南三陸・志津川沖 深海のマダラ釣り 鱈菊シーズン盛期
釣り船三浦屋のマダラ深海釣り(エサ釣り)を取材してきた。産卵期を控え、オス鱈は白子(タラキク)を持つ季節。集まった釣り人の目当てはもちろんこの鱈菊だ。
タラ釣り盛期の南三陸沖から金華山沖が釣り場
11月中旬の宮城は冬型の日が増え、沖の深海を釣り場とするタラ釣りの出船機会は限られる。そんな中、絶好の凪に恵まれた2020年11月18日、南三陸の釣り船三浦屋・明丸に乗船してきた。
南三陸の周辺には、北は岩手県南周辺から南は金華山沖周辺まで多くのタラ釣り場が点在する。水深160mから200m前後を中心に、300m以上の深場もあり、風向きやシーズン、釣況などに合わせポイントを選ぶことができる。この日は志津川沖から始めて南の金華山付近まで南下し、再び志津川方面へ戻りながらポイントを回った。
ドンコ、スケトウダラにマダラが混じり始める
波天谷漁港を出港し、航程1時間ほどの水深165mポイントからスタート。1流し目はドンコとスケトウダラ(助宗鱈)のみだったが、何度か流し直すうちに本命のマダラが混じり始めた。
船長の合図に合わせて投入!マダラの釣り方
水深200mほどの深場で狙うタラ釣り。投入と回収に時間がかかり、ピンポイントの根を狙うこともある釣りのため、船長の合図に合わせて投入を行う必要がある(投入に間に合わなかったらその回は休み、なので手返しよく確実に毎回投入することも大事)
「オモリが着底したら、底を切るくらいにして流すのが基本です。金華山沖は沈船のポイントなども多く、底の段差が大きいところもあるので、私が『根掛かりに注意して』と言った場所は普段以上に底を取るのに気を付けてください」(三浦明船長)
エサはイカやサンマの切り身。エサ保ちの良さではイカが勝るが、食いがいいのはサンマというのが定説。サンマでも冷凍や塩漬けより新鮮な生サンマの方が食いが良いそうで、この日も複数のエサで試している人が多かった。
[関連釣行記]三浦明の船宿でしか聞けない話☆第8回 これからが旬!三陸沖のキクパンマダラ
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金華山沖からの後半戦 良型の腹パンマダラも
165mから始めて、金華山周辺の水深180mまでのポイントを回った。あまり深い所よりは浅い方が良いようだったので200mまでは行かず。金華山沖からの後半は各ポイントでコンスタントに良型マダラが上がってきた。
タラの数は少なめながら1月一杯は白子に期待!
震災後、好調なシーズンが続いた南三陸沖のマダラ釣りだが、今シーズンは夏ダラシーズンから釣果は少なめ。「いつもなら7月、8月に数が釣れるんだけど、今年は夏から少なかったからねぇ」
終わってみれば多い人で8本の釣果だったが、白子入りのマダラにドンコ多数混じりでクーラーボックスのお土産は確保できた。これから1月一杯くらいまではタラキクの可能性のあるシーズンが続く。三浦屋では毎週水曜を基本としてタラ釣りで出船中。この季節、出られるかどうかは天候とにらめっこになるが、この好季においしいマダラをGETしていただきたい!
■TEL:0226-46-9339
【マダラの料理レシピ】
・マダラの3枚おろし
・タラの白子の調理方法
・タラの昆布締め
・タラキクの包み揚げ
・タラキクの柚庵風つけ焼き
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※取材協力/三浦屋