三陸釜石沖 タラぞくぞく接岸中!
岩手県の釜石沖にタラジギング釣行。例年、2月からの数カ月は近場の浅海でタラを狙える好機。釣り物の少ないこの季節だけ楽しめる激熱ターゲット!いま狙わなきゃもったいない!!
※2013年掲載の記事です。
浅海のタラジギングはここ数年で人気上昇中!
三陸の冬から春の定番になりつつある
2月頃は本来、深場に生息していたタラが産卵のために100mより浅い海に接岸する季節。岩手では大船渡の綾里沖や釜石~大槌沖、宮古沖、久慈沖など、各地にポイントが点在。産卵に入る1月下旬から産卵後の荒食いで残る春いっぱいまで、浅場でタラを狙えるシーズンが続く。
この季節はポイントの水深が浅く、普段はディープジギングでしか狙えないタラが、比較的ライトなタックルでも釣れてくるのが最大の魅力。深場を攻めることもあるため千葉さんは電動のタックルも用意していたが、メインはPE2号ラインを巻いたスピニングのジギングタックルでOK。
取材日はこの季節にしては少し深めの水深100mラインから釣り始めたのだが、ベイトの反応はあるものの、どういうわけかほとんど食わせられないまま午前中が経過した。時合いと場所の関係か、水深50~80mラインの浅場に移動した後、昼過ぎからようやく食いがよくなったそうだ。
今回の取材をした千葉宏一さんは、「今シーズンはまだ水温が高いためか、釣れたタラを捌くと白子の入ったオスも結構いて、ノッコミは初期段階のようでした。産卵が終わると浅場の至る所に反応が出て、もっと簡単に釣れるはずなんですが…、この日は根周りのピンポイントを狙って、ベイトに着いている少数のタラを釣っていく感じでしたね」
タラが産卵後の荒食いに入ると
ライトタラジギングのシーズン本番!
この日は食い気のあるタラが着いているポイントが狭かったため、重めのジグを使い、根周りのピンポイントに落とす必要があった。これから水温が下がると産卵前と産卵後の魚が入り混じり、産卵が終わると50~100mくらいの広範囲にタラが着くようになる。産卵後のタラは根周りをベースに、潮通しのいい場所を広範囲に回遊するため、ヒガレイを狙うような砂泥底からでも比較的高確率に釣れるようになる。
「タラが本格的に浅場で釣れるようになると、もう少し軽いジグを使ったライトな釣りを展開できるようになります。昨季もそうだったのですが、イサダ漁のシーズンになるとイサダの下にタラが着くようになります。そうすると魚をイメージした誘いでは口を使わないことも多いので、スローピッチでじっくり誘いながら、たまに鋭いジャークを入れて反射で食わせるようなテクニックも有効になりますよ」
千葉さんは翌2月11日も越喜来の崎浜から出船して綾里沖へと釣行。こちらはすでに本格的な産卵期パターンに入っていたそうだ。これからしばらくは手持ちのジギングタックルを流用して、お手軽にタラを狙える季節が続く。狙えるエリア、ジギングで出船する遊漁船も続々と増えてきているので、すでにハマっている人も、まだこれからという人も、たっぷりとシーズンを満喫していただきたい!
釜石港の陸中海岸グランドホテル前から出船している遊漁専門船。キャプテンの森さん自身も釣り好きで、湾内から深海ジギングまで幅広いジャンルをカバー。
◆TEL:090-9033-8084
カレイ釣り大会で多数の入賞経験を持つカレイ競技のエキスパート。三陸をメインフィールドに、仙台湾や青森周辺にも足を延ばす。青物ジギングやマダイ、ワカサギなども得意。岩手県一関市(千厩町)在住。ささめ針フィールドモニター、下野アドバイザリースタッフ
※取材・解説/千葉宏一
※取材協力/SALTY 2nd(ソルティー・セカンド)(岩手・釜石港)TEL:090-9033-8084
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【タラの料理レシピ】
マダラの下準備
タラキクの下処理
マダラの3枚おろし
マダラのキク包み揚げ
タラキクの柚庵風つけ焼き
マダラの昆布締め