真鱈白子シーズン到来!志津川沖マダラ狙いの深海釣り
夏ダラから秋冬のタラキクシーズンへ。真鱈は冬の産卵期に向けて白子や鱈子が成熟する季節。宮城周辺でタラ菊と呼ばれることの多い白子入りのマダラを狙えるシーズンの到来だ。2023年9月中旬、今季初出船となる志津川三浦屋のタラ釣り船を取材してきた。
(2023年10月掲載)
今季タラ釣り初出船!水深170mからポイントを巡る
志津川三浦屋のタラ釣り船を取材したのは2023年9月13日。タラ狙いでは今季初出船のため詳しい釣況は分からず、近場から実績ポイントを巡っていった。最初のポイントは、水深170mから実釣スタート。
水深200m前後に本命マダラの集まるポイント発見
黒潮は親潮に比べて潮が速く、まだ暖流の影響の強いこの季節は速潮に苦戦することも多いそうだが、この日の潮流は緩め。根掛かりの心配少なめのスタートとなった。最初のポイントはマダラも上がったが、助宗、ドンコ、ソイ、ヤナギノマイの五目の釣果。
数回の流しの後、水深200m付近の少し深い所に移動すると、ひと流し目で本命マダラ3本の釣果!入れ直していくと船中続々とマダラが釣れ始めた。
速潮時は根掛かりに注意!エサの選択も重要
水深200mのポイントでコンスタントに釣果が上がったが、ポンタラの割合が高め。もう少し大きいサイズを求め、深海トロール漁の船団の集まるポイントまでやってきた。水深は深い場所で240mほどまで探ってみたが、結果的にこの日は200m前後の所が最も好調のようだった。
三浦明船長にこの釣りのポイントを聞くと、手返しのよさとエサの選択も釣果を分けるとのこと。根掛かりする場所が多いので、船長が根掛かりしやすいと言っている場所では流し方を注意し、また投入前に次の回の分を用意しておくなど、1回休みのロスが無いように準備しておく。また、エサは新鮮なものの方が食いが良く、一番よく釣れるのは外道に釣れたサバを切り身にしたものだそうだ。
多い人12本で初出船としてはマズマズ!今後も期待大
最初は緩かった潮がだんだん速くなり、少し根掛かりするようになってきた。途中よく釣れた水深200mに戻ってもみたが、先ほどよりは喰いがよくないようだった。どこが良いかは産卵シーズンの進み具合や、その日の条件によっても異なるため、いつもこの水深が釣れるというワケではないそうだ。
終盤戦は小型のタラにドンコ五目釣りといった様相だったが、トップの人でマダラ12本をキャッチ。シーズン序盤としてはまずまずの釣果で、これから白子も入り、腹パンの大型マダラ狙いを楽しむことができそうだ。
南三陸町志津川 船宿「三浦屋」
帰港後、三浦明船長に今後の釣り物についてお話を伺った。「タラはこれから白子も入って狙い時になります。また、10月からオキメバルもスタートし、マゾイ混じりで楽しめます。湾内20~30mのマコガレイは、まだ水温が高くハナダイやフグなどエサ盗りもいますが、11月にかけて水温が下がってくれば肉厚のマコガレイを狙えると思います」
直近の10月8日も取材時より釣果が良かったそうで、これから秋の釣り盛期!志津川の海に釣行してみていただきたい。
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