釣行記

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越喜来湾 船カレイ大盛況!

編集部 2021年3月10日 更新

三陸沿岸では船カレイがシーズン真っ只中!とくに岩手県大船渡市の越喜来湾は豊かな釣り場に恵まれ、岩手県を代表する船釣りスポットとなっている。その越喜来湾を舞台に2013年5月12日(日)に行われた「平成25年度 東北地区船カレイSPイベント 越喜来会場」を取材してきた。

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三陸。越喜来湾にカレイファンが大集結!

三陸復興国立公園(旧陸中海岸国立公園)のやや南寄りに位置する越喜来湾。リアス式海岸の美しい湾風景の中でのんびりカレイ釣りを楽しめ、また、マコガレイや当地でヒガレイと呼ばれるムシガレイの他、ナメタガレイやアイナメも良型に期待でき、カレイ船で五目釣りを期待できる点も魅力となっている。

「平成25年度 東北地区船カレイSPイベント 越喜来会場」には、北は青森、南は宮城から64名が集結。当日は北東の風がやや強く、手がかじかむほど寒いコンディション。水温も8.6℃とちょっと低めだったが、岩手県内では震災後初となるがまかつのカレイ釣り大会ということもあり、大いに盛り上がった。

受付時間は4時30分から5時。出船港である大船渡市三陸町越喜来地区の崎浜漁港に選手たちが集まった
乗船時はこの季節特有の靄がかかったような状態
開会式終了後の5時30分、各々のポイントを目指し出船した

この日は各ポイントとも水温が低かったことに加え、直前の釣況で比較的実績の高かった浅い場所を攻める船が多かった。ポイントの水深は30~40m。バラつきはあるものの、40cm級の肉厚マコガレイが序盤からコンスタントに釣れてきた。

中盤から終盤にかけては、さらに浅場へと移動。崎浜漁港にほど近い水深15~20mのポイントを攻めた。無線でまずまずの釣果との報が伝わると各船が集結。選手達は追い上げを図った。

各船、流し釣り。仕掛けは3本バリで争われた
本部船も序盤からまずまずの釣れっぷり
おなじみGFG東北の池田正義さんも良型マコをキャッチ!

優勝は大和丸で7,620gを釣り上げた小野沢さん。優勝者インタビューで勝因を訊ねられると、「師匠のオリジナル仕掛けを使ったことですね。運が良かったです」と笑顔で回答していた。

越喜来湾のカレイ船では、5月29日には、荒神丸66cmのナメタガレイが上がるなど相変わらず好調。本命のマコガレイの釣果も安定し、今後も期待大だ。

海岸からちょっと落ち込んだカケ下がり付近も好ポイント。港のすぐ近くに釣り場がある!
終盤は後ろに崎浜地区が見える漁港近くのポイントも好調だった
大会は体長20cm以上のカレイの総重量を競う形式(同重量の場合は総匹数優先、各船1位比較の船内順位採用)
岩手の福島さんが釣り上げた40cm超のナメタガレイ。実はこのカレイ、ちょっと変わっていて…
表裏の両面に色がついていて、おそらく何らかの変異個体。かなり珍しいけれど、こんなカレイが釣れることもある
集計の後、すみやかに表彰式が行われた
池田さんを相手に定番のジャンケン大会!
見事!表彰台に登ったお3方

大会結果

優勝/小野沢徹 7620g(大和丸)
準優勝/佐野斉 7030g(宝成丸)
3位/南館昭衛 6240g(荒神丸)
4位/庄子秋広 4550g(広進丸)
5位/矢本浩  3720g(資幸丸)
6位/日野雅貴 3550g(千祥丸)
7位/千葉宏一 3340g(長栄丸)
8位/寄松一雄 3090g(三崎丸)
※敬称略。

◆越喜来地区の釣船リスト
荒神丸【岩手:崎浜港】TEL:090-7065-3004
第十八 千祥丸【岩手:崎浜港】TEL:090-7338-9769
第八宝成丸【岩手:崎浜港】TEL:090-3750-2982
大和丸【岩手:崎浜港】TEL:090-4041-0955
広進丸【岩手:崎浜港】TEL:090-5836-7992
聖徳丸【岩手:小石浜漁港】TEL:090-1491-6274
金丸【岩手:小石浜漁港】TEL:080-1655-7441
漁富丸【岩手:小石浜漁港】TEL:080-1814-3654
億幡丸【岩手:小石浜漁港】TEL:090-4047-0089
やまきゅう龍神丸【岩手:小石浜漁港】TEL:080-1811-3222
勝丸【岩手:砂子浜港】TEL:090-3648-1496

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※取材協力/がまかつ

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