌っていた感がありました」
「そんなことから潮が緩く、周りの人とおまつりをしない状況ということもあったので、思いきって12号へ変えたところアタリが明確になりヤリイカが連発し始めました」と満面の笑み。
シーズン初期だったこともあり、またタフコンディションの中でベターな釣り方を探っていた健太郎さん。ポンポンと連釣し、気付けば10数杯の釣果になっていた。健太郎さんが一番気にしていたヤリイカにアピールする際の違和感のないイカメタルの重さがベストマッチした結果だった。
ヤリイカシーズンはまだまだ盛期が続く
師走に入りヤリイカシーズン初期から中盤へ。現在もイカ釣りを満喫している健太郎さんに直近のヤリイカ事情を伺ったところ「少し前まではサバが多い状況でした。その時はヤリイカはボトム付近にまとまっていることが多かったのですが、最近はそのサバが抜けたことで、ヤリイカのタナにバラつきのあるシチュエーションが多くなってきたように感じます」
「アタリが頻発するタナ探しに苦労しますね。スルメイカの場合は、どのタナでヒットしてもおかしくありませんが、ヤリイカの場合はタナを意識することが大切ですからね」
「探しきれない時は、連続してヤリイカを掛けている同船者がいるようなら素直に聞いてみるのも一つの手段だと思います」
まだ始めたばかりでヤリイカ釣り自信ないなぁ。でもイカを釣りたい。なんて少し自信のない方は「イカ用のジグを持っていくといいですね。大型のスルメイカも好調に釣れていますので、幅広いレンジを探りながら果敢に攻めてくるスルメイカをヒットさせるチャンスは大きいです。ジギングタックルでも楽しめると思います」とアドバイスをもらった。
ビール瓶級の冬至スルメに良型ヤリイカも見えてきた宮古湾。岩手三陸沿岸のスルメイカ、ヤリイカが冬の好季を迎えている。今季は調子が良く12月いっぱい、状況にもよるが来年1月まで、もうしばらく楽しめそう。
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※解説/佐々木 健太郎
※取材協力/㈱隆勝丸
※取材協力/釣研(宮古市)
※取材協力/ピュア・フィッシング・ジャパン
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