三陸スルメは冬までロングラン期待!
越喜来沖のスルメイカは例年8月頃からスタートし、12月頃までのロングランで楽しめる。三陸スルメは今年も魚影抜群。しかも、秋以降はスルメとヤリの2種同時狙いもできてしまう、イカファン垂涎の好フィールドなのだ。
※2010年8月の取材記事です。
好調続く三陸スルメを狙って、いざ越喜来湾へ!
盛夏とともに、好調な乗りで盛り上がっているのが、大船渡市越喜来湾の夜スルメイカ。崎浜港の第二荒神丸では、明るい月夜が続いた週でアベレージ30~50杯。月が欠け始め、曇天の夜となった7月31日は竿頭二束超えと好調。この釣果を見たら行かずにはいられない!さっそく釣友の佐藤伸さんを誘い、8月4日、越喜来湾に向かいました。
午後12時30分に仙台を出発。三陸道の部分開通が進み、快適なドライブで午後3時半には越喜来に到着。越喜来港の三陸釣具店に寄って、最近の当たりヅノの傾向を聞くと、「夜光布巻スッテとプラヅノ18cmがいいですね。ここ最近は、オッパイヅノ仕掛けは少し釣果が落ちるようですよ」との話。実績の高い18cmのヘラ針と布巻きスッテ6本ヅノ仕掛けを購入して、崎浜港に向かいます。
当日は私たちを含めて6名が乗船。荒神丸の江刺船長に昨晩の状況を尋ねると、「潮が速いし、波もあって苦戦したけど、そんな中でも80杯以上が3人で、まあまあ平均して乗ったよ。今日も風波があるけど、頑張ってやりましょう!」と、いつもの元気な声。
スタートするなり5杯、6杯当たり前の多点掛けボーナスステージに突入!
私は右舷胴の間、佐藤伸さんは右舷トモに席を取り、タックルを準備します。190cmのヤリイカ竿に、リールはPE5号を巻いたシマノ電動丸3000プレイズ。イカマットをキーパーに挟み、直ブラ6本ヅノの夜光布巻スッテ仕掛けをマットに並べます。水中ライトは白色点滅を選び、オモリ120号をセット。
午後5時に出船。鬼間ヶ崎を過ぎると、短い波長の波で船は揺れ、ゆっくり走って50分ほどで首崎沖に到着しました。アンカーが入り、船が安定したところで開始の合図。マットから順に、ツノを海中に送り込むようにして投入。やはり潮は速く、トモ側に斜めに道糸が流れていきます。水深は100mですが、カウンター120mで着底。明るいうちは底から探っていきます。
1投目の投入直後に佐藤伸さんが、「ベタ底で乗ったよ!」と巻き上げ開始。うねりの上下が激しく、取り込みで1杯落とすが、1投目から5杯掛け。胴長25~30cmの立派なスルメイカです。
私も底から10mシャクリ上げたところで、ズシンと明確な乗り。さらに5mほどシャクリ続けて追い乗りを狙い、中速で巻き上げ、海面から取り込んでいくと、ツノ数パーフェクトの6杯。まだ明るいうちから乗りは好調です。
集魚灯がついて、タナは40~60mに上がり、乗りも活発になってきましたが、うねりの上下激しくバラシも頻発します。若干乗りが小休止となったところで、竿を置いて船中の様子を見て回ることにしました。
左舷胴の間の方に話を伺うと、オッパイヅノ仕掛けで、ポツポツと拾い釣るような感じとのこと。ミヨシの方はイカ釣りが初めてだったそうですが、江刺船長の指導を受けて3杯掛けも達成。とても嬉しそうにシャクリ続けていました。
針生さんは見事束釣りを達成!今後もしばらくはこの勢いで楽しめそう
午後9時を過ぎた頃、イカをジップロックに入れながら数を数えると99杯。再度投入すると、カウンター60mで仕掛けが止まり、落とし込みで下ヅノから乗った感触だったので、そこから5mほど糸を送り出して追い乗りを狙います。取り込んでいくと6杯掛けで、これで束釣り達成です。
午後10時の納竿で、私は110杯の釣果。佐藤伸さんは、途中、船酔い気味で小休止しながらも86杯。イカ釣り初めての方も船長の指導で40杯を達成。うねりと速潮の厳しい条件の中でも、好調な乗りを楽しめました。
越喜来湾のスルメイカシーズンは12月までのロングランで続き、11月にはヤリイカも一緒に楽しめまるようになるはずです。爆乗りの夜は、まだまだ続きますよ!
写真・テキスト/針生秀一
取材協力/第二荒神丸(TEL:090-7065-3004)
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船釣りを中心に、防波堤や河川の小物釣りなど、なんでもこなすオールラウンダー釣り師。全国各地の釣りと釣り具の知識が豊富で、釣りの生き字引的存在。泉区のロックバーラグ(Rag)オーナー。シマノフィールドモニター