夏休みシロギスデビュー計画!
日本海のシロギスの投げ釣りに夏休み中の小学生が初挑戦。この季節のキスは近投でも十分に釣れるので、釣り入門にはもってこいなのだ。初めて釣ったキスの美しい魚体に、子供たちも大興奮!
※2010年8月の取材記事です。
[関連]魚種別攻略法・キスの投げ釣り
ファミリーの釣り入門にオススメ!足下のアジサビキ
初夏から秋(6~10月)にかけて、山形県庄内の各漁港では、10cm前後のアジが良く釣れます。日中でも釣れますが、夕方から日没にかけては常夜灯の明かりの周辺で特に良く釣れ、群れが濃ければ、仕掛けを入れるとすぐに掛かるので、特に、初心者のファミリーフィッシングには最適です。
道具は2mくらいのルアーロッドに、市販のアジ、チカ釣り用の6~8本バリのサビキ仕掛け(ハリ数は半分の3本くらい)を使い、足下にアミコマセを少量ずつ撒いて、アジの群れを寄せて釣ります。
また、防波堤先端部や水深のある港内の海底近くでは、夜釣りで20cm級のアジが釣れることがあります。電気ウキを使った1本バリ仕掛けで狙ってみても面白いと思いますが、子供さんが一緒の場合は、暗いので安全第一でお願いします。
アジ釣りでは、外道でサバやフグが掛かることもしばしば。魚が暴れて仕掛けが絡んだり、ハリを切られたりすることもあるので、予備の仕掛けは多めに持参するといいでしょう。
釣りに慣れたら、いよいよ防波堤からキスの投げ釣りに挑戦!
砂底の漁港内や、庄内の各海水浴場では、同じ時期にシロギスが狙えます(※ただし、海水浴シーズン中に海水浴場で釣りはできないので注意)。漁港内のちょい投げなら、アジ釣りと同じ2mくらいのルアーロッドでも十分釣りになりますが、投げ竿を使って50m以上投げられれば、長い距離をサビくことができるので、数釣りが可能になります(※航路では航行する漁船などに注意が必要)。
タックルは、4m前後の投げ竿に、道糸はPEライン(1.5号+力糸)。L字テンビン(竿のオモリ負荷に合わせて15~25号)に、市販のキス仕掛け(3~5本バリ)を付け、エサにジャリメを小さく切って使います。
ポイントが遠くて、子供さんが投げて届かないようなら、大人が代わりに投げてあげて、子供さんにリールをゆっくり巻かせてやると良いですね! フグにハリを切られることがあるので、予備のハリスや仕掛けを多めに持参しましょう。
遠投で広い範囲を攻められれば、より多くの魚にアプローチできる
タックルは先ほど説明したもので十分なのですが、専用のキャスティングロッド(オモリ負荷30~35号)で遠投できるようになると、より遠くの魚を狙えるようになります。その場合の道糸はPEライン0.6~0.8号を使用。ハリ数も6~10本にして、主に、サーフから100~150m超の遠投で狙います(要練習!)。
ただ、その日の状況によっては、50m以内(時には波打ち際)の近場で大釣りすることもあります。距離にこだわるのではなく、キスが群れているポイントをいち早く見つけることが大切です。
目指すは尺オーバー!夢の大物の狙い方
キスの数釣りをしていて、良型のキスが混じることもありますが、型物は障害物の周りに着くことが多いので、それを分かっていれば、ポイントの攻め方でサイズを狙うことも可能です。実際、漁港やサーフの海藻や沈み根、捨て石、テトラ周りを攻めて、25cm超の大ギスを多数釣り上げています。
大物狙いをするには、まず、根のキワを通すための正確なコントロールと、海底の状況を把握するための偏光グラスが必需品です。適当にやっていても、根掛かりばかりで釣りになりません…。道糸に色分けされたPEライン(1.5~3号)を使い、手前はどこまでさびいたら捨て石に引っ掛かるか、ラインの色で覚えておきます。
ハリス1.5号、ハリ数は5本以内にして、エサはイワイソメ、チロリ、アオイソメ(太め)、スーパーコールデル等をかなり大きめに付けています。
ドラグフリーの置き竿を数本出しても良いのですが、手持ち竿1本で、根のキワや海藻の切れ目ギリギリをさびいたり、テトラや捨て石の根掛かりギリギリのポイントで1~2分待ったりすると結果につながるようです。
25cmUPのキスのアタリはかなり強烈です。市販のテンビンだと、アタリの反動でキスを弾いてしまうことが多いようです。数年前から、テンビンのウデを0.8mmのステンに改造した自作テンビンを使っているのですが、それからはほとんどバラシが無くなりました。ただ、根周りにはフグが群れていることも多いので、仕掛けの予備はやはり必要です。